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てんかんを持った子供は将来、車を運転できるのか?

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tenkan unten

車社会と言われる現代であり、身分証明としても使用頻度の高い運転免許証ですので、当然子供には将来運転免許証を取得させるものと考えられている家庭が殆どであると思います。

しかし、てんかん発作を繰り返す子供を持つ親にとっては、運転免許を取得させたい希望はあるものの、事故につながるのではないかと心配になり運転免許の取得さえ躊躇される方も多いと思います。

そこで、 てんかん を持つ子供が将来安全に 運転 できるようになれるよう検討したいと思います。


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てんかんを持った子供は将来、車を運転できるのか?


- 目次 -

  • てんかんとけいれんの違いをはっきりさせておく
  • てんかんを持っていても免許を取得する事はできる
  • 子供自身をてんかんと向き合えるよう育てる

てんかんとけいれんの違いをはっきりさせておく

6歳未満の子供が高熱を出した時にしばしば、白目を剥いて全身が震えだし、声をかけても反応しないといった事を目にします。こういった状態を熱性けいれんといいます。熱性けいれんの原因は現代の医学でもはっきりとは解ってはいませんが、その多くは単純型熱性けいれんといい、特に心配しなくてもよいものです。

しかし、まれに全身の震えが15分以上続いたり体の片側だけが震えたり、24時間以内に数回繰り返されたりする複雑型熱性けいれんという症状を起こす事があり、このような症状を呈した子供の中には、ごく少数ではありますが、後にてんかん発作を繰り返すようになる事があります。

けいれんとてんかんの違いは、主に脳に損傷があるかないかです。前者のけいれんは脳に損傷はないものの、熱などの何らかの要因によって脳の電気信号が乱されてしまう為におこります。後者のてんかんは脳に何らかの損傷があり、その部分が起点となって脳の電気信号に乱れが生じる事でおこります。

つまり、複雑型熱性けいれんは、熱そのものや、熱を引き起こした何らかの要因によって脳に損傷が起こった為、けいれんとよく似た発作が引き起こされたものと言えます。さらに、脳の損傷は元には戻らないという事が定説ですので、一定の頻度で繰り返し起こってしまうといった事が特徴になります。

また、熱などのほかの病気を引き金にしないことも特徴です。ですから、子供の将来の運転を考えるにあたってはまず、子どもがけいれんなのかてんかんなのかをはっきりとさせておく必要があります。これは病院で脳波をとってもらうと殆どがはっきりします。

しかし、てんかんには脳波でも検出されない例があり、その場合は遺伝性も考えられる事がありますので、家族や親族にてんかんを持った方がいないかどうかという事も事前に調べて病院にかかるとよいと思います。


てんかんを持っていても免許を取得する事はできる

てんかんを持った方が運転し、事故を起こしたというニュースを耳にすることがあります。これらの事を受けて、2002年よりてんかんを持った方の免許取得や免許更新には一定の条件を満たす事が必要とされることになりました。

内容は運転に支障が生じる恐れがある発作が2年間無い事であり、さらにその中には、運転に支障が生じるおそれの無い発作(単純発作)がある場合は1年以上の経過観察。睡眠中に限定された発作がある場合、2年以上の経過観察を行うという条件を満たすことが必要です。

この際の経過観察は自己申告だけで認めてもらう事は難しいですので、病院にかかりながら医師と共に経過を観察し、記録を残していく必要があります。


子供自身をてんかんと向き合えるよう育てる

てんかん発作は服薬や生活習慣を整えることによって比較的コントロールしていく事ができます。しかし、子どもの場合、成長に伴いてんかんの症状が変化してくる事もありますので、それだけで安心するという事はできません。

やはり長い目での経過観察の中で、発作の起きる前兆を探ってみたり、生活習慣の中で発作が起こりやすい時間帯、生活状況を把握したりしていく事は欠かせません。そこで、てんかんを持つ子供が将来、運転免許を取得し自動車を運転する為に必要なってくる事は、子供自身が自分でてんかんと向き合えるように学習する事です。

自分自身で服薬や体調管理ができるようになれば、てんかん発作の頻度も減らすことに繋がりますし、自動車を運転する際にも気を配ることができるようになります。また、これらを子どもの時から習慣づけておくことで、これくらいいいだろうといった甘い認識を持つ事を回避することに繋がります。

定期的な病院受診もそのうち自分一人でできるように持っていける事が理想です。子供自身がかかりつけ医とコミュニケーションをとり自己認識を高めていく事が、てんかん発作の発症頻度をお抑え、安全な自動車運転につながっていきます。親の過保護は何も生みません。

子供の自立した将来を求めるには子供自身で自分の病気と向き合えるように仕向けるといった心構えが必要です。

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まとめ

てんかんを持った子供は将来、車を運転できるのか?
てんかんとけいれんの違いをはっきりさせておく
てんかんを持っていても免許を取得する事はできる
子供自身をてんかんと向き合えるよう育てる

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