今や睡眠障害は大人だけでなく子供にも大きな問題となっています。対象者は乳幼児から思春期の子供に至っています。近年では 睡眠障害 が原因で子供の成長にも影響があるものとして 病院 への通院が必要になる場合もあるようです。
今回は子供の睡眠障害を紹介します。
子供が睡眠障害で病院通いに?!睡眠障害の5つの原因とは?(前編)
睡眠障害とは?どのような影響が出るの?
睡眠障害とは何らかのことが原因で夜眠ることができず、日中に眠気に襲われる状態を言います。
大人は日中に起きた悩みごとやストレスなどでなかなか寝付けず睡眠不足が続くことも少なくありません。
「眠りたくても眠れない」や「眠りが浅く、何度も目を覚ましてしまう」などの睡眠障害は大人だけの問題と思われていましたが、近年では子供が苦しみ病院通いまでしなければならない事態になっていると言うことなのです。
睡眠障害は体にさまざまな悪影響があることがわかってきています。睡眠時には成長ホルモンという物質が分泌されます。成長ホルモンは就寝しはじめから2時間くらいに分泌がもっとも豊富と言われています。
成長ホルモンの分泌は筋肉の成長、骨を強くし身長を伸ばす、免疫機能を保つ、集中力や記憶力を高めるなどの働きがあり、体の成長含め正常に保つために大変大きな役割をしています。
しかし何らかの問題で眠りが浅いなどしっかりと睡眠がとれない場合、成長や体調に大きな問題があらわれてくるということなのです。
寝不足続きで成長ホルモンの分泌が正常に行われない状態が慢性化すると、学校に行きたくない、集中力が保てない、イライラが募る、学力の低下などの形であらわれ学校生活にも多大な影響が出ます。
そのため我が子に何らかの睡眠障害があった場合は、病院でみてもらい早めに改善策を探ることが重要になります。
睡眠障害の原因とは?
子供の睡眠障害が慢性化した場合、生活改善だけでなく、病院を受診する必要も出てくる可能性もあるため、できる限り早めに睡眠障害の原因を探る必要があります。
子供の睡眠障害の原因として考えられる1つめはいびきです。
子供でも就寝時にいびきをかくことはありますが、そのいびきが非常に大きな音を発し、日中も過剰な眠気を訴える場合は注意が必要ですいびきの原因は大人と同様に鼻炎や鼻づまりのほか、子供の場合は扁桃腺肥大やアデノイド肥大が多いと考えられています。
扁桃腺は小学校中学年くらいまでに最大化し、その後徐々に適切な大きさに縮小していくのが通常です。しかし風邪などのウイルスや細菌感染によって扁桃腺の炎症を繰り返すことなどが原因となり、肥大化したまま元の大きさに戻らないこととなってしまうのです。
肥大化した扁桃腺やアデノイドは呼吸に悪影響を及ぼし、いびきをかき、深い眠りにつけないことが発生してしまいます。
2つめの原因はゲームです。2004年の任天堂DSの発売により、ポータブルタイプのゲーム機の浸透に拍車がかかり、子供のゲーム機の所有率も増加し、いつしか子供1人につき1台所有もあたり前の時代となりました。
1日中子供と向き合って相手をすることに疲れ果てていたママ達にとっても、ゲームの出現は非常に助かったと感じる人も多かったようです。しかし残念ながら、ゲームに子供の相手を任せきりになってしまうママ達も増えてしまったことも確かです。
子供達が一人で没頭できるゲームがあることで、いつしか親たちも子供任せにゲームし放題の環境を作り出してしまう傾向が増えてしまっているのです。
子供達も寝る間際まで、あるいは布団にゲーム機を持って就寝するような状態もまれとは言えず、寝る間も惜しんでゲームをし続けるような状況が発生して、低年齢の子供でさえも睡眠時間が短くなると言う睡眠障害を経験することとなっているのです。
3つめは運動不足です。睡眠障害の2つめの原因としてもあげたゲームが一つの原因となっていると言えます。二十年前くらいまでは「ゲームはテレビがないとできない」という時代でした。
しかしポータブルゲーム機が発売されてから家以外でもどこでもゲームができるようになり、外遊びもゲーム機持参が普通になりました。
公園や友達の家もゲーム機持参のため、外で元気よく走り回ったりボール遊びをするといった光景をみることも近年では難しくなるほど、インドアの生活をおくる傾向にあります。
しかし睡眠は日中の体の疲労などが眠気を誘うと言うこともあり、体の疲労感がほとんどない子供達は適切な就寝時間に眠たくならないといった状態が発生しているのです。
4つめは主に乳幼児に関するものですが昼寝のしすぎです。幼児期の子供は疲れ知らずで遊び回る傾向があるため昼寝は重要になります。保育園でも昼ご飯や3時のおやつのあとに昼寝の時間を設けています。
しかし昼寝の時間は、乳児期では午前中と夕方前の2回で2時間程度、3歳ぐらいからは午後1回として長くても1時間以内とすることが理想的です。
それ以上の時間寝かせたり、眠り始める時間を夕食前後にした場合、夜なかなか眠くならないなどの影響が出てしまいます。
昼寝はあくまでも脳を休ませ、日中の体の疲れを一時的に取るための補助的な眠りであることを理解しないと、睡眠サイクルに悪影響を与えることとなりますので十分注意しましょう。
5つめの原因は睡眠時発生する病です。睡眠時に発生する病としては夜尿症や夜驚症、夢遊病などがあります。原因としては日中のストレスや怖い夢を頻繁にみるなどと考えられています。こういった病気が頻繁に発生すると、慢性的な睡眠不足を抱えることとなります。
まとめ
子供が睡眠障害で病院通いに?!睡眠障害の5つの原因とは?(前編)
睡眠障害とは?どのような影響が出るの?
睡眠障害の原因とは?