「子供の頭皮がフケだらけ?!脂っぽい湿疹の原因は?(前編)」では、子供がなりやすい頭皮湿疹の原因や頭皮湿疹の治療方法をご紹介いたしました。後編では、頭皮湿疹の予防方法をご紹介いたします。
頭皮 湿疹 の 原因 を知り、しっかり予防しましょう。
子供の頭皮がフケだらけ?!脂っぽい湿疹の原因は?(後編)
頭皮湿疹を予防するためには?
頭皮湿疹などで出るフケは角質細胞です。頭皮湿疹になるとフケの発生が過剰になるため無理矢理かさぶたになっている頭皮を剥がす人も多いと思います。
特に思春期はホルモンバランスが崩れ過剰に皮脂が分泌されることで頭皮湿疹も発症しやすく、人目を気にするこの年ごろの子供にとっては非常にストレスが溜まる病気と言えます。
しかし無理にフケを剥がすことで炎症をより悪化させてしまうことになりため、頭皮のかさぶたは自然に剥がれてくるのを待ちましょう。頭皮湿疹の原因はマラセチア菌です。
しかしニキビと勘違いしてしまい、ニキビ予防用のシャンプーを購入して使用する人も多いようです。
ニキビの原因はアクネ菌と呼ばれる菌で、頭皮湿疹の原因菌とは異なります。そのためニキビ予防用のシャンプーをはじめとした薬剤などを使用しても根本的には治りません。
そして自宅でできるもっとも最適な予防法としては食事改善になります。中でもビタミンB群は皮膚に対して大きな影響を及ぼす栄養素と言われているため積極的な摂取が重要です。
特にビタミンB2は免疫力を高める効果があり、風邪をはじめとした病気になりにくい体作りや皮膚や粘膜組織を健康に保つために大きな力を発揮します。
B2が不足すると口内炎をはじめ皮膚や粘膜組織に炎症を起こしやすくなります。
ビタミンB2が豊富に含まれている食品はレバー、アーモンド、鶏卵、納豆、たらこ、いくら、うなぎ、ぶり、のり、チーズなどになります。欧米化した食事中心の場合、どうしても肉類や脂分を過剰に摂取してしまう傾向にあります。
しかし目玉焼き、納豆、のり、たらこなど日本特有の一般的な朝食であれば、特別に苦労してメニューを考えることなくビタミンB2が豊富に摂取できることになります。ただしビタミンB2が豊富に含まれているレバーは、レチノールという栄養素も多く含まれています。
レバー類は特に大量に食べるとレチノールの過剰摂取となり、希にめまいや下痢、手足の痛みなどの過剰症があらわれる場合があります。レバーを積極的に摂取したい場合は比較的レチノールが少なめな牛レバーが良いでしょう。
厚生労働省が指定するレチノールの上限摂取量は3000μgRE(マイクログラムアールイー)となっているため、目安とすると良いでしょう。
一般的な量の食事であれば問題ないですが、特に妊婦が過剰摂取すると奇形の子供が生まれる可能性が高くなるため、摂取量には十分注意しましょう。
そしてビタミンB2と並び、ビタミンB6も重要となります。皮膚をはじめとし、内臓、筋肉、ホルモンなどを作るタンパク質の基本ともなる体タンパク質に必要となる栄養素がビタミンB6です。
特にビタミンB6は皮膚の新陳代謝に大きく影響します。そのため不足すると、肌が荒れたり、頭皮湿疹だけでなく、鼻や目、口の周りにも皮脂を含んだ皮膚炎が発生したりします。
ビタミンB6が豊富に含まれている食品はマグロの赤身、カツオ、牛レバー、サバ、バナナ、大豆、鶏のササミなどです。
しかし毎日ビタミンB群の積極的な摂取を基本とした食事作りは親としては非常に負担に感じる場合もあります。時にはサブリメントによる摂取も良いでしょう。
また思春期における脂漏性湿疹の予防に関しては、睡眠不足や嗜好品に偏った食生活なども発症を増幅させてしまう原因となりますので避けるようにしましょう。
まとめ
子供の頭皮がフケだらけ?!脂っぽい湿疹の原因は?(後編)
頭皮湿疹を予防するためには?