左右片側の後頭部に痛みが出やすい片頭痛などは大人の病気と考えがちですが、今や子供も発症する病気です。頭痛は頭の病気だけに留まらず、大きな病が潜んでいるのではないかと想像させてしまう怖さがあります。
では 左 の 後頭部 の 頭痛 の場合どのような心配があるのかを紹介します。
左後頭部の頭痛は大病のサイン?!片頭痛は大人だけではない(前編)
子供が頭痛を訴える時とは?
外傷と違い、頭痛は目にみえない痛みのため、きちんと子供の症状を聞き取り理解してあげることは非常に難しいことです。特に言葉が未発達な子供にとって、「どこがどのようにどのくらい痛い」ということを伝えることは非常に難しいことです。
また頭痛と同時に吐き気など別の症状があった場合はより心配も重なります。そういったことも考慮し、もし我が子に罹患しやすい病気があった場合、いつでもケアしてあげられるように準備しておくことが重症化を防ぐ手段となります。
子供の頭痛は親の遺伝も大きく関わっていると考えられています。
頻繁に左右片側に偏る後頭部をはじめとした痛みが出る頭痛を訴える場合は、大病が潜んでいる以外に、日ごろの姿勢など生活改善によって治る場合もあるので、一度病院でみてもらうほうが良いかもしれません。
左後頭部の頭痛はどんな病気?
子供に多い頭痛の原因には蓄膿症とも呼ばれる副鼻腔炎があります。鼻の内部には頭部に隣接したいくつかの空洞にあたり、それを副鼻腔と呼びます。風邪などによりウイルスや細菌が増殖して膿が副鼻腔に溜まることによって、慢性的な鼻づまりが続くことになります。
副鼻腔の場所が頭部の痛みを感じる箇所と近いことから、副鼻腔炎になると頭痛を感じやすいと言われています。また鼻づまりで息苦しさを感じる中で、やっと呼吸ができても、溜まった膿が悪臭を放つことでも頭痛を引き起こすことがあります。
後頭部の痛みを伴う頭痛は基本的に精神的なストレスが大きく影響すると考えられています。通常精神的ストレスは子供には関係のないことのように感じます。
しかし現代の子供達は早い段階から、しかも長い時間ゲーム機やスマートフォンなど機械と接することが多く、同世代の子供達と元気よく外で走り回るということが保育園や幼稚園に入園して初めて経験するという子も少なくありません。
そのため入園後、人間同士の関わり方に戸惑い、次第にストレスと感じてしまうという現象が生じてしまうようです。
後頭部の頭痛の中でも左右片側に偏る場合は緊張型頭痛、一般的に片頭痛と呼ばれ、精神的なストレス以外に、長時間同じ体制を続けた場合におこる首や肩の緊張からくる頭痛になります。
肩こりなど筋肉の緊張からなる頭痛は一般的に大人だけの原因として考えやすいものでした。
しかし近年ではポータルゲーム機やスマートフォンなどを使って、何時間も首を曲げ顔を下に向けてゲームを楽しむ子供が増えたことで、肩こりなどは今や大人だけの問題ではなくなったようです。
またそのほかにも近年の子供は大人を含めた周囲の言葉や雰囲気に萎縮して自然と体に力が入ってしまって肩こりを起こすことで首筋や後頭部などの頭痛を訴えることもあるようです。そして後頭部の頭痛を訴える病気の中で特に怖いものが髄膜炎です。
幼児期は免疫がほとんどないため、ヒブや肺炎球菌が原因となる感染症は非常に重症化しやすいと言えます。またヒブや肺炎球菌が原因で発症する髄膜炎は、はじめ嘔吐や発熱といった風邪に似た症状が続くため髄膜炎とは気づきにくい病気と言えます。
脳や脊髄にある髄膜にヒブや肺炎球菌の細菌が入ることで起こる感染症です。髄膜炎はおたふく風邪やインフルエンザなどが重症化した際に利発症しやすい病気であるため、親としてはきちんと理解しておくと良いでしょう。
風邪のような初期症状に続き、食欲減退、痙攣、意識がもうろうとする、ぐったりとする、後頭部の頭痛を訴えるなどの症状が出ます。
髄膜炎は致死率も高く、治療できても発見が遅かった場合は難聴をはじめ脳障害、運動障害、知能障害、発達障害など重い後遺症が出る可能性も高い怖い病気です。
まとめ
左後頭部の頭痛は大病のサイン?!片頭痛は大人だけではない(前編)
子供が頭痛を訴える時とは?
左後頭部の頭痛はどんな病気?