その名の通り、手、足、口の中などにブツブツがたくさん現れる手足口病。夏に乳幼児を中心に流行しやすい感染症です。皮膚に症状が現れるので清潔にしたいけど、お風呂に入ったら悪化したり移ったりすることはあるのかも気になるところです。
手足口病 の症状や、かかったときの お風呂 事情についてお伝えいたします。
手足口病ってどんな病気?お風呂はどうする?
手足口病ってどんな病気?治療法は?
手足口病というのは夏に流行するウィルス性の感染症で、その名の通り、手や足、口の中に水疱性の発疹が出る病気です。
痛みやかゆみを伴う場合もあり、また熱が出ることもあります。水疱は一週間程度で治ることが多いのですが、口の中にできた水疱が潰れた後にできる口内炎により、食事や飲み物を取れなくなる場合があります。
患者の80%が5歳未満の小児ですが、まれに大人にも感染します。また、まれに重症化して脳炎などを起こすこともあるので、注意が必要です。
治療法としては、発疹が良くなる特効薬のようなものはありません。辛い症状が出たらそれを緩和する対症療法が主な治療法で、基本的には症状を緩和させながら自然治癒を待つことになります。
手足口病の感染経路は?
手足口病の主な感染経路は3種類。飛沫感染、接触感染、糞口感染です。
飛沫感染は、くしゃみや咳によって他の人に感染することなので、マスクの着用が効果的ですが、乳幼児にはなかなか難しいかも知れません。
接触感染は、ウィルスの付いた手で触れたものを触り、その手で目などの粘膜を触ったり物を食べてしまうなど、直接的、間接的に接触することで感染してしまうことです。
手洗い・消毒などを徹底することが大切ですが、やはり乳幼児はおもちゃをなめたり色んなものを触ったりするので、完全に防ぐことは難しくなります。
糞口感染は、感染者の便から感染することです。乳児のオムツのお世話や、幼児のトイレをお手伝いする親御さんは便に触れないように、またオムツ替えやトイレの後はしっかり石けんで手を洗うようにしましょう。
お風呂はいつから入っていいの?
皮膚に症状があらわれるので清潔にしたいところですが、お風呂には入ってもいいのでしょうか。
結論から言うと、お風呂に入ることで必ずしも感染するわけではありません。ただし、手足口病のウィルスがブツブツの中身にあるので、ブツブツの中身に触れてしまうと感染のリスクがあります。
その為、かゆみの症状があってかきむしってしまいキズになっている場合は注意が必要です。また、鼻水や唾液によってウィルスが浴槽内に広がるといった可能性もありますので、お風呂に入れる場合には相当な注意が必要です。
お風呂に入れたりシャワーする場合は、体を洗う際に傷つけてしまう場合もありますから、体を洗うスポンジや体を拭くタオルなどは共有しない方が良いでしょう。また、上述した通り便からも感染しますので、下痢などの症状がある場合はお風呂は控えましょう。
お風呂で悪化しないのかという問題についても、基本的には入浴で手足口病自体が悪化することはありません。ただ、石けんやお湯の刺激や、体が温まることでかゆみが出てしまうことはあります。
また、単純に入浴は体力を消耗しますので、熱の症状があるときなどは無理せずにぬるめのシャワーから始めてみましょう。
患者の大多数が乳幼児の手足口病ですが、まれに大人もかかります。大人がかかると40度近い高熱が続いたり、発疹に強い痛みやかゆみを伴うことがあります。
免疫力が弱っていると感染しやすいので、かかったお子さんのお世話をするときも、お風呂やオムツ替えなど、十分に注意しましょう。
まとめ
手足口病ってどんな病気?お風呂はどうする?
手足口病ってどんな病気?治療法は?
手足口病の感染経路は?
お風呂はいつから入っていいの?