子どもの 水疱瘡 の 予防接種 は、平成26年10月1日に定期接種の対象となりました。接種対象 時期 は生後12ヶ月から36ヶ月に至るまでの期間で、3ヶ月以上の間隔を空けて合計2回接種します。標準的な接種期間は生後12~15ヶ月までに初回接種を行い、2回目の接種は初回から6~12ヶ月の間隔で行います。直近に他の予防接種を受けていないか、子どもの体調に問題はないかを考慮する必要があります。
水疱瘡の予防接種~時期や注意事項等~
水疱瘡の予防接種で定期接種の対象となる時期
水疱瘡にかかると、発熱や強いかゆみを伴う発疹等、辛い症状が出ます。また、発疹をかきむしる事による細菌の感染や化膿で、水疱瘡が治った後も発疹の跡が残ってしまいます。大人になってから水疱瘡にかかると、重症化しやすいので、水疱瘡の予防接種が推奨されています。
水疱瘡の予防接種は任意接種で、かつ料金は自己負担でしたが、定期接種に組み込まれて以降は、対象となる時期に予防接種を受けた場合は無料で予防接種を受けられるようになりました(水疱瘡にかかった事のある人は定期接種の対象外となります)。
水疱瘡の予防接種は、各自治体が指定する取扱医療機関で受けられます。予防接種を受けられる医療機関等の情報は、各自治体のホームページの健康または子育てに関するページに詳しく載っています。
もし予防接種について不安や不明な点があれば、各自治体の保健センター・保健福祉課等の窓口に問い合わせをし、不安や不明点を十分に解消した上で予防接種を受けましょう。
水疱瘡の予防接種の時期は他の予防接種の時期や体調も考慮しましょう
水疱瘡の予防接種で定期接種の対象となる時期は生後12ヶ月から36ヶ月に至るまでの間ですが、これは麻しん風しん予防接種の第1期等他の予防接種を受ける必要がある時期と重なっています。接種時期を調整することで重ならないように注意しなければなりません。
予防接種には生ワクチンと不活化ワクチンがあり、次の予防接種までの間隔は生ワクチンで4週間、不活化ワクチンで1週間必要です。綿密な計画が必要になりますが、一部の医療機関では、通院負担の軽減やスケジュール調整のために、同時接種してくれる場合もあります。事前に医師や看護師に相談してみましょう。
水疱瘡に限らず予防接種全般に言える事ですが、予防接種は子どもの体調が良くなければ受けられません。また、予防接種のスケジュールを立てても、子どもが体調を崩してしまい、予定通りにいかない事もしばしばです。予防接種を延期しているうちに受けそびれてしまっていて、定期接種の時期を逃してしまったといった事がないように、予防接種は、対象期間のできるだけ早い時期に受けるようにしましょう。
他の予防接種のスケジュールや子どもの体調を十分考慮し、無理のないタイミングで受けるのが理想です。
水疱瘡の予防接種は水疱瘡の人と接触してからでも効果があるのか
水疱瘡の予防接種を受ければ、水疱瘡の発症を80~90%防止でき、水疱瘡を発症したとしても軽い症状で済みます。
もちろん、計画的に予防接種を受けて水疱瘡を発症する不安を解消するのがベストですが、もしまだ予防接種を受けていない時期に水疱瘡にかかった人と接触してしまった場合、それ以降に予防接種を受けてもその効果は期待出来るのでしょうか。
一般的に、水疱瘡の人と接触してから3日(72時間)以内に水疱瘡の予防接種を行えば、高い確率で発症を防止できるといわれており、もし水疱瘡にかかったとしても軽い症状で済むようです。、接触して3日以内であれば、水疱瘡のワクチンに含まれるウイルスによって先に抗体が作られ、水疱瘡に自然感染しても抗体によって押さえ込まれるためです。
しかし、接触してから時間が経ってしまうと、既に水疱瘡に自然感染している事があり、自然感染している状態では予防接種を受けても効果が得られなくなります。
また、水疱瘡の予防接種は、水疱瘡の人と接触して3日以内(72時間以内)に行えば高い効果は見られますが、その時の子どもの体調が良好でなければ受ける事はできませんし、他の予防接種を受けたばかりであればその予防接種との間隔も考える必要があります。たとえ水疱瘡の人と接触して緊急に接種を行う場合であっても予防接種は慎重に行わなければなりません。
まとめ
水疱瘡の予防接種~時期や注意事項等~
水疱瘡の予防接種で定期接種の対象となる時期
水疱瘡の予防接種の時期は他の予防接種の時期や体調も考慮しましょう
水疱瘡の予防接種は水疱瘡の人と接触してからでも効果があるのか