幼児のうちは自制心がまだそなわていないことが多いです。食べ物を食べすぎて嘔吐することがあります。この場合には嘔吐したものを気管に入れないようにすることがたいせつです。さらに 幼児 が 嘔吐 する原因は食べすぎだけではありません。
感染症や胃腸の障害の可能性もあります。
ここに注意しよう|幼児の嘔吐
幼児が嘔吐するとき
幼児のうちはなかなか自制心がまだじゅうぶんにそなわっていません。そのために好物やおやつなどをつい食べすぎてしまうことがあります。それで嘔吐することがあります。食べすぎの嘔吐については、嘔吐したものが気管に入らなければ、それほど心配はいりません。
幼児の食べる量を調節するために、各自の分を皿にとりわけたりおやつの量をあらかじめきめておくなどしたりするとよいでしょう。
感染症による嘔吐
幼児が嘔吐するのは食べすぎの場合だけとは限りません。さまざまな原因により嘔吐は起こります。なかでも感染症が原因で胃腸にダメージがあったときには、嘔吐や下痢をすることがあります。
感染した細菌やウイルスが体内から数を減らすまで嘔吐や下痢がつづきます。胃腸が弱って体力が落ちてしまいますから、食べやすいものを準備してやります。
食中毒の際に気をつけること
食中毒の場合にも嘔吐することがあります。とくに幼児とお年寄りはこうした感染に対しては抵抗力が十分ではありません。成人よりも症状が出やすいことが多いものです。
食べ物を調理する際には、さだめられた温度で十分加熱して未然に中毒をふせぐことがたいせつです。
さらに調理の際の手洗い、魚肉を下ごしらえした際のまな板や包丁はほかの調理する材料とはべつにするなどの注意を守るようにします。調理の際に基本的なことを守れば、大部分の食中毒は防ぐことができます。
大人以上に幼児はこうした中毒には敏感で症状も重いことがあるので、幼児のいるご家庭ではとくに注意をはらいます。
吐しゃ物の取りあつかいなど
感染症による嘔吐の場合には、嘔吐したものを処理する際には二次感染に十分注意します。吐しゃ物を処理したあとは消毒をするなどするとよいです。またタオルなどは感染した幼児と家族はべつのものを使います。こうした注意で感染を未然に防ぐことができます。
嘔吐や下痢をすることは、からだを守るための防御的なはたらきです。からだにとって有害なものをはやく排出しようとする体にそなわっている本来のはたらきです。したがって、嘔吐を抑える薬剤については医師の指示にしたがい注意して使うようにします。
とくに注意したい幼児の嘔吐
嘔吐した場合、とくに注意したいのが頭を打ったときです。頭を打ったあとは保護者の方がしばらくようすをみておきます。そのあとに嘔吐するときには要注意です。
その場合には病院で検査を受けたほうがよいです。脳への障害が考えられるからです。十分に検査や診察を受けるようにします。
また嘔吐にともなって熱がある場合には、風邪やインフルエンザ、咽頭炎などを疑います。意識がはっきりせずに言動がおかしい場合などは、脱水症や髄膜炎などの症状があります。
さらに熱がないときには、上に示した食べすぎのほかに心因性の嘔吐があります。幼児はなかなか自分の状況をうまく保護者に説明できないときがあります。それが不安をまねいたり、緊張をともなったりして嘔吐することがあります。
検査しても胃腸に異常がないときは心の問題かもしれません。思いあたることがあるときには、それとなくその不安をとりのぞいてやるようにします。またたびたびくりかえすときには、心療科を訪れてみるとよいでしょう。
ここに示した嘔吐については幼児自身はよくわかりませんから、保護者の方がよく注意しておきます。
まとめ
ここに注意しよう|幼児の嘔吐
幼児が嘔吐するとき
感染症による嘔吐
食中毒の際に気をつけること
吐しゃ物の取りあつかいなど
とくに注意したい幼児の嘔吐