「突発性発疹で顔にも発疹が!何か対処方法は?(前編)」では、突発性発疹とはどういう疾患なのかご紹介いたしました。後編は、はしかと突発性発疹との違いや 顔 にあらわれる 突発性湿疹 についてご紹介いたします。
突発性発疹で顔にも発疹が!何か対処方法は?(後編)
はしかとの違いは?
はしかも突発性発疹同様に高熱が出る場合が多いです。高熱が3日程度続いたのちに発疹が出てきます。でははしかの症状の特徴とはどういったものでしょうか。はしかは高熱以外に、咳やくしゃみ、鼻水、倦怠感など風邪と似た症状が出ます。
そしてもっともわかりやすい特徴として、発病して2日から3日後になると頬の内側や歯肉にコプリック斑と呼ばれる口内炎のような白く小さな丸状の水疱が複数できるようになります。
これははしかを発症した7割から9割以上の人に出る特徴的な症状のため、はしかの診断決定においては非常に重視する点です。
またはしかは風邪に似た症状に加え、目やにや目が充血する症状が出ます。突発性発疹や風邪の症状には出ないはしか特有の症状と言えるでしょう。
そしたはしかの場合1度熱は落ち着きますが、すぐさま高熱が出はじめ、それと同時に体中に平らで赤い発疹が出はじめます。発疹はまず耳や首、おでこなど顔の付近からはじまり、徐々に体中に広がります。
発疹は平らだったものが凹凸があらわれ、次第に赤から黒みがかってきて、回復し始めるころには茶色っぽいシミのような状態になります。コプリック斑も範囲が体全体に広がってくると単独のボツボツではなく地図上につながった状態になる箇所も出てきます。
熱は数日で下がってきますが、コプリック斑は2週間程度残り、最後はかさぶたのようにカサカサの状態となり徐々に完治してきます。
一方突発性発疹は高熱が出るものの1度熱が下がったら、再度熱が上がることはほとんどなく発疹が出はじめます。
そして発疹が出て消えるまで、突発性発疹が4日程度であることに比べ、はしかは1週間以上たってやっと赤みが薄れてきて患部がカサカサに乾燥するようになってきます。そのため突発性発疹と比べ、はしかの方が完治まで時間がかかります。
顔にも発疹が?!
突発性発疹の発疹の多くはお腹や背中などが中心となりますが、顔に出ることもあります。お腹などと比較すると顔に出る割合は少ないと言われていますが、顔に発疹が出たからと言って何か特別な状態ということではありません。
発疹は基本的には痒みもなく自然にきれいに消えて跡が残ることもないので、顔に発疹が出たからと言って心配する必要はありません。
ただし顔にできることで子ども自身が気になってしまって発疹をひっかいてしまったりすると、完治までに時間がかかると共に跡が残ってしまう可能性もあるため、できる限り患部に触れさせないための注意が必要です。
高熱のために顔や体にかいた汗を流したいですが、しばらくは濡れタオルなどで汗を拭きとる程度で抑えるようにしましょう。
まとめ
突発性発疹で顔にも発疹が!何か対処方法は?(後編)
突発性発疹とは?
はしかとの違いは?
顔にも発疹が?!