脳性麻痺の子供をお持ちのご両親は、子育てに関する悩みや相談を世間に広く打ち明ける事がまだまだ難しい世の中です。また、病気の内容や支援方法などは情報が乱立しており、どれが正しいのかわからず、上手く情報を利用する事が出来ていません。
このような時に役に立つのがブログです。 脳性麻痺 の子供を持った家庭の奮闘記などを ブログ で読むことができます。子供の病気については誰よりも調べつくし学習をしていても、その知識の使い方は個々の子供に合わせていく必要があり悩ましいものです。
そこで、自分の子供と似た症状の事を書いてあるブログを探し、経過を参考にする事が、療育へのヒントが見つける一つの手段となります。
脳性麻痺の子育てで悩んだらブログを読もう!
ブログを読むときの着眼点
まずは、ブログの筆者が書いている些細な困りごとに着眼してみる事をお勧めします。脳性麻痺はその障害事態の進行はありませんが、二次的に体が動かしにくくなっていくといった事は否めません。
ブログを見ていく中で、最近手が使いにくくなったとか、立ちにくくなったなどの記載を見る事があります。この時までに、ブログの筆者がどのような生活パターンを送っていたかという事を知る事が出来れば、それを参考に、同じような生活パターンをとらないように気を付ける事が出来ます。
あまり知られてはいませんが、人間の体の動きの仕組みには連合反応といった作用が働いています。右手に力を入れたら左手にも力が入ってしまうといった反応です。
これは、手と足にも言える事で、毎日の生活で手を使う事が多く、足を使う機会が少なければ、手の器用さは保たれますが、その分、足に余計な力が入り続けてしまい、いつの日かかたくなって動かしにくくなってしまうのです。
逆に、年齢を重ねても比較的二次障害の影響を大きく受けていない方のブログも参照する事が出来ます。こういった方は、何か一つの事に取り組むのではなく、幅広く活動をされている事が多くみられます。
このように、ブログは脳性麻痺を患っていても、たくましく生きておられる人や失敗談を知る事が出来ますので、未来を見据えて行動を起こすことに非常に有効です。
子供の療育は結果でなく、そこへ行きつくまでのカテゴリーを重んじる
ブログを参照し、自分の子供に対し同じように当てはめてみようとする事は、多くの場合失敗に終わります。やはり、個々人の性格、生活環境に違いがありますので、全く同じという訳にはいきません。ただ、結果に到達しなくても問題ないと思えるようになる事が大切です。
例えば、「何々に取り組んだら、何々ができるようになりました」といった記事を目にし、自分の子供に対して取り組んだとしても、同じような結果は得られず、同じ方法では進めていけない壁に当たる事が多くあります。
しかし、それでよいのです。ブログで得た情報は一つのヒントになります。そのヒントをもとに子供に合った方法を創意工夫していく事が、本当に子どもに適した療育方法になっていくのです。
子供の成長は加点法です。結果に遠くとも、取り組んだことは必ず役に立ちます。また、試行錯誤していく事は活動のバリエーションが増えるという事にもつながりますので、結果的に全身の状態を維持していけるという事にもつながっていきます。
当事者と情報交換してみよう
ブログを通して、ブログの筆者と連絡を取る事が出来ます。ブログ内で書き込みが出来たり、ブログの他にツイッターやフェイスブックなどのSNSを展開されていたりする方も多数いらっしゃいます。できれば、こういった方とコミュニケーションをとれる環境を作っておくと双方にとって利点があります。
脳性麻痺を患っておりますと、どうしても社会との間に壁が出来てしまいます。世間ではバリアフリーとうたわれていても、実際は健常者と全く同じには生活できません。その中で、みなさん多くの悩みや不満を抱えていらっしゃいます。
しかし、そこを分かってもらったり、社会に訴えたりできる場所や機会が少なく、さらに数で集まる事が出来ないので、どうしても社会に声が届かず、改善につながっていきません。
現代はブログやSNSを通して多くの仲間を作ることができます。パソコンも殆ど体が動かせなくても使えるようになっています。脳性麻痺などの障害を持っていてもインターネットを介してすぐに集まり、コミュニケーションができる時代です。
人とのつながりを是非沢山作る様、心がけてください。良く活きる事に繋がっていきます。
まとめ
脳性麻痺の子育てで悩んだらブログを読もう!
ブログを読むときの着眼点
子供の療育は結果でなく、そこへ行きつくまでのカテゴリーを重んじる
当事者と情報交換してみよう