「最近、子供の元気がない…」、「なんだか悩み事がありそう…」、「ふさぎ込みがちで、ご飯もあんまりすすまないみたい…」。そのようなときはお子さまの様子をよくみてあげましょう。
うつ病 は早期に 診断 ・発見することで、適切な治療やカウンセリングを受けることができます。
最近、子供の元気がない…そんなときはうつ病診断!
子供でもうつ病になります!
うつ病は、近年ではメディアなどで大きく取り上げられることも多く、世間での認知度も高くなりました。しかし、そのような中でも子供のうつ病が増加傾向にあることはあまり知られていません。そもそも子供がうつ病になることを意外に思われる方も多いでしょう。
子供のうつ病は、大人のうつ病と症状に違いがあり、子供のほうが体に影響があらわれやすいと言われています。
また、子供が学童期の場合は上手に言葉で症状を伝えることがむずかしいので、症状が悪化するケースも多いようです。その結果として、子供の死亡原因として事故の次に多いのが「自殺」となっています。
うつ病の原因はさまざまです。大人の場合はよく過労や違法な労働条件が取り上げられることが多いですが、子供の場合もストレスが原因であることは変わりありません。主な例では、受験やいじめ、家庭内での不和、教室という狭い社会での人間関係、引っ越しなどがあります。
とくに環境が変わるタイミングでは注意が必要です。小学校・中学校への進学は、子供にとって新しい出会いがあったり、学習内容が高度になるなど、自立と変化を求められます。
同様に高校や大学の受験は将来の進路について努力と決断を求められるので、相当なストレスがあることは想像に難しくありません。しかも、これらの環境の変化はほぼ一律のタイミングで否応なくおこなわれ、子供の努力で回避できるものではないのです。
家庭でできるうつ病診断。気になったらチェック!
子供(とくに学童期の子供)は自分自身のこころの状態や症状を上手に言葉で伝えることが難しく、結果的に体の不調として表現することがあります。
たとえば、気分が落ち込んで憂鬱な気持ちになっていることを「頭がいたい」と言ったりするわけです。もちろん熱がでてるわけでもないので、客観的には病気にはみえないし、場合によっては仮病をしていると誤解されることもあります。
このようなことから、子供は自分で身近な大人に相談することもできず、症状を悪化させてしまう傾向があるようです。このため、子供のうつ病を早期に発見するには保護者や身近な大人の協力が必要不可欠となります。
もしお子さまに以下のような様子が見られるようでしたら注意してください。
- 夜に眠ることができない、朝早くに目が覚めてしまうなど、睡眠障害がある。
- 机の上や部屋が散らかっていて片付けられない。
- 部屋に引きこもりがちである。
- 言葉づかいが乱暴になった。
- 食欲がなく、体重が落ちた。
- 忘れ物が多くなった。
- 今まで楽しんでいたことをしなくなった。
- 集中力がなくなり、成績が下がっている。
- 嘘をつくようになった。
- 頭痛や腹痛をひんぱんにうったえる。
- 以前にくらべ、家族との会話を避けるようになった。
- 気分の浮き沈みが激しくなった。
これらは本人に自覚できないうつ病の症状かも知れません。
もしうつ病の傾向があるようだったら専門家へ相談しましょう
もしもお子さまにうつ病の傾向が見られるようでしたら、専門医に相談してみてください。学童期のお子さまは小児科を、思春期以降のお子さまは心療内科を受診しましょう。
近年ではスクールカウンセラーが用意されている場合もありますので、まずはお住まいの自治体や通学先の学校に相談してもいいかもしれません。
いずれにしても大人の協力は必要です。お子さまが大きなストレスや問題を背負っているようでしたら、周囲の大人が関心をもち、積極的に解決へ導いてあげましょう。
うつ病と診断されてもこわがらないで大丈夫
もしうつ病と診断されても、怖がることはありません。うつ病は治る病気です。まずはお子さまの負担を減らし、ゆっくりと休ませてあげましょう。習い事や塾の回数を減らしたり、部活を休ませるなど、お子さまが休める環境を整えてあげるのも効果的です。
大人の場合もそうですが、うつ病の治療には時間がかかります。どうかあせらずに、長期的な視点でのぞんでください。
まとめ
最近、子供の元気がない…そんなときはうつ病診断!
子供でもうつ病になります!
家庭でできるうつ病診断。気になったらチェック!
もしうつ病の傾向があるようだったら専門家へ相談しましょう
うつ病と診断されてもこわがらないで大丈夫