生後半年、赤ちゃんのお世話にやっと慣れてきたころ突然の高熱、そして 顔 にもたくさんの発疹。ママとしてはどのように対処してよいか非常に戸惑います。突発性発疹は生後はじめての高熱が出る病気として多くの赤ちゃんが経験するものです。
今回は 突発性発疹 を紹介します。
突発性発疹で顔にも発疹が!何か対処方法は? (前編)
突発性発疹とは?
生後5、6ヶ月から1歳くらいまでの赤ちゃんがかかる病気とされています。生後はじめて高熱を出す病気として突発性発疹を発症する赤ちゃんが多く、8割前後の赤ちゃんが経験する病気と言われています。
最初に38度から40度程度の高熱が2日から3日続き、熱が下がってきたのちに体中に赤い発疹が出ます。発疹はお腹や背中を中心として出ることが多いですが、顔付近に出る場合もあります。
通常高熱の場合グッタリするものですが、突発性発疹の場合比較的元気な状態であることが多いようです。食事である母乳、ミルクや離乳食も、通常より量は少なめとはいえ、摂取することができる場合が多いようです。
稀に咳が出たり、下痢が続く子もいます。解熱後に出た発疹も4日程度で自然にきれいに消えてしまいます。
一般的な症状としては以上となりますが、中には高熱により熱性けいれんを起こす子もいます。数分でおさまる場合は一時的な症状としてそれほど心配する必要はありません。
しかし繰り返し発症したり、けいれん時間が長く続くような場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。
この病気の場合、特別な治療薬はなく、患者の状態に応じた対処療法が基本となります。高熱により赤ちゃんがグッタリしていたり、離乳食をほとんど口にしないという場合は解熱剤などが処方されることもあります。
しかしほとんどの場合、高熱でも機嫌がよく、食事も日ごろより多少少ない程度でおさまっている赤ちゃんが多いため、特に薬剤の処方はなく自宅療養が指示されます。
その際、高熱によってかく汗による脱水症状を避けるために、十分な水分補給の指示があります。赤ちゃんが生まれたのちはママから免疫機能が受け継がれ、その後も母乳によって免疫機能は継続して守られることとなります。
生後半年ころから母乳を与える回数を減らしはじめ離乳食が開始され、最終的に完全に離乳食にするために断乳をします。
断乳によりそれまで保たれていた免疫機能が徐々に薄れていくため、免疫機能が未発達の赤ちゃんはこのころを境にさまざまな病気にかかりやすくなります。
その一つが突発性発疹と言えます。ヒトヘルペスウイルス6型、またはヒトヘルペスウイルス7型が原因で発症する病気です。二種類のウイルスが発症要因のため2度発症してしまう可能性はありますが、一度免疫がつくとそれ以上発症する可能性は低いと言われています。
感染者の唾液が口に入ることによる経口感染、咳やくしゃみによる飛沫感染、感染者が触れたものを介する接触感染のいずれの感染ルートでも感染する病気です。しかし感染力としては弱いため、保育園などで大流行するといったことはほとんどありません。
まとめ
突発性発疹で顔にも発疹が!何か対処方法は?(前編)
突発性発疹とは?