子供が初めててんかんの症状が出た場合、親としては非常に恐怖でもあり戸惑うばかりだと思います。しかし発作時の 対処 の仕方を学ぶことで、転倒するなど二次災害も避けることができ、少しでも冷静な対応ができるようになるようです。
今回は てんかん を紹介します。
てんかんは発作時の対処の仕方が危険退避のコツ(前編)
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てんかんとは?
脳内では脳ニューロンと呼ばれる千数百億個にもなる神経細胞によって電気信号が発せられることで情報の伝達をし合っています。てんかんはその脳ニューロンが急激に興奮状態となって、脳の発作が二回以上繰り返される脳の慢性的な疾患を指します。
以前は子供の疾患と考えられていましたが、現在では大人も発症する疾患と言われています。てんかん症状を初めて目にした場合、突然痙攣したり、転倒するなど、周りの人たちは戸惑いが多くどう対処したらよいか頭を悩ませます。
てんかんは熱がない時に突然起こることが多く、ひきつけや痙攣を伴うことが多いと言われています。
てんかんは意識喪失があり全身が硬直状態になったのちに全身痙攣が起こる、全身が一気に脱力状態になる、全身の筋肉が緊張し頭を前に曲げたり両手を振りあげる、ほんの数十秒足らずの意識消失ですぐに回復するなどさまざまな症状の出方があります。
てんかんの種類と原因とは?
てんかんは特発性てんかんと症候性てんかんがあります。てんかんの種類によって治療方法など対処が異なります。特発性てんかんとは原因となる異常が見つからない場合のてんかんを指します。
症候性てんかんとは、赤ちゃんが母体にいる間、または出産時に何らかの原因によって脳に傷や障害をもってしまったことによって起こるてんかんを言います。
例えば出産時に低酸素や仮死状態だった場合や脳梗塞、脳出血、髄膜炎、脳炎などによって起こるてんかんを言います。症候性てんかんは特発性てんかんと比較して、発症した際症状が治まりにくい傾向にあります。
いずれのてんかんも乳幼児期、学童期の発症がもっとも多いと言われています。
症候性てんかんの中でもてんかん性脳症に分類されるウェスト症候群とレノックス・ガストー症候群は比較的すべての年齢で発症があるとは言われていますが、原因が先天奇形症候群、脳形成異常、低酸素性虚血性脳症、遺伝子異常などとなっていて、やはり新生児期から乳幼児期がもっとも発症しやすいと言われています。
また睡眠障害や精神発達遅滞を合併する場合が多いと言われています。そしててんかん性脳症は抗てんかん薬をはじめとした薬剤による長期的な治療、状態に応じて外科的処置もがおこなわれますが、完治は非常に難しいと言われています。
発作頻度が多少減少してもほかの分類のてんかんに移行するだけで、残念ながら運動障害、知的障害、行動障害などの問題は改善されることは難しいようで難病指定されています。
まとめ
てんかんは発作時の対処の仕方が危険退避のコツ(前編)
てんかんとは?
てんかんの種類と原因とは?