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水頭症のシャント術 それぞれの特徴と自己選択

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suitousyou syanto

水頭症を患ってしまうと、脳の内圧が高まってしまい脳の機能が正常に働かなくなります。その症状は頭痛、吐き気、気力低下、過敏、視力障害等をはじめ、さらに状態がひどくなれば視力を失い、協調運動障害、人格の変化まで起こる事もあります。

水頭症 の治療は根治できる方法がなく、現在では シャント 術を行い対応する事が一般的です。しかし、シャント術には数パターンの方法があり、医師の力量によって施行される内容が変わる事もありますので、どのような手術があるのかを自分でも把握し、自己選択し納得したうえで治療に臨みたいものです。


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水頭症のシャント術 それぞれの特徴と自己選択


- 目次 -

  • 水頭症とは
  • 水頭症の原因
  • 水頭症の治療
  • VAシャント
  • VPシャント
  • LPシャント
  • 第三脳室底開窓術

水頭症とは

水頭症とは脳水腫とも呼ばれ、その名のごとく脳内に水がたまった状態を言います。正確には髄液が脳の脳室内に過剰に貯留した状態です。

1000人に一人程度の割合で出産時から水頭症の状態で生まれる子供もいますが、頭部外傷や髄膜炎などを契機として発症する事もありどの年代でも水頭症を患うリスクは持っています。


水頭症の原因

正常な脳の状態であれば、脳室内に貯留している髄液は産生と吸収が絶妙なバランスで行われ一定量に保たれるようになっています。しかし、何らかの要因でそのバランスが崩れた時に脳室内に髄液が過剰に貯留し、脳を圧迫してしまうのです。

具体的には3つの要因が考えられます。まず一つ目は閉塞性水頭症です。これは、脳室内の髄液が流れる経路が何らかの要因によって閉塞してしまう事によっておこります。

次に、交通性水頭症です。この水頭症は髄液の吸収が何らかの要因によってうまく行われない事によって引き起こされます。

最後に、正常圧水頭症です。こちらは髄液の産生は増えるのですが、脳内圧が上がるまでには至らないといった状態です。

これまでに、交通性や閉塞性の水頭症の原因を「何らかの」と示してきましたが、その理由は発生原因が現代でもはっきりしていないからです。先天的に水頭症が起こって生まれてくる例が多く、その原因の特定にはまだ至っていません。


水頭症の治療

水頭症の治療は脳内に過剰に溜まってしまった髄液を他へ逃がし、脳の内圧の高まりを抑えるといった方法を用います。この方法を総称してシャントといいます。脳の内圧が下がれば再び脳の機能は回復し、日常生活を送る事も可能です。

シャント術も日々進化を遂げており昔に比べリスクも軽減してきています。しかし、最新のシャント術に対応できる医師はまだまだ、多いとは言えず、医師の力量によって手術内容が選択たり、昔ながらの方法をとるといった事もあります。

どの方法にも利点やリスクはありますが、できれば自分でも治療方法を選択し、相談して決める事ができる事に越したことはありません。


VAシャント

脳室から心房へ髄液を流す手術を行います。手術時間は全身麻酔下を行った後、1時間程度で技術的にも複雑ではなく、一昔前はこの方法が主流でした。

シャントに使うチューブはシリコン製でシャントバルブといった、髄液の流れるスピードや量を調節する部分と、レザーバーと言って一時、髄液を貯めておく部分があります。シャント機能に問題が起きなければ半永久的に使え、運動も程度に行う事が可能です。

ただし、心臓の静脈から脳室へ管を通していく術式で感染症を引き起こしたり、閉塞してしまったりするリスクがあります。心臓を通りますので、何かあったらといった心配もついて回ります。

子どもの場合は成長と共にシャントの長さが足りなくなってっしまいますので、体に合わせてシャントを入れなおさなければなりません。


VPシャント

脳室から腹腔へ髄液を流す手術を行います。こちらも全身麻酔を行った後1時間程度の手術時間で終わります。現代の主流はこのVPシャントです。リスクとしてはVAシャントと大きく差はありません。心臓を介さないといったところが少し安心できる点です。


LPシャント

腰椎クモ膜下腔から腹膜へ髄液を流す手術です。こちらはやや技術を要し、手術時間は術者によってまちまちですが、局部麻酔下で行え、チューブも短くて済む事は手術のリスクをかなり減らすことができます。そして、何よりも脳に傷をつけずに済むといったところが最大の利点です。

ただし、この方法は髄液の流れが悪い非交通性水頭症の方は実施できません。


第三脳室底開窓術

脳室の中に内視鏡を入れて、第三脳室の底に穴を開け、脳室に溜まっている髄液を逃がすといった手術です。2002年より保険適応になり最近では急速に発達してきた治療技術です。

シャント術のように異物を体内に入れることなく、脳内でバイパスを作るので、非常に自然に近く髄液の流れが出来上がります。感染のリスクもシャントに比べると非常に少なくなります。傷も頭に直径数センチで済みます。

ただし、この方法は施術できる医師に限りがあります。高度な技術を要しますので、どこの病院でも手術を受ける事が出来るという訳ではありません。こちらは閉塞性水頭症に有効です。

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まとめ

水頭症のシャント術 それぞれの特徴と自己選択
水頭症とは
水頭症の原因
水頭症の治療
VAシャント
VPシャント
LPシャント
第三脳室底開窓術

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