子どもが家の中にじっとしていることが多い場合にはその理由を考えてみます。運動不足で食欲がなく栄養不足が疲れの原因ならば、その生活習慣の改善を目指します。
しかし、なかには 疲れやすい 原因として隠れた 病気 がある場合があります。それには治療が必要なことがあります。
こんな病気がかくれている 疲れやすい子ども
疲れの原因を探ってみる
ほかの子供とくらべるといつも家の中でじっとしていることが多いと気づくことがあります。
疲れたという言葉が口癖になり、実際に疲れたているように見えるというときにはその原因を考えてみるといいです。そうした疲れの中には別の病気がかくれていることがあるからです。
生活の乱れからくる疲れとのちがい
健康であっても生活が不規則で、夜遅くまでゲームばかりしているときがあります。寝不足から体調不良を起こしてしまうことがあります。学校生活や学習にも身が入らず、学力の不振や疲れなどを招くことがあります。
いつもぼんやりして、体がだるい状態が続きます。もちろんこうした疲れの場合には、そうしたことの原因をひとつずつ改善することからはじめます。
ところが、ふだんの生活にそうした怠惰な様子はなく、努力をしているにもかかわらず疲れてみえるときには、その要因を考えてみることをおすすめします。べつの病気に起因する疲れやすさかもしれないからです。
子どもの心と疲れ
子どもを取り巻く環境の変化は大きく、保護者の方々が子供だった当時とは違うこともあります。習い事の数や家の外の環境なども変わりつつあります。
そうした中で子どもは生活しています。したがってこうした環境の変化に伴う不適応、不満、周囲との行き違いなどで子どもなりに悩むこともあります。そうしたことが原因で「疲れた」という言葉が子どもの口から出ることがあります。
子どもの病的な疲れ
病気が原因の疲れは食事や休息を十分とったとしても、改善がなかなかみられないはずです。病後まもなくのような疲れがずっと続いている感じといえるかもしれません。だるい感じとか学習などで集中がつづかないなどの症状が出ることもあります。
これには貧血、血友病などで、栄養が十分に身につかないことが原因のことがあります。低血圧症の場合にも疲れてしまったり、頭痛が起こったりすることがあります。
こうした合図は保護者として見逃したくないものです。子どもから黄色信号が出ていることになるからです。親に助けてほしいと「疲れた」という言葉が出ます。それとともに自分ではどうにもならないと感じた結果から出てくる言葉といえます。
保護者としてこうした子どもの言葉をくみ取り、相談相手になることはたいせつなことです。子どもにとっては相談するだけで、そうした症状が軽くなったり、安心できたりすることも多いです。そうした状況から解放される糸口が得られることがあります。
まだある子どもの疲れのある病気
そして子どもの疲れの原因となる病気にはわかりにくいものがあります。なかには重篤な病気がかくれていることがあります。結核はひと昔前に流行した伝染病で、今でも検診がつづいています。結核に感染するといつもつづくだるさを感じることがあります。
さらに糖尿病、肝臓病、白血病、がんなども子どもでみられることがあります。こうした病気の場合にも疲れる症状がみられることがあります。
こうした病気は家庭では原因がわかりませんので、原因不明のだるさについては医療機関でしっかりした検査と医師の診断が必要になります。
加えて適切な治療をすぐにはじめるべきです。放置しておいて治る病気ではありません。早期であれば治療できますが、発見が遅れると生命の危険があります。
子どもの「疲れた」は大人以上
子どもが疲れたという言葉を発するときとは、本当に心底疲れたときに出る言葉であることが多いです。自分を律する、調節しながら動くということを知らないまま行動しますから、エネルギーが切れてしまうまで動き続けるということもありがちです。
それと異なり病気を抱えている場合の「疲れた」の言葉は、深刻なものが含まれています。軽く考えないで、たびたびそのようにうったえる、実際にふだんからだるそうにしているというときには注意が必要です。
まとめ
こんな病気がかくれている 疲れやすい子ども
疲れの原因を探ってみる
生活の乱れからくる疲れとのちがい
子どもの心と疲れ
子どもの病的な疲れ
まだある子どもの疲れのある病気