水痘 は水痘ワクチンを接種することによって、予防することができる病気です。 予防接種 は2014年からは日本でも定期接種となり、大きな流行を防ぐことができるようになりました。
接種年齢になったら忘れずにワクチン接種を行うようにしましょう。
定期接種になった水痘の予防接種
水痘とは
水痘とは、いわゆる水疱瘡(みずぼうそう)のことで、水痘帯状疱疹ウイルスが原因となって発症する感染症です。
感染した子どもの多くは、それほど重篤な状態になりませんが、中には命を落とす子どももいるため、決して軽視することはできない病気のひとつです。
感染した人の咳やくしゃみなどの飛沫を介して、感染が拡大していきます。また、水疱などに触れることによって感染拡大することもあります。
水痘は生まれたばかりの子どもでもかかることのある病気です。生後半年ぐらいから8歳ぐらいまでの子どもの間で、とくに多く罹患がみられます。
保育園や幼稚園などで流行すると、あっという間に広まってしまう病気です。
2、3週間程度の潜伏期間のあとに、発熱と特徴的な赤い斑点があらわれます。斑点があらわれたあと、1日ほど経過すると、水ぶくれに変わり、全身に広がっていきます。
非常に強いかゆみがあり、小さな子どもは我慢できずに掻き壊してしまうこともあります。水ぶくれはかさぶたになり、おさまっていきます。
熱が出ない子どももいますが、高熱を出す子どももいます。
水痘ワクチンとは
水痘はワクチンで予防することができる病気です。
日本では、2014年10月から生ワクチンでの定期接種が始まりました。1歳のお誕生日がきたら、すぐに1回目を接種し、1回目の接種から3か月経過後に、2回目を接種します。
定期接種では生後12か月以降、生後36か月までの間に接種を行います。
具体的には、1歳のお誕生日の前日から3歳になるお誕生日の前日までに接種を行うと公費を利用することができます。
世界的にも、水痘ワクチンは2回接種するのが標準となっています。
定期接種となる前に、接種年齢を過ぎてしまった子どももできればワクチンを接種することをおすすめします。感染力が非常に強いため、一度、流行してしまうと感染する可能性が高くなります。
ワクチンを接種していれば、かかっても軽くすんだり、発症自体をおさえられたりすることもあります。
また、ワクチン接種をしている方が、水疱の痕が残りづらくなるともいわれています。全身に水ぶくれがあらわれる病気ですので、ワクチン接種を行い、痕を残さないようにするほうが賢明です。
ほかのワクチンとの同時接種
小さな子どもは接種しなければならないワクチンの数が非常に多いため、できるものは同時接種を行い、余裕を持ったスケジュールを組んでいくようにしましょう。
水痘ワクチンはほかのワクチンとの同時接種を行うことができるワクチンです。
1歳を過ぎたら、ヒブ、MR、肺炎球菌、そして、おたふくかぜなどと一緒に水痘ワクチンもはやめに接種するようにしましょう。
水痘ワクチンは、生ワクチンでの接種ですので、ほかのワクチンを次に受けるには4週間あけることが必要です。
水痘ワクチン接種の必要性
水痘は、軽いものと思われがちな病気ですが、実は肺炎や脳炎、重い皮膚の細菌感染症などの合併症を発症する病気でもあります。水痘から、ライ症候群を引き起こすこともあります。
現代の日本でも、毎年おおよそ3,000人が重度の症状を呈し、10人以上の子どもが水痘を原因として亡くなっています。大人や健康な子どもでも重症化することがあるので、注意が必要です。
健康な子どもへの水痘ワクチン接種は、1995年にアメリカ、ヨーロッパで認可されて、今では全世界へと広がっています。
たくさんの子どもがワクチンを接種することで、大きな流行を防ぐことができるようになります。メリットの大きいワクチンですので、必ず定期接種で接種を行うようにしましょう。
大人の水痘ワクチン接種
水痘は非常に感染力が強いため、子どもが罹患すると看病をする大人にも感染することがあります。
家庭内での感染や幼稚園、保育園などの施設内での感染を広げないために、大人でもワクチン接種をすることができます。
患者と接触したあと、72時間以内に水痘ワクチンを接種すると、おおよそ8割の発症を防ぐことができるといわれています。
子どものときに自然感染していない人やワクチン接種をしていない人は大人でも注意しておくようにしましょう。
まとめ
定期接種になった水痘の予防接種
水痘とは
水痘ワクチンとは
ほかのワクチンとの同時接種
水痘ワクチン接種の必要性
大人の水痘ワクチン接種