「低身長女子に起こる病気の種類と治療法!気になる医療費は?(前編)」では、治療の必要のない低身長と治療の必要がある低身長の原因や治療法についてご紹介いたした。後編では、長期治療の必要となる低身長の場合、どのような医療費費軽減があるのかお伝えいたします。
低身長女子 が発症しやすい疾患もありますので、医療制度をうまく活用しましょう。
低身長女子に起こる病気の種類と治療法!気になる医療費は?(後編)
低身長原因の病気に対する保険で治療費軽減
子供の低身長症の主な治療法は成長ホルモン治療で、治療にかかる年数も長く継続治療が必要な病気です。そこで気になるのは治療費だと思います。健康保険が適用されるのか、また助成制度が活用できるかなど説明していきます。
①健康保険適応
主な治療法の成長ホルモン投与は次の場合に健康保険が適応となります。
- 成長ホルモン分泌不全性低身長症
- SGA性低身長症
- ターナー症候群性低身長法
- プラダー・ウィリー症候群低身長症
- ヌーナン症候群低身長症
- 軟骨異栄養症
- 小児慢性腎不全低身長症
この場合は現在の医学で「低身長症」と認められ治療が3歳から思春期を経過し骨の成長が止まるまでが治療期間とされています。健康保険適応なら自己負担は治療費の3割で済みますが先にも説明しましたが治療期間が長いため費用がかさむのは否定できません。
②高額療養費制度
同じ月の医療費自己負担分が一定金額を超えた場合、超えた分だけ支給される「高額療養費制度」があります。一定の金額は一律ではなく年齢や所得により定められ年収370万から770万の場合の一カ月の自己負担限度額は80,100円+(医療費-267,000)×1%です。
③小児慢性特定疾患の医療費助成制度
健康保険や高額療養費制度以外に医療費助成制度として「小児慢性特定疾患」があります。
国が定める小児特定疾患に該当する場合に医療費の一部を助成する制度です。低身長症にかかわる特定疾患として以下のものが該当し一定基準を満たせば助成を受けることができます。
- 成長ホルモン分泌不全性低身長症
- ターナー症候群低身長症
- プラダー・ウィリー症候群低身長症
- SGA性低身長症
- 慢性腎不全低身長症
- 軟骨無形成症低身長症
④乳幼児医療費助成制度
未就学児が健康保険適用範囲内での知慮の場合、医療費自己負担分の一部または全額助成する制度です。各自治体で実施している助成制度なので問い合せてみてください。
⑤こども医療費助成制度
小学生の児童が健康保険適応範囲の治療を受けたとき医療費の自己負担金額の一部または全額助成する制度です。この助成制度を実施する自治体も増え、自治体によっては対象が0歳から小学6年生までや、中学3年生まで助成対象としている自治体もあります。
まとめ
低身長女子に起こる病気の種類と治療法!気になる医療費は?(後編)
低身長原因に対する治療は保険で治療費軽減