うつ病は目に見えにくい病気です。怪我のようにわかりやすいものではないので、気がついたら悪化していることもあります。今回はお子さまに うつ病 の傾向があるかどうかを 診断 できる簡単な テスト を紹介します。もし当てはまるようだったら、専門のお医者さんに相談しましょう。
あなたのお子さまは大丈夫?気になったらうつ病の診断テスト!
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子供にも「うつ病」が増えつつあるって知っていましたか?
近年ではようやく病気として認知されつつある「うつ病」。一般的には中年の男性がかかることが多いと言われていますが、じつは子供のうつ病も増加傾向にあります。しかも、お子さまの場合は自分で症状を自覚することができずに悪化することも多いのです。
このチェックリストに当てはまったらご用心!
まずはこのチェックリストを確認してみましょう。基本的にお子さまは自己診断はむずかしいので、保護者のかたが日頃の様子から観察する必要があります。
- 夜に眠ることができない、もしくは朝早くに目が覚めてしまう。
- 今までは整頓できていたのに、机の上や部屋が散らかっていて片付いていない。
- 部屋に引きこもりがちになっている。
- 言葉づかいが乱暴になっている。
- 食欲がない。
- 忘れ物が多くなった。
- 今まで楽しんでいたこと(ゲームや漫画など)をしなくなった。
- 集中力がなく、勉強が出来なくなったり成績が下がったりしている。
- 嘘をつくようになった。
- 頭痛や腹痛をうったえるようになった。
- 家族との会話を避けるようになった。
- 気分の浮き沈みが激しい。ちょっとしたことで怒るようになった。
もし上記の項目で当てはまるものが多いようだったら要注意です。心療内科や小児科でお医者さんに相談したほうがいいかもしれません。
可能であれば、自己診断テストをやってみましょう
学童期のお子さまでは難しいかもしれませんが、可能であればSRQ-Dという東邦大学心療内科で開発された自己診断テストもお子さまにやらせてみてください。
下記に紹介するのはその中から抜粋したもので、一部の言葉を子供用に改変しています。
- 体がだるく疲れやすいですか。
- 最近気が沈んだり気が重くなることがありますか。
- とくに朝方に無気力になってしまいますか。
- 首筋や肩がこって仕方がないですか。
- 夜に眠れず、朝早くに目がさめることがありますか。
- 食欲がなく、食物の味がしないように感じますか。
- 息が詰まって胸が苦しくなることがありますか。
- のどの奥になにか物がつっかえているような感じがしますか。
- 自分の人生がつまらなく感じますか。
- 勉強に集中できず何をするにしてもおっくうに感じますか。
- 過去にも、いまと似たような症状がありましたか。
- あなたは、本来は真面目で几帳面ですか。
各項目について
- 「いいえ」・・・0点
- 「ときどき」・・・1点
- 「しばしば」・・・2点
- 「つねに」・・・3点
となっており、16点以上であれば注意が必要です。
もしうつ病の傾向があったら、まずは専門医へ相談を!
もしうつ病の傾向があるようでしたら、専門のお医者さんに相談しましょう。学童期のお子さまであれば小児科を、小学校高学年・中学校以上の思春期のお子さまであれば心療内科を受診しましょう。
基本的には通院してカウンセリングを受けたり、薬物療法を行うことになります。
「声にならないSOS」を拾ってあげましょう
子供のうつ病が大人のものと違う点は、症状を自覚しにくいこと、身体に影響が表れやすいこと、子ども自身の努力ではストレス源を回避しにくいこと(親の転勤による引っ越しや、教室という狭い社会での人間関係など)です。
また、発達障害があるお子さまはうつ病になりやすい傾向があることもわかっています。
いずれにしても、身近な大人がコミュニケーションをしっかりと取って、子供の「声にならないSOS」を聞き取ることが重要です。
まとめ
あなたのお子さまは大丈夫?気になったらうつ病の診断テスト!
子供にも「うつ病」が増えつつあるって知っていましたか?
このチェックリストに当てはまったらご用心!
可能であれば、自己診断テストをやってみましょう
もしうつ病の傾向があったら、まずは専門医へ相談を!
「声にならないSOS」を拾ってあげましょう