うつ病は目に見えない病気です。最近子供の元気がないなぁ…なんて思っていると、いつの間にか悪化していることもあります。今回はお子さまに うつ病 の傾向があるかどうかを 診断 できる 無料 の テスト を紹介します。もし当てはまるようだったら、専門のお医者さんに相談しましょう。
最近お子さまの元気がない?そんな時は無料のうつ病診断テスト!
増えつつある「子供のうつ病」
近年ではうつ病患者は男性で10人に1人、女性で10人に2人と言われています。一般的には20代30代に患者が多い印象ですが、じつは子供のうつ病も増加傾向にあるのです。そのためか、年々子供の自殺率も増える傾向にあります。
子供のうつ病の特徴として、病気の影響が身体に影響しやすいということがあげられます。逆にいえば、身近にいる大人が気付いてあげられる機会もあるということです。
最近、お子さまの元気がなかったり、食欲が落ちたりしていませんか?心あたりがあるようでしたら、是非これからご紹介する診断テストをやってみましょう。
自己診断ができない場合はご両親がチェック!
基本的に学童期のお子さまは自己診断はむずかしいので、保護者のかたが日頃の様子から観察する必要があります。以下の項目をチェックしてみてください。
- 夜に眠ることができない、もしくは朝早くに目が覚めてしまう。
- 今までは整頓できていたのに、机の上や部屋が散らかっていて片付いていない。
- 引きこもりがちになっていて、外に出ない。
- 言葉が乱暴になった。
- 食欲がないく、体重が落ちている。
- 忘れ物が多くなった。
- 今まで楽しんでいたことをしなくなった。
- 急激に成績が下がっている。
- 集中力がなくなった。
- 頭痛や腹痛をうったえるようになった。
- 会話を避けるようになった。
- 気分の浮き沈みが激しい。
もし上記の項目で当てはまるものが多いようだったら要注意です。とくに、「今まではそうではなかったのに最近になってこれらの傾向が強くなった」のであれば、お子さまがSOSのサインを出しているのかもしれません。心療内科や小児科でお医者さんに相談しましょう。
無料でできる自己診断テスト
可能であればSRQ-Dという東邦大学心療内科で開発された自己診断テストも試してください。
下記に紹介するのはそのテストから抜粋したもので、一部の言葉を子供用に改変しています。
正式なものは「SRQ-D」などのワードで検索すればすぐにみつけることができますが、内容は社会人向けのものとなっていますので、実際にお子さまがテストをするときは多少内容を噛み砕いたほうが良いかもしれません。
- 体がだるく疲れやすいですか。
- 気が沈んだり気が重くなることがありますか。
- 朝方に起き上がるのがつらいですか。
- 首筋や肩がこって仕方がないですか。
- 夜に眠れず、朝早くに目がさめることがありますか。
- 食欲がなく、食物の味がしないように感じますか。
- 息が詰まって胸が苦しくなることがありますか。
- のどの奥になにか物がつっかえているような感じがしますか。
- 自分の人生がつまらなく感じますか。
- 勉強に集中できず何をするにしてもおっくうに感じますか。
- 過去にも、いまと似たような症状がありましたか。
- あなたは、本来は真面目で几帳面だと思いますか。
各項目について、
- 「いいえ」・・・0点
- 「ときどき」・・・1点
- 「しばしば」・・・2点
- 「つねに」・・・3点
となっており、16点以上であれば注意が必要です。
また、参考質問として、点数計算外ですが以下の質問もあります。お医者さんのカウンセリングを受けるうえで聞かれることもあるかもしれませんので、こちらもあわせて確認しておきましょう。
- 騒音が気になりますか。
- 音楽を聴いて楽しいですか。
- 議論に熱中できますか。
- 頭痛持ちですか。
- 事故や怪我をしやすいですか。
- テレビを見て楽しいですか。
近年では若い世代の方はテレビを見ること自体がすくなくなっているので、テレビや音楽をゲームや動画と置き換えたほうがとらえやすいかもしれません。
テスト結果が気になったら専門医へ相談を!
テストの結果が気になるようでしたら、専門のお医者さんに相談しましょう。
心療内科に抵抗があるようでしたら、学童期のお子さまなら小児科に相談してもよいですし、近年ではスクールカウンセラーが定期的に学校でカウンセリングを行うことも多くなっていますので、学校や自治体へ相談するのも良いかもしれません。
いずれにしても、身近な大人が信頼関係を築き、子供の「声にならないSOS」を聞き取ることがまずは重要です。決して放置せず、しっかりと対策をしましょう。
まとめ
最近お子さまの元気がない?そんな時は無料のうつ病診断テスト!
増えつつある「子供のうつ病」
自己診断ができない場合はご両親がチェック!
無料でできる自己診断テスト
テスト結果が気になったら専門医へ相談を!