「ブログにヒント?発達障害の困り解決法(前編)」では、一般的な考え方や行動とは違った思考を持つ発達障害の子供の考え方や行動を理解する困難さをご説明いたしました。
後編では、 発達障害 を抱える当事者やその家族によって綴られた ブログ を読むことにより得られる子育てのヒントについてご紹介いたします。
ブログにヒント?発達障害の困り解決法(後編)
同じ保護者のブログから療育のヒント得る
一番多く目にするのが、保護者のブログです。内容はさまざまですが、お子さんの症状を詳しく把握されて、その失敗談や成功談を綴られたブログもあります。
発達障害は、ADHD、LD、自閉症、アスペルガー、トゥレットと複数の異なる症状のスペクトラム(連続体)なのですから、正確に把握するのは容易ではありません。
一見、同じような症状にみえても、連続体にしていくと違うタイプであることがわかってきます。そして、同じようにみえて実は違うタイプであり、同じ対処法が逆効果になることもあります。
近年、専門の相談窓口が整いつつあり療育機関や医療機関などでアドバイスを受けやすくなりましたが、専門家の家庭にも発達障害の子どもがいるわけではありませんから、家庭内での困りごとには良い改善策がみつからないこともあります。
また、療育の場では成功しても実際の家庭生活場面では成功し難いことも多くあります。そのようなできごとの対処法に困ったときに、保護者のブログからヒントをみつけられないでしょうか。
発達障害の子どもの24時間を知るのは、ほかならぬ保護者であるわけですから大いに可能性があると考えられます。
家庭内でのわずかなアレンジが、成功に繋がる事例も多くありますから、子どもと同じ年齢層や少し上の年齢の子どもをもつ保護者のブログをみつけたときは、覚えておくとよいかもしれません。
また、理解が進み始めたとはいえ、保護者の孤独感や孤立感はまだまだ解消しきれていません。保護者にも支えとなる理解者が必要ですが、現状はなかなか厳しいのが実情です。同じように、奮闘されている家庭を知ることで励みになることもあるのではないでしょうか。
限られた情報の入手手段
療育者のブログには、個人ではなく教室としてのものがあります。こちらでは、勉強会や書籍などの情報を入手する機会があります。
発達障害の勉強会などは、あまり積極的に公表されないことが多いですし、書籍などは数多く出版されていますが、発達障害の症状が幅広く必要とする内容をみつけにくいこともたびたびあります。
また、専門性が高くなるために一般的に販売されていない書籍や、公表されない勉強会もあります。そのような専門性の高い勉強会や書籍を入手する手段や、必要な内容に見合った情報の入手する手段として、療育者のブログ内の情報を活用してみるのも有効です。
その他に、守秘義務などの理由からあまり特化した事例が記載されることはありませんが、季節がらの注意事項などが記載されることもあります。
まとめ
ブログにヒント?発達障害の困り解決法(後編)
同じ保護者のブログから療育のヒント得る
限られた情報の入手手段