水疱瘡 はすべての水痘が乾いたかさぶたになれば 完治 したと言えます。予防接種を打っていれば完治までの期間は短いです。子どもと大人では、大人の方が完治までの時間は長い傾向にあります。
水疱瘡はどうなれば完治になるのか
どのような状態を完治と呼ぶのか?
水疱瘡は発症から完治までどのような経過をたどるのでしょうか。水疱瘡は水痘帯状発疹ウイルス(VZV)によって感染しますが、感染力が非常に強いためどのような状態が完治なのかを知ることが大切です。
VZVが体内に侵入すると感染しますが、すぐには発症しません。約14日間の潜伏期間を経て発症します。発症すると発熱を伴った赤い発疹が出てきます。発疹は次第に水痘になります。水痘は湿疹の中心に固い芯のようなものがあり、透明な液体を含んでいます。次第にかさぶたに変化していき、きれいな肌に戻っていきます。
水疱瘡が他の人に移るのは、潜伏期間から水痘の状態までです。水痘がかわいたかさぶたになると他の人には移りません。そのため、すべての水痘がかさぶたになれば完治したと言えます。
「完治した状態」とは、すべての水痘が乾いたかさぶたになった状態で発症から7日ほど経過した時です。医療機関に受診し、完治したことを証明してもらえれば保育園や幼稚園に登園ができます。素人にはなかなか分からないため、必ず専門医に判断してもらいます。
予防接種の有無で完治までの期間の違いは
予防接種を打つか打たないかで発症から完治までの期間はどれぐらい変わってくるのでしょうか。
水疱瘡の予防接種を打ったからといって水疱瘡にかからなくなるわけではありません。水疱瘡ワクチンは他のワクチンと比べて、抗体ができる割合が低いのが特徴です。そのため2回接種が標準とされています。
従って、VZVが体内に入った時に感染する人もいます。しかし、予防接種を打っていない人は体内に全く抗体がないため、完治までには時間がかかります。予防接種を打っていない場合、完治までには7日間から10日間ぐらいかかるとされています。個人差はあるものの、ほとんどの場合で1週間以上は外出禁止となります。
一方、予防接種を打っている人が感染した場合は3日間から7日間ぐらいとされています。体内に抗体を持っているため、回復するスピードが早いためです。発熱が出ても熱が下がるのは早く、発疹が出ても数が少なかったり早くかさぶたになっていきます。ただし、体力や免疫力には個人差があるため、完治までの期間は人それぞれです。
予防接種を打っていない場合でも、感染した段階で予防接種を打てば症状は軽くすみ、完治までの期間も早くなります。以上から、予防接種を打てば完治までの期間は短くなります。
子どもと大人の場合での違いは
水疱瘡は子どもに多い病気ですが、大人でも感染することがあります。大人の時に感染すると症状が重く、合併症状も出やすいと言われています。完治までの期間は子どもと同じ7日間から10日間ですが、子どもよりも時間がかかることが多いです。大人ではだるさや急にニキビができるなど、子どもには見られない症状が出てきます。
子どもにとって水疱瘡は、よくみられる病気なので早めに診断がされますが、大人には珍しい病気なので診断までに時間がかかります。また、内科でなく皮膚科に行く必要がありますし、仕事等との時間調整などにも時間を要することもあり、受診までに時間がかかる傾向にあります。
また、妊娠している女性が水疱瘡にかかると胎内にいる赤ちゃんにも感染しますが、出産してすぐに赤ちゃんに症状が出てくることは少ないです。VZVは潜伏期間があるため、生まれて1年以内に急に発疹が出てきます。合併症も多く、ひどい時には失明した状態で生まれてくることがあります。
まとめ
水疱瘡はどうなれば完治になるのか
どのような状態を完治と呼ぶのか?
予防接種の有無で完治までの期間の違いは
子どもと大人の場合での違いは