冬にかけて流行のピークを迎える、溶連菌感染症。実は春から夏場にも流行します。保育園や小学校などで集団感染の広がりが毎年みられます。
しかし、 溶連菌 感染 症と言っても実際どのような病気なのかを知らない方が多いようです。治療には徹底した管理が必要であったりもしますので、正しい理解を身に着けておく必要があります。
子供に多い溶連菌感染症 正しい理解が必要です
溶連菌感染症の特徴
溶連菌感染症の特徴はまず、38℃から39℃の高熱と喉の痛みから始まり、時に嘔吐もみられます。溶連菌感染は種々の合併症を引き起こしやすい原因になる事もしばしばみられるため、徹底した治療が必要になります。溶連菌は喉に感染する病原体です。
合併症
溶連菌を原因とする合併症には、リウマチ熱、急性糸球体腎炎、猩紅熱が知られています。
リウマチ熱は心臓弁膜に支障をきたす病気です。また、急性糸球体腎炎は血尿を伴い全身のむくみを伴います。
猩紅熱は全身に発疹が見られ熱を出しますが、アトピー性皮膚炎を持っている子供は症状が重篤化したすいという報告があります。
治療
溶連菌を完全に退治するには10日から2週間の抗生物質の服薬が必要になりますが、抗生物質は医師の指示通りに、飲み続けなければ効果が出ません。
よく、症状が改善したからと言って途中でやめてしまう方が見られますが、決してやってはいけません。必ず、医師の処方通りに服薬し、勝手な服薬の中止はしないようにしてください。
溶連菌感染症は抗生剤治療後も再検査が必要です。再検査で陰性となって初めて完治と言えます。再検査は発症から3週目くらいを目途に行います。症状が早く治まっていたとしても、必ず再検査を受けに行くようにしてください。
溶連菌感染症は合併症の項でもお伝えしたように、決して甘く考えてはいけません。
いつから学校へ行けるのか?
溶連菌感染症は学校保健安全法で「第3種」に位置付けられており、条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患として扱われます。したがって、医療機関への受信日から次の日までは出席停止になります。
有効な抗生物質を服用して24時間経過するとほぼ、溶連菌の感染力はほとんどなくなりますので、その後、解熱していれば登園・登校は可能です。ただし、発赤などが出現している場合は消えるまで安静にしておく方が望ましいです。
予防
手洗い、うがい、マスクに勝るものはありません。
感染経路
溶連菌の主な感染経路は飛沫感染です。くしゃみや咳などの目に見えないしぶきを吸いこむことによって感染します。また、知らず知らずの間に、そのしぶきが付いたものを手で触ってしまい、それが口に入に入って感染する経口感染も子供たちの中では多くみられます。
溶連菌の感染力は発症当初が最も強く、兄弟がいる場合は25%の確率で感染するといったデータがあります。
また、溶連菌感染は子供たちの間ではやるだけではなく、抵抗力の低下した大人や妊婦にも感染する事がありますので、注意が必要です。
食事
喉に刺激のある食べ物や、飲み物は避ける事が望ましいです。具体的には熱い、からい、酸っぱい物は避けます。
イチゴ舌と言って下にブツブツができる事もありますので、刺激の強いものは痛くて食べられない事が子供には多くみられます。そのような中、水分補給はとても重要です。大塚製薬のOS-1を利用する事が理想です。
入浴
解熱して入れば、入浴して問題ありません。子供の場合特に清潔にして、気持ちよく休養をとれるようにしてあげる事が重要です。ただし、暖め過ぎると痒くなったりしますので、ぬるめのお風呂やあまり長湯をしないようにする事をお勧めします。
まとめ
子供に多い溶連菌感染症 正しい理解が必要です
溶連菌感染症の特徴
合併症
治療
いつから学校へ行けるのか?
予防
感染経路
食事
入浴