昔は、気が弱いとか、さぼり症などと言われていた うつ病 も、今では社会的な問題として認識も高まり、今や子供でも診断される事があります。
しかし、まだまだ病院へ自ら足を運ばれる方は少ないことが現状です。是非、ストレス チェックで うつと結果が出た方は勇気をもって自ら病院やクリニックへ行ってみてください。
うつ病のチェックをしたら病院へ行ってみましょう!!(前編)
心が風邪をひいていると思おう
うつ病は心の病といいますが、当然、心という臓器はありません。実際は脳の病気です。脳は電気信号を介して体に様々な命令を送っていますが、うつ状態にあるときはこの電気信号が過剰にでておりコンピューターがショートしている状態なのです。
パソコンで一気に情報処理を行うとフリーズしてしまうことを経験したことがあると思いますが、人間でもこれと同様な状態が起こっていると考えることができます。
つまり、うつ状態にある時は脳が活発に働いているにも関わらず、処理が追いつかない為に体が動かせなくなってしまっている状態です。ですので、うつ状態にある方は何も考えずさぼっているわけではありません。
もしそのような方に、「頑張れ」と声をかけたらどうなるでしょうか?ただでさえ脳は頑張っているにも関わらず、さらに頑張らなくてはいけないと追い込まれる事になってしまいます。そうすると、その状況から逃避する為自殺してしまったりするのです。
うつ病で自殺を選択する人は基本的に重度の方ではありません。治りかけの方や、まだ自分のうつに気が付いていない軽度の方が多いのです。なぜならば、自殺という行動を選択できる脳の余裕があるからなのです。
しかし、この選択肢を選んでしまうことは最悪です。そうならない為にも「うつは治る」そういった事実が広く認知されていく必要があります。
本人はもちろんのこと、周囲もうつは「心が風邪をひいている」といった軽い認識を持ち、調子が悪くなったら気軽に病院へ行く。そのような社会の雰囲気作りができてくると、ストレス社会を乗り切れる人が増えてくるでしょう。
ストレステストに甘んじてはいけない
ストレスの感じ方は人それぞれですし、原因もさまざまです。しかし、ストレスによって引き起こされる体の不調は似通ったものがあります。ストレスチェックの項目には主観的な気持ちを問うものと、身体の不調を問うものがあります。
心の状態はチェックした時々で変わる事がありますが、体調面はそうはかわりません。総合評価も大切な指標ではありますが、この結果に一喜一憂して終わることなく、体調の項目にチェックが多くあるようでしたら、早めに病院受診を行ってください。
うつからくる体調不良であるのか、自律神経系の病気でくるものなのかそういったことも判断したうえで、早めの治療開始が事態の悪化を防ぎます。もし、眠れない日々が続いているのであれば、それだけでも病院受診する必要性があります。
まとめ
うつ病のチェックをしたら病院へ行ってみましょう!!(前編)
心が風邪をひいていると思おう
ストレステストに甘んじてはいけない