小さな子供や赤ちゃんは 頭皮 に 湿疹 ができることがよくあります。かさぶたがうろこのようにできるので、見た目がグロテスクで驚いてしまいますが適切なホームケアで悪化を防ぐことができます。大人の頭皮湿疹とは原因も対処法も異なりますので注意が必要です。
子供の頭皮湿疹はホームケアで悪化を防ぐ
子供の頭皮湿疹の症状
子供の頭皮の湿疹はよく見られる湿疹で、脂漏性湿疹とも呼ばれます。赤ちゃんの時に発症するものは特に乳児湿疹と呼ばれ、頻繁に見られます。多くは自然治癒していきますが、中には小学生くらいまで症状が残ってしまう子供もいます。
頭皮の湿疹は、前頭部から頭頂部にかけて黄色いうろこのようなかさぶたができたり、赤みを帯びたブツブツができたりします。どちらかというと乾いた感じで広がっていきます。かさぶたは皮脂腺の多い髪の生え際や頭皮にべったりとついていきます。
頭皮以外でも、額やまゆげ、耳の後ろ、鼻の周りなどにも湿疹ができることがあります。かゆみもありますが、それほど強いかゆみではありません。ですが、小さい子供や赤ちゃんの場合、かゆみや違和感から患部に触れてしまい、さらに悪化させてしまうことがあります。
頭皮湿疹の原因
子供の頭皮湿疹の原因として考えられるのは、過剰な皮脂分泌や汗の汚れなどとされています。小さい子供や赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、皮膚や毛穴に汚れが残りがちになります。
また赤ちゃんでは、皮膚のバリア機能が未熟であるために炎症を起こしてしまうこともあります。生後4か月を過ぎるころになると、徐々に皮膚が整って湿疹が改善してくることもあります。
頭皮湿疹の治療
小さな子供や赤ちゃんは、皮脂腺の働きが活発なので、皮脂の分泌が過剰になり脂漏性湿疹となります。ですから、頭皮湿疹の治療はステロイドなどの薬剤に頼るのではなく、頭皮や湿疹のできている皮膚の清潔を保つことを第一とします。安易に市販の薬を使うとかえって悪化することがあるので注意が必要です。
かゆみがひどい場合などにステロイド配合された塗り薬が処方されることがあります。ステロイドを小さい子供や赤ちゃんに使う場合は、医師の指示通りに用法用量を守ることが大変重要です。
悪化させないためのホームケアとは
肌を清潔に保つために、丁寧に体を洗います。大人用のシャンプーやボディソープは界面活性剤が多かったり、刺激が強かったりしますので、赤ちゃん用の低刺激のシャンプーやせっけんを使って洗ってあげると良いでしょう。
洗う時は優しく丁寧に洗うように心がけ、肌をごしごしこすることのないように注意します。黄色いかさぶたの部分にワセリンやベビーオイル、オリーブオイルなどを塗って柔らかくするとはがれやすくなります。かさぶたを取る時も無理やり取ることはせず、そっと洗い流すようにしてあげましょう。
眉毛にかさぶたができている時は、赤ちゃん用の柔らかいガーゼにせっけんをつけて、優しくこすりとってあげます。くるくると円を描くようにしてそっと取るようにします。
赤ちゃんが汗をかいたら、こまめに優しく拭き取ります。濡れたガーゼなどを使って、いつも清潔を保つように努力します。
せっけんを使って肌を洗った後は、ベビー用のローションなどを使って保湿します。肌が乾燥している状態も肌トラブルを招く原因になります。
アトピーが原因の頭皮の湿疹
小さな子供や赤ちゃんではアトピーが原因で頭皮に湿疹ができることもあります。アトピーでは乾燥してザラザラの肌触りになっていくことが多くなります。かゆみが強いこともあり、赤ちゃんは自分で掻き壊してさらに悪化させてしまうことがあります。
アトピーの子供はアレルギー体質であることが多く、原因物質は様々です。一般的な乳児湿疹であると自己診断せずに、病院でしっかりと肌の状態を確認してもらうことが大切です。
アトピー性皮膚炎の診断がついたら、抗アレルギー剤の飲み薬やステロイドの塗り薬などが処方されます。医師の指示通りに服用するようにして、アトピーを悪化させないように対処しましょう。
まとめ
子供の頭皮湿疹はホームケアで悪化を防ぐ
子供の頭皮湿疹の症状
頭皮湿疹の原因
頭皮湿疹の治療
悪化させないためのホームケアとは
アトピーが原因の頭皮の湿疹