頭痛は大人だけではなく、子供もよく訴えることのある症状です。お子さんが頭痛を訴えた場合に、薬を服用させてもいいものかと悩んでしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
さまざまな原因で起こる 頭痛 とその 治し方 についてご紹介いたします。
さまざまな原因の子供の頭痛の治し方とは
子供の頭痛の原因と対処法
子供の頭痛の原因の中で最も多いのは風邪だと言われています。特にインフルエンザの場合には高熱と喉や関節の痛みなども伴うことがチェックポイントとなります。
子供のインフルエンザは重症化して髄膜炎や脳炎を引き起こすことがあるので、なるべく早く小児科を受診するようにしましょう。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎になると頭が重く感じられ、頭痛がすることがあります。鼻の奥の鼻水が三叉神経を刺激したり、鼻づまりのために満足に呼吸ができず、脳が酸欠状態になるのが原因だと言われています。
頭痛を訴えた子供が口呼吸をしているようであれば、鼻炎が原因である可能性が高いので、耳鼻科を受診するようにしましょう。
視力が低下したり、眼鏡の度が合っていない場合にも頭痛を起こすことがあります。
近年、長時間にわたってゲームをすることで急激に視力が低下するという例が増えてきていると言います。ゲーム好きなお子さんが頭痛を訴えるようであれば、視力検査を受けてみることをお勧めします。
現代はストレス社会と言われていますが、日々のストレスにさらされているのは子供も例外ではありません。肩こりや首筋のこりを伴う緊張型頭痛は子供にも起こります。
ストレスや睡眠不足が主な原因となりますので、規則正しい生活を送り、充分な睡眠時間をとることを心がけ、できるだけストレスを排除するように配慮してください。
頭の片側が脈動にあわせてズキンズキンと痛む片頭痛も幼児期からみられると言います。子供は頭の両側が痛むこともあります。
片頭痛の予防にはストレスや睡眠不足を少なくすることの他に、片頭痛を引き起こす原因物質のチラミンを含むチョコレートやチーズを控えることも有効です。
また、光や音が片頭痛を誘発することもありますので、テレビゲームなどの強い刺激は避けた方が賢明です。お子さんが片頭痛を訴えた場合は暗い部屋で安静にさせましょう。
自律神経失調症によっても頭痛が引き起こされることがあります。成長途中で自律神経が未熟な小学生や思春期には案外多いものです。規則正しい生活と適度な運動が自律神経のバランスをよくします。
大人と同様に子供のうつ病も増えています。うつ病が原因で頭痛になる場合もあります。
情緒が不安定で不眠または過眠の傾向があり、食欲不振などの症状が2週間以上にわたって続く場合には、スクールカウンセラーや保健福祉センターに相談の上、専門医を受診するとよいでしょう。
子供特有の病気による頭痛の対処法
自律神経やホルモンのバランスが不安定な小学校高学年から思春期の子供に多くみられる起立性調節障害でも頭痛を訴えることがあります。規則正しい生活と充分な睡眠時間で自律神経やホルモンのバランスを安定させることが何より大切です。
幼児~小学校中学年の子供に多くみられる周期性おう吐症でも頭痛を訴えるお子さんが多いものです。自宅では糖分と水分を補給するように注意しますが、水分が摂れない場合には小児科を受診した方がよいでしょう。
子供はよく風邪をひくものですが、そのたびに中耳炎になるお子さんもあります。頭痛を訴えたときに耳痛を伴うような場合には耳鼻科を受診しましょう。
緊急を要する子供の頭痛
頭をぶつけて3週間くらい経過してから頭痛、吐き気、めまいなどの症状が出た場合には頭部外傷後遺症の疑いがあります。
子供はよく転んだりして頭をぶつけるものですが、その後の経過は注意深く見守る必要があります。上述のような症状が出た場合には、かかりつけの小児科もしくは脳外科を速やかに受診してください。
インフルエンザ、おたふくかぜ、ヘルペスなどが重症化して髄膜に菌が感染しておこる髄膜炎では高熱に頭痛が伴います。
その他の症状として、おう吐、吐き気、けいれん、うなじの硬直などが特徴的です。脳炎に進行すると生命にかかわりますので、このような症状がみられた場合には速やかに小児科を受診してください。
近年増加している頭痛
近年、テレビゲームやパソコン・スマートフォンの長時間使用による眼精疲労からくる頭痛が多くみられるようになってきました。
外遊びの時間も少なくなってきていますので、運動不足も頭痛の遠因になっています。また、長時間ゲームをすることによって睡眠時間も充分にとれていないケースもあるようです。
頭痛が続く場合には、脳などの器質的な問題の有無を確認した上で、生活習慣の見直しなども必要になってくる場合も多いのです。
まとめ
さまざまな原因の子供の頭痛の治し方とは
子供の頭痛の原因と対処法
子供特有の病気による頭痛の対処法
緊急を要する子供の頭痛
近年増加している頭痛