水疱瘡 は赤い発疹から水泡、かさぶたへと 症状 が経過していきます。発熱を伴うことがありますが、高熱になることは少ないです。つよいかゆみを伴うため、早めに受診して抗ウイルス薬やかゆみ止めをもらうようにします。かさぶたになるまでは安静にしています。
水疱瘡の症状にはどのようなものがあるのか
水疱瘡の症状は?
病気の特徴は、強いかゆみを伴う発疹が出現することです。
始めに、赤い米粒ぐらいの発疹が数個出みられます。発熱は37度から39度ほどですが、それほど高くないこともあれば、まったく熱がないこともあります。
赤い発疹は胸や背中、お腹などにバラバラに出ますが、次第にお尻や手足、顔、足の裏、口の中、頭の上に出てきます。遅くても半日ほどで全身に広がっていき、発疹は次第に水を持った水泡へと変化していきます。
2、3日すると膿のような白っぽい濁った液がある発疹(膿疱)に変わります。その後はカサカサに乾いてきて黒いかさぶたになりなります。かさぶたが取れると皮膚の色素が抜けた後が残りますが成長とともに目立たなくなります。
初期にできる赤い発疹は虫刺されに似ているので、始めは水疱瘡とは気が付かずに放っておかれる場合があります。虫刺されと違う点は、かゆみが非常に強いことと水泡ができてくる点です。かゆみが強いため、赤ちゃんの機嫌はとても悪くなります。
発疹は陰部にもできるため、親の気が付かない時に子どもがかいてしまい、化膿してしまうことがあります。水ぶくれだと思ったら急いで病院に行くことが大切です。水泡をかきくずしてしまうと、そこから細菌感染を起こし後が残ってしまいます。
症状から水疱瘡と他の病気の見分け方があります。
まず、発熱があるかどうかがポイントです。次に、発熱と同時に発疹が出るのか、発熱の後に発疹が出るかがポイントです。さらに、最初に赤い発疹なのか、最初から水疱が出るのかが見分けるポイントです。これらの条件を満たす病気は水疱瘡か風疹に限られてきます。
自宅でのケアについて
これらの症状が出たとき、自宅ではどのようなケアをすればよいのでしょうか。
発疹がかさぶたになるまでは安静にするようにします。発熱がなければ比較的元気なのですが口の中にも発疹ができるため食欲が低下することがあります。口の中がしみないように消化のよいものをあげるようにします。無理に食べさせる必要はありませんが、水分はなるべく摂取するようにします。
水疱をかきむしらないように爪を短く切り、手をよく洗ってふくようにします。体を温めるとかゆみが強くなるため冷たいタオルを当てます。入浴は発熱がなければシャワーで軽く流すようにします。水泡をかきむしらないように子どもに言うことも大切ですが、どうしても我慢できない時は部屋を涼しくさせたりかゆみ止めを塗ったりしながら様子をみるようにします。
水疱瘡は感染力が強いため外出禁止になりますが、どの段階になれば登園や外出しても良いのか分かりにくいため必ず小児科や皮膚科に行き治癒証明書をもらうようにします。発症してから完治するまでは早くて1週間、長くなると2週間かかるためその間は感染に注意します。
処方薬について
水疱瘡にはアシクロビル(ゾビラックス)という抗ウイルス薬が有効です。発病してから48時間以内に服用することで発疹や発熱を抑えることができます。また、この薬を飲んで水疱瘡の症状が軽く済んだ場合でも免役はつくので、再び感染することはありません。ただし、1歳未満の子どもが服用すると副作用が出ることがあるため処方されることは少ないです。
かゆみを抑えたり発疹をかいて化膿したときは抗ヒスタミン薬、抗生物質の内服薬や軟膏などが処方されることがあります。
子どもの熱を下げようと解熱剤としてアスピリンを服用する人もいるかと思います。すると、肝臓障害や強い意識障害がみられるライ症候群と呼ばれる病気が出るため、解熱剤は必ず医師から処方されたものを使うようにします。
まとめ
水疱瘡の症状にはどのようなものがあるのか
水疱瘡の症状は?
自宅でのケアについて
処方薬について