急性虫垂炎は、発症する割合はそれほど高くありませんが、子どもにとって珍しい病気ではありません。また、重症化すると生命を脅かすこともあるため、常に頭に入れておくべき病気の一つです。では、どのようにして急性 虫垂炎 が発症するのか、その 原因 について見ていきましょう。
虫垂炎とはどのような病気なのか?
虫垂炎とは虫垂に炎症が起こるものです。「盲腸」「盲腸炎」とも一般的には言われています。虫垂とは盲腸の内側に付属する臓器ですが、特に大きな役割は無いため失っても問題ないと言われています。
虫垂炎は性別問わず、全ての年齢層に発症しますが10代~20代に多くみられ、乳幼児や高齢者には少ないです。
急激な腹痛が出現し、手術などの治療を要する病気を総称して「急性腹症」と呼びますが、 虫垂炎 は急性腹症の中でも最も頻度の高い病気で、緊急手術を要することも多くあります。
腹膜炎になる前に!早めに気付きたい虫垂炎の症状
『腹膜炎』という言葉は、普段の生活からはあまり耳慣れない言葉だと思います。では『急性虫垂炎』はどうでしょうか?最近は『盲腸』ではなく、こちらの言葉を使いますよね。
『腹膜炎』という病気はこの『急性虫垂炎』がさらに進んだときの病名です。盲腸ですら痛いイメージがあるのに、その先の『 腹膜炎 』とはどんな 症状 を引き起こすのでしょうか?
子供の腹膜炎は夜間でも緊急の受診が必要
小さな子供や赤ちゃんが急性虫垂炎を発症すると、進行が早く腹膜炎を起こしてしまうことが少なくありません。 腹膜炎 は重症化すると命にかかわる重篤な状態になりますが、早期に治療を行うと予後は良好となります。異常に気付いたら夜間でも緊急で受診するようにして重症化を防ぎましょう。