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低身長女子に起こる病気の種類と治療法!気になる医療費は?(前編)

hoshi

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teishinchoujoshi

子供の身長が伸びない「低身長症」があり、このような症状があれば親は心配になります。この低身長症は男子、女子ともおこりうる病気で、それに伴いさまざまな病気を引き起こす場合があります。心配な時は小児科を受診してください。

今回は 低身長女子 について説明していきます。


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低身長女子に起こる病気の種類と治療法!気になる医療費は?(前編)


- 目次 -

  • 低身長症の定義
  • 治療の必要がない低身長原因
  • 治療の必要がある低身長原因と治療法

低身長症の定義

医学的に「低身長症」には2種類あり別々に説明していきます。

①平均身長に比べ-2SD以下の場合

まずSDについてお話します。SDとは「Standard Deviation」の略で標準偏差のことを言います。標準偏差とは平均値からどの程度離れているかの幅のことです。標準身長は+2SD~-2SDで表し約95.5%の子供の身長がこの範囲内です。もし-2SD以下なら低身長症となります。

このSD値は月齢別に表され女児では5歳の平均身長が106.2㎝で-2SD値は97.7㎝、6歳では平均身長112.7㎝で-2SD値が103.4㎝となります。

子供の成長が標準範囲内かどうかは母子手帳に記載されてある成長曲線に折れ線グラフを記録すると分かります。

②身長は正常値しかし1年間の伸びが悪い場合

1年間の成長率が同年齢の子供の年間成長率が-1.5SD以下(約80%以下)であり、この状態が2年以上続く場合も「低身長症」です。

女子の場合

  • 6~7歳:平均5.9㎝    -1.5SD値は4.9㎝
  • 7~8歳:平均5.5㎝    -1.5SD値は4.4㎝
  • 8~9歳:平均5.3㎝    -1.5SD値は4.1㎝

この時期の1年間の身長の伸び率が4センチ以下であれば伸びが通常より遅いと判断します。身長自体が標準でも急に伸びに変化がない状態が続けば要注意です。


治療の必要がない低身長原因

①体質が原因

両親の身長が低い遺伝性やもともとの体質的なことが低身長の原因になることがあります。身長の遺伝確率は2~3割とされ高い確率ではなく、一緒に生活すると生活習慣や食生活が似てきます。それが原因で子どの低身長につながるようです。

子供には成長期までしっかりとした生活習慣を身につけさせて下さい。予断ですが両親の身長から子供の身長を予測する計算方式があり女児では(父の身長+母の身長-13)÷2+2です。一度計算してみて下さい。

②栄養不足

原因が栄養不足だけなら極端な低身長症にはなりませんが食生活の改善は必要です。特にタンパク質不足は身長の伸びに影響します。

③心理的原因

心理的原因に「愛情遮断性低身長症」があります。これは精神的ストレスが原因で身長が伸びず、影響を与えているのが親の場合が多いです。その時は一定期間親と距離をあけると正常に成長ホルモンが分泌され身長が伸びだすことがあります。

④思春期が早いと遅い

思春期が早いと身長の伸びが止まることが多いですが、逆に遅いと高校生ぐらいから伸び始める子もいます。思春期は女の子では10歳から12歳と言われています。この時期は身長を伸ばす働きをする成長ホルモン分泌が多くなり、そのため栄養、運動、睡眠はとても重要です。


治療の必要がある低身長原因と治療法

成長ホルモンや甲状腺ホルモンが原因

①成長ホルモン分泌が原因

脳下垂体が何かの障害により成長ホルモンの分泌が少ないか全く分泌されない症状です。原因には出生時の仮死状態や事故による脳損傷、また脳腫瘍の後遺症などがこの症状を引き起こします。

もし治療をせず放置すると身長が130㎝未満で止まることもあります。成長ホルモン不足には注射で補う治療法が有効です。

②甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモン分泌の不足で身長の伸びに影響がでます。一過性や永続性のものもあり症状も軽症から重症とさまざまです。

新生児マススクリーニング検査で異常があれば精密検査をします。甲状腺ホルモン不足は低身長症だけでなく知的発達にも影響があり早期治療が必要です。1日1回の内服薬で甲状腺ホルモンを補う治療をします。

染色体の病気が原因

①ターナー症候群

2,000人に1人の割合で発症する女児の染色体異常です。卵巣が未発達で女性ホルモンが分泌されず、そのため女性ホルモン不足になります。身長が140㎝未満の低身長で初潮がこない場合もあります。ターナー症候群の治療は成長ホルモンや女性ホルモンの投与が有効です。

②プラダー・ウィリー症候群

10,000人に1人の割合で発症する15番染色体異常により発症する病気です。プラダー・ウィリー症候群の症状も低身長症だけでなく肥満や発達障害の症例も報告されています。治療法として成長ホルモン投与の治療が行われます。

骨、軟骨の病気

①軟骨異栄養症

身長が伸びない原因に軟骨異栄養症があります。骨や軟骨の異常で身長が伸びない病気で手足が短いなど身体バランスに特徴があります。身長も130㎝未満の場合があり、治療としては成長ホルモン投与や整形外科で「骨延長術」を行うこともあります。

②子宮内発育不全

正期出産でも胎児期の発育の遅れや止まるなどで身長体重が小さい赤ちゃんや早産で小さく生まれた赤ちゃんに低身長症がみられます。よく「小さく産んで大きく育てる」と言いますが小さく生まれても3歳までに身長が伸びます。

しかし、なかなか標準枠に入らず後々も追いつかない場合もあります。その時は成長ホルモン治療を行います。

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まとめ

低身長女子に起こる病気の種類と治療法!気になる医療費は?(前編)
低身長の定義
治療の必要ない低身長原因
治療の必要があり低身長原因と治療法

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