夜泣きは子育てのお悩みの中でも大変多いものではないでしょうか。とりわけ、新米の保護者にとっては自分自身が泣きたくなってしまうほどかもしれません。赤ちゃんはなぜ夜泣きをするのでしょう。
夜泣き の 原因 についてご紹介いたします。
保護者もつらい夜泣きの原因は何ですか
夜泣きとは
夜泣きとは赤ちゃんが夜中に目を覚まして泣くことをさしますが、空腹であったり、おむつが汚れて不快であったりというような明らかな原因のある場合は夜泣きとは呼びません。
昼夜の区別のほとんどついていない新生児期には1~3時間おきに空腹のために夜中に起きて泣くことがありますが、この場合も夜泣きとは呼びません。
夜泣きとは「生後4ヶ月頃~1歳半頃までの間、はっきりとした原因がないのに赤ちゃんが夜中に目を覚ましてなくこと」と定義づけられるかもしれません。
空腹で泣くもののお腹が満たされればすぐ眠る、オムツを替えればすぐ眠る、室温などの調節によってすぐ眠るなどの場合は夜泣きではありません。もちろん、何らかの病気で体調が悪いために泣くのも夜泣きとは言えません。
4歳以降に、夜中に突然泣き叫ぶというようなこともありますが、これは夜驚症(やきょうしょう)である可能性がありますので、夜泣きとは区別して考える必要があります。
睡眠のリズム
ご存知のように私たちは「ノンレム睡眠」という深い眠りと「レム睡眠」という浅い眠りを繰り返して眠っています。
ノンレム睡眠とレム睡眠は1セットになっていて、5歳以上になると1セットが90~100分になりますが、赤ちゃんの1セットの睡眠周期は40~60分だと言われています。大人に比べると格段に睡眠周期のサイクルが短いのです。
サイクルが短いということは、眠りの浅いレム睡眠の時期が頻繁に巡ってくるということになります。レム睡眠では体は眠っていいても脳は活動しており、日中の記憶を整理していると言います。夢もレム睡眠の時にみると言います。
赤ちゃんは心身の発達とともに睡眠サイクルも徐々に成長している最中だと言うことができるのです。
頻繁に訪れるレム睡眠の時に何らかのきっかけで始まるのが夜泣きである可能性があります。
夜泣きのピーク
さまざまなアンケートの結果をみると、7~9ヶ月の頃に最も夜泣きに悩まされたという保護者が多いものです。
7~9ヶ月になると、赤ちゃんはハイハイやつかまり立ち、伝い歩きというように移動の自由を獲得していきます。体の動きも活発になり、記憶力がついてくるのもこの時期だと言われています。
上述のレム睡眠のタイミングに日中の行動の興奮や記憶の整理という夜泣きのきっかけを与えることになって起こっていると考えられているのが、この時期の夜泣きです。
体験的にも、旅行や来客、新しいおもちゃなど日中の刺激や環境の変化が夜泣きの原因になったと感じられた保護者もあることと思います。
睡眠不足になって保護者もつらい夜泣きですが、目覚ましい発育を遂げている脳の働きを反映しているものでもあるようです。
夜泣き対策
まず、空腹・オムツの汚れなどの不快を取り除き、室温や布団・衣類の温度調節をしましょう。
日中は身体を使った遊びをたくさん取り入れて、夜には疲れてよく眠るという生活パターンに方向づけしてみてください。早起きして、太陽の光を浴びることもお勧めです。
生後4ヶ月頃になると体内時計が機能してくると言われていますので、朝7時までに起こして、室内に太陽光を入れるようにすると体内時計を正常化するのに有効です。
昨今では胎内で聞いていた音をオルゴールやぬいぐるみに内蔵させる形で赤ちゃんに聞かせるということも盛んに行われています。寝つきをよくしたり、夜泣きに効果がある場合もあります。
抱っこしてユラユラしていれば泣き止むということもあるかもしれません。バウンサーやハンモックなどを上手に使って保護者が疲れ切ってしまわないような工夫をしましょう。
育児をサポートするようなアプリも増えてきていますので、スマホを育児に活用している保護者も多いと思います。スマホのブルーライトは睡眠ホルモンのメラトニンの分泌を止めてしまいますので、寝かしつけの1時間前からはスマホの利用を控えた方がよいでしょう。
まとめ
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夜泣きとは
睡眠のリズム
夜泣きのピーク
夜泣き対策