「ママを悩ませる夜泣きはいつまで続くの?(前編)」では、赤ちゃんが夜泣きをするのか、また夜泣きをおさめるための良い方法についてご紹介いたしました。後編では、 いつまで たっても 夜泣き がおさまらない原因についてご紹介いたします。
ママを悩ませる夜泣きはいつまで続くの?(後編)
いつまでたっても夜泣きがおさまらない
一般的に夜泣きが終わると考えられているころになっても一向におさまらない場合、上記にあげた原因とは異なるところに原因が潜んでいる場合があります。どういったものが考えられるのでしょうか。
夜驚症(やきょうしょう)は睡眠時驚愕症(すいみんじきょうがくしょう)とも呼ばれる症状です。眠ってから30分から2時間程度で突然激しく泣く、叫ぶ、うなされながら激しく体を揺らす、声掛けしてもほとんど反応しない、起きてもしばらくパニック状態が続くといった症状が連日起こるといったものです。
夜泣きは寝入ってからしばらくたった夜中や明け方に起こることがほとんどなことに比べ、夜驚症は入眠からさほど経ってない時間に発症するといった違いがあります。
3歳未満の子どもの発症率が最も多いため夜泣きが長引いたものと思っているママたちも少なくないようです。
原因として日中や就寝直前のできごとに対する不安やストレス、疲労などが主に考えられます。保育園をはじめ集団生活を経験するようになって、初めての同世代との関わりの中での我慢や怒りなど精神的葛藤などがストレスとなって睡眠時に症状としてあらわれるということです。
また就寝前に見た怖いテレビや絵本などの記憶が就寝時によみがえって恐怖となってあらわれるようです。しかし夜驚症も長くても就学前くらいから小学校中学年くらいの年齢でおさまることがほとんどのようです。
基本的には発症時に家族がゆっくりと優しくなだめたり寄り添うことで再度就寝しておさまるため、薬剤などによる治療の必要はないことがほとんどです。
しかし一夜に何度も発症して安定した睡眠がとれない場合や、発症の際家から飛び出したり、上階の窓から出ようとするなど症状の出方が激しい場合は薬による治療が必要となる可能性が高くなりますので病院を受診することをお勧めします。
また夜泣きが続く場合、腹痛などの病気の訴えである可能性もあります。便の出が悪い、便が硬い、血便など、喋れない子供にとって便の状態は体調の変化を確認する良い手段です。乳児は消化器系が未発達のため、すぐにお腹を壊したり便秘を起こします。
連日夜泣きだけでなく、ほとんど寝てくれないなどの状態が続く場合は、その間の食事や便の様子などをメモしておき受診時にしっかりと伝えられるようにしておきましょう。
夜泣きが続く間はあまりの睡眠不足の連続で「いつまで続くの?」と育児ノイローゼとも思える状態に苦しむママも多いかもしれません。
しかし上記にも述べたとおり、夜泣きの期間は乳幼児期に限られ、終わりのあるものです。あまり神経質になりすぎると、赤ちゃんにもその感情が伝わり、なかなか寝付いてくれないという状態につながることも考えられます。
夜泣きが続く間は、赤ちゃんが寝ている間は自分も一緒に寝て、不足している睡眠時間を少しでも補って、赤ちゃんには笑顔で接するようにできたらよいですね。
まとめ
ママを悩ませる夜泣きはいつまで続くの?(後編)
いつまでたっても夜泣きがおさまらない