子供の病気いろは

  • ホーム
  • はじめての方へ
  • カテゴリ一覧
  • Twitter
  • Facebook
  • お問い合わせ
    • 免責事項・知的財産権
現在の場所:ホーム / 脳・脊髄・神経 / てんかん / 癲癇は脳の異常興奮が原因の病気

癲癇は脳の異常興奮が原因の病気

hoshi

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

tenkan

癲癇 は古くからある病気です。原因がわからず急に異常な症状を発症することで神聖病と呼ばれたこともあります。現代は医療の進歩も進み検査結果から脳の病気であることがわかりました。大脳からの神経細胞の異常な活動と興奮から放電により発作痙攣や意識障害がおこる病気です。

年齢や性別、人種に関係なく誰にでも発症する可能性はあります。100人あたり0.5~1人にみられる病気で、多い年齢では3才未満が一番多くそれ以降は減り60歳を超えた高齢者になると再び発病率が増えます。


スポンサードリンク

癲癇は脳の異常興奮が原因の病気


- 目次 -

  • 癲癇発作の種類
  • 全般発作は5つに分類される
  • 癲癇の治療法(内科的治療)
  • 癲癇の治療(外科的治療)
  • 癲癇の検査
  • 癲癇の予防
  • 癲癇は脳の病気です

癲癇発作の種類

癲癇と聞けば意識を失い倒れる、全身で痙攣おこしてガクガク震える症状が一般的に思い浮かぶ症状です。実際は脳の異常な興奮が脳のいろいろな場所で発生してその場所により症状が違うのです。時代が進み癲癇の分類も変化しています。

日本てんかん協会に基づいて説明していきます。大きく2つにわかれていて、全般発作と部分発作に分かれています。

また全般発作も強直間代発作、単純欠伸発作、複雑欠伸発作、点頭発作、脱力発作と5つにわかれているのです。

全般発作は初めから脳全体が異常な電気放電に巻き込まれ意識が最初からなくなるのが特徴です。部分発作はその名のとおり脳のある部分から始まる発作です。


全般発作は5つに分類される

上記でも説明しましたが全般発作をもう少し詳しく説明します。

強直間代発作、単純欠伸発作、複雑欠伸発作、点頭発作、脱力発作に分類されます。

強直間代発作は手足が突然曲げたり伸ばしたりガクガクした痙攣や手足、首、体幹の筋肉がつり体をねじらせたと同時に意識がなくなるのが特徴です。

単純欠伸発作は5~15秒の短い間に意識がなくなるのですがすぐに回復します。発作中はそれまでの行動を止めるのですが回復すると再度行動を始めるので周囲が気づきにくい発作です。

ボーっとすることが多く授業中に注意を受けることがあります。子供に多い発作です。複雑欠伸発作は舌なめずりや揉み手など意味のない行動をとります。一瞬体をビクっとさせたり突っ張ったりします。

点頭発作は突然頭を前に倒し両手を上げて胴を曲げる形をとります。赤ちゃんに多い発作です。脱力発作は全身の筋肉が低下して体勢が崩れるように倒れます。この発作も短時間なので周囲に気づかれにくい発作です。


癲癇の治療法(内科的治療)

基本は抗てんかん薬の投薬治療が中心です。発作のタイプにより使用する薬が違います。薬で脳神経細胞の興奮を抑え他の脳神経細胞に伝わらないようにすることで発作を抑制します。血液検査を定期的にして薬の効果を血中濃度を調べて量を決めます。

少ない量と種類から治療を始める方が副作用は少なくすみますが発作を抑えるために多くの薬を服用する患者さんもいます。

薬を服用して子供なら2~3年間、大人で5年以上発作が抑えられている状態が続いたら医師の判断のもとで薬を減量し上手くいけば薬を中止することができます。

半年くらいかけてゆっくりと減量します。決して自己判断で薬の服用をやめることはしないでください。発作が酷くなる可能性があります。

薬を中止することができたとしても再発することもあるので定期的に脳波検査は必要です。


癲癇の治療(外科的治療)

薬でのコントロールが難しい癲癇の時に検討します。最近では患者さんによって早めに手術を行うほうが良いとされています。側頭葉てんかんや限局した病変が原因の場合は手術で良くなることが多いです。

ですが脳の複数からの発作や重要な働きのある場所からの発作が原因であれば手術は難しいです。


癲癇の検査

脳波の測定をします。頭に電極をつけて起きている時と寝ている時の記録をとります。検査時の痛みは全くなく小さな子供でも受けることができます。繰り返し検査をしても危険はありません。

その他にCT,MRIなどの画像検査で脳の中の状態を確信し血液検査や尿検査を必要に応じてやります。


癲癇の予防

病院で処方薬をきちんと飲むことが大切です。自己判断で勝手にやめないでください。

しっかりと睡眠も取ることです。睡眠不足からも発作を引き起こします。7時間から8時間の睡眠をとることが必要です。規則正しい生活を心がけることも予防につながります。

ストレスからも発作を引き起こしますが日常生活からストレスを全て排除することは不可能です。自身でストレスを感じたらすぐに発散するように心がけてください。


癲癇は脳の病気です

目の前で人が急に意識消失で倒たり痙攣を始めたら殆どの人はおどろきます。昔は原因が分からないことで神聖病と呼ばれ偏見もありました。現代では医学の進歩で脳の病気とわかり誰でも発症する可能性のある病気です。

抗けいれん薬もいい薬が開発されているので癲癇患者さんの8割以上の人が普通生活を送れています。癲癇をよく理解し知識を備え必要以上に怖がらず対応することが大切です。

スポンサードリンク

まとめ

癲癇は脳の異常興奮が原因の病気
癲癇発作の種類
全般発作は5つに分類される
癲癇の治療(内科的治療)
癲癇の治療(外科的治療)
癲癇の検査
癲癇の予防
癲癇は脳の病気です

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

Filed Under: てんかん 関連タグ:癲癇

スポンサードリンクと関連コンテンツ

記事を探す

スポンサードリンク

カテゴリから探す

  • 感染症
    • 風邪
    • インフルエンザ脳症
    • タミフル
    • 髄膜炎
    • ノロウイルス
    • 感染性胃腸炎
    • 水疱瘡
    • 溶連菌
    • りんご病
    • おたふく風邪
    • とびひ
    • MRSA
    • プール熱
    • 手足口病
    • アデノウィルス
    • ヘルパンギーナ
    • ライ症候群
  • 乳幼児
    • Hibワクチン
    • ポリオ
    • 予防接種
    • 乳児期
    • 乳児湿疹
    • 未熟児
    • 小児
    • 小児科
    • 歯固め
    • 臍ヘルニア
    • 新生児メレナ
    • 乳幼児突然死症候群
    • 乳児死亡率
    • 夜泣き
    • 日本脳炎
  • 麻疹
    • 髄膜炎
  • 皮膚
    • アトピー性皮膚炎
    • 脂漏性湿疹
    • オムツかぶれ
    • 脂漏性皮膚炎
    • 頭皮湿疹
    • 発疹
    • 突発性発疹
    • じんましん
    • 水いぼ
    • 帯状疱疹
    • ヘルペス
    • 痣
    • しもやけ
    • あせも
    • イボ
  • 胃腸の病気
    • ロタウイルス
    • 腹痛
    • 嘔吐
    • 下痢
    • 便秘
    • 胃腸炎
    • 大腸炎
    • 胃炎
    • 腸閉塞
    • 腸重積
    • 胆道閉鎖症
    • 胃食道逆流症
  • 泌尿器の病気
    • おねしょ
    • 尿路感染症
    • 停留精巣
  • アレルギー科
    • アレルギー
  • 心の病気・障害
    • ダウン症
    • 発達障害
    • 自閉症
    • ADHD
    • アスペルガー
    • うつ病
    • 疲労感
    • 癇癪
    • 中二病
    • チック症
    • PTSD
    • 起立性障害
    • 転換性障害
    • ひきつけ
  • 鼻の病気
    • 鼻づまり
    • アレルギー性鼻炎
    • 副鼻腔炎
    • 蓄膿症
    • いびき
    • 鵞口瘡
  • 口腔・歯科
    • 乳歯
    • 噛み合わせ
    • 歯科矯正
    • 歯ぎしり
    • 出っ歯
    • 受け口
    • 虫歯
    • フッ素塗布
    • 口内炎
    • 口腔ヘルペス
    • ヘルペス性口内炎
  • 耳の病気
    • 中耳炎
    • 外耳炎
    • 乗り物酔い
    • 流行性耳下腺炎
  • 目の病気
    • 視力
    • 視力低下
    • ドライアイ
    • 結膜炎
    • 流行性角結膜炎
  • 喉の病気
    • 扁桃炎
    • 喉
  • ケガ
    • 打撲
    • 肘内障
    • 破傷風
  • 呼吸器
    • 肺炎球菌
    • マイコプラズマ肺炎
    • 気管支喘息
    • 肺炎
    • 気管支炎
    • 百日咳
    • 喘息様気管支炎
    • クループ
  • 骨&骨格
    • 成長痛
    • 骨格 矯正
  • 血液内科&血液疾患
    • 急性リンパ性白血病
    • 貧血
    • 鉄欠乏性貧血
    • 血小板減少性紫斑病
    • 再生不良性貧血
    • 溶血性貧血
    • 膠原病
  • 脳・脊髄・神経
    • 頭痛
    • 熱性けいれん
    • てんかん
    • 脳腫瘍
    • 脳性麻痺
    • 水頭症
    • 急性脳症
    • もやもや病
    • ギラン・バレー症候群
    • 頭血腫
  • 代謝異常&生活習慣病
    • 肥満化
    • LDLコレステロール
    • 1型糖尿病
    • 核黄疸
    • くる病
  • 心臓の病気
    • 心室中隔欠損症
  • 甲状腺の病気
    • クレチン症
  • 顔面神経麻痺
  • 消化器
    • 急性虫垂炎
    • 生理的黄疸
  • その他
    • 熱中症
    • 低身長
    • ネフローゼ症候群
    • 川崎病
    • 血管腫
    • 鎖肛
    • 結節性硬化症
    • MRI
  • 睡眠
    • 成長ホルモン
    • 睡眠障害
  • 小児科
  • 爪

Copyright © 2023 kodomo-byouki-iroha.com