子どもが発熱、じんましんのような発疹がでたらば、まず疑うのが溶連菌の感染です。溶連菌は耳慣れない言葉ですが、子どもだけでなく、体力が落ちていた場合の大人も感染する溶連菌。 溶連菌 に感染すると 発疹 ができるようです。その発疹とはどのようなものでしょうか?
小さな赤い発疹をみつけたら、溶連菌感染症かも?
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溶連菌感染症について
溶連菌感染症とは、その名のとおり溶連菌という細菌に感染することです。溶連菌が、のどに感染することによって症状が起こります。
溶連菌の正式名称は「A群溶血性レンサ球菌(A群β溶血性レンサ球菌)」です。潜伏期間は、2~5日間でくしゃみ、咳、つばなどの飛沫感染か、経口感染により感染します。
一般的に溶連菌感染症は、15歳までの子どもがかかりやすいと言われていますが、体力の弱っている大人も感染しますので要注意です。治療後も20日間は感染の恐れがあります。症状が治まっても2週間程度、薬を服用します。
風邪と間違えられやすい初期症状
溶連菌感染症の初期症状は、38度以上の高熱とのどの痛みです。そのあとに、発疹が現れます。初期症状の段階で、風邪とよく間違えられます。
けれど風邪と症状が大きく異なる症状があらわれます。「いちご舌」と、手足に出る赤く小さな発疹です。のどにも発疹が現れます。
溶連菌感染症は、合併症の多い病気なので風邪と症状が違うと気がついたらすぐにお子さんを病院で見てもらいましょう。
溶連菌感染症には、個人差がある?
溶連菌感染症には、個人差があります。発疹は発熱とともに出ます。小さな赤い発疹が手足を中心に無数に現れます。個人によって発疹の出方は異なります。発熱は、3日から数日でおさまります。ですが、溶連菌感染症になっても、熱がそれほどあがらない場合もあります。
溶連菌感染症特有の「いちご舌」が出ない場合もあります。手足だけでなく、顔にまで発疹がでることもあります。発疹が胴体に出ることもあります。溶連菌感染症の発疹、症状は、どう出るかわからないのです。
溶連菌感染症の「いちご舌」になるまで
溶連菌感染症の特徴にあげられるいちご舌は、最初は喉の痛みを感じる頃に、舌全体が白っぽくなります。その後、赤くなりポツポツふくらんだ小さな発疹が目立つようになります。その舌の状態がいちごの実に似ていることから、いちご舌と呼ばれています。
発疹は痒い?痛い?
溶連菌感染症の発疹は、かゆみがあります。人によって発疹に痛みを少し感じるようです。発疹が細かいため、「じんましん」と間違えられることもあります。
医師に処方された抗生剤の効果で発熱は3日程度でさがりますが、発疹の完治には1週間以上と日にちがかかります。溶連菌感染症の特徴の一つとして発疹後の経過で皮膚が白く皮がむける症状が起こります。
溶連菌感染症にかかると免疫ができる?
溶連菌感染症の細菌は1種類だけではありません。何種類もあるため、一度かかったから大丈夫ではありません。感染する細菌の種類が違えば、再び溶連菌感染症になります。
溶連菌感染症は、子供に多い病気ですが先に述べたとおり体力が落ちている、疲れがたまっている時に感染する可能性が高くなります。空気感染でなく接触感染のため、子どもが溶連菌感染症になれば、その子供の親の体力が落ちている場合に、感染するのです。
溶連菌感染症の発疹を見つけたら
溶連菌感染症は、何もせずになおることはありません。感染する病気であり、合併症があるため放置してはいけない病気です。細かい小さな赤い発疹を見つけ次第、すぐ受診をすすめるのは理由があります。
感染したお子さんが医師の処方する抗生剤を24時間以上服用することで、まわりへの感染力が弱くなる効果があるからです。お子さんが病気で苦しむのは辛いものです。子どもに溶連菌感染症の発疹を見つけたら、すぐに医療機関で診察を受けさせましょう。
まとめ
小さな赤い発疹をみつけたら、溶連菌感染症かも?
溶連菌感染症について
風邪と間違えられやすい症状
発疹の状態、出る部分には個人差がある?
溶連菌感染症にかかると免疫ができる?
溶連菌感染症の発疹を見つけたら