和食の代表ともいえる食品の1つが、そばではないでしょうか。温かくてもよし、冷たくてもよし、多くの人から愛されている食品ですが・・・気をつけなければならないのが「アレルギー」です。
少量でも重篤な 症状 を起こすことがある そば アレルギー について、詳しく紹介します。
子供にそばアレルギーがあると、どのような症状が出る?
そばアレルギーの特徴
小さな子供の多くが、鶏卵や牛乳・小麦粉にアレルギーの心配があることはよく知られています。それらの食品については乳幼児期がアレルギー発症のピークであり、成長とともに少しずつ食べられるようになってくるのが特徴です。
ですが、そばアレルギーの場合は一度発症してしまうとその後食べられるようになる可能性は低く、成人してからもそばに対しては気をつける生活を送る必要があるとされています。
また、ピーナッツアレルギーと同じように、少量のアレルゲンでもアナフィラキシーショックを起こしてしまう可能性があり、気づかないうちに口にしないように気をつける必要があります。
そばアレルギーになるとどのような症状が出るの?
そばアレルギーは、アレルゲンが体内に入るとすぐに症状があらわれる「即時型」となっています。
食後10~20分以内には、以下のような症状が出ますので初めて子供にそばを与える際には気をつけて様子をみるようにしましょう。
- 口の中に違和感を感じる
- ピリピリ・イガイガといった感じがする
- 口の周りが赤くなる
さらに、食後20分から数時間後には新たな症状もあらわれ始めます。
- 胃痛
- 下痢
- 嘔吐
上記に加えて、息苦しさや咳・喘息のような症状・全身に蕁麻疹が出る・手足にしびれやむくみが出る・手足が冷えるなどの症状も出ることがあります。
そばアレルギーは、症状が重ければ死に至ってしまう「劇症型」のアレルギーでもありますので、「そばアレルギーかも?」と思ったら、早い時点で血液検査を受けておくことをおすすめします。
そばアレルギーを発症したら気をつけなければならないことは?
そばアレルギーだということがわかったら、そば自体はもちろんそば粉を使ったお菓子や料理にも気をつけなければなりません。意外なものに反応することもありますので、注意する必要があります。
そばを茹でた汁
そばを茹でた汁の中にはそばの成分が含まれています。そばを茹でた後の汁でうどんを茹でて食べたとしてもアレルギー症状は出ます。
また、そばを食べている人に近づくだけで、そばの器から上がる湯気の成分に反応してしまうこともあります。レストランなどでそば・そば粉を扱っているような場合には、注意が必要です。
そば殻の枕
和風旅館などで使われているまくらには「そば殻」が使われていることがあります。喘息・呼吸困難などの原因になりますので、そば殻の枕・枕を使用した布団などにも気をつけましょう。
そば打ちの実演販売・体験教室
そば打ちをしている方のまわりには、そば粉が浮遊しています。デパートのイベントなどでそば打ちの実演販売をしているような場合には近づかないようにしましょう。
そば粉を使った麺以外の食品
クッキー・パンケーキ・まんじゅうなど、お菓子類にはそば粉が使われているものが多数あります。また、ハチミツでもそばの花から採取した蜜が入っているとアレルギー症状が出ることがあります。意外なものとしては胡椒にもそばが使われています。
そばは「特定原材料」と定められており、使用する場合には表示が義務づけられています。思わぬアレルギーを発症しないためにも、食品を選ぶ際には必ず表示を確かめて購入するようにしましょう。
そばアレルギーの対処方法は?
気をつけていても、知らない間にそば粉が体内に入ってしまうとアレルギー症状が出てしまいます。万が一、そばアレルギーが出たらどのように対処すればいいのでしょうか。
吐き出す
胃で消化・吸収が始まってしまうと症状が悪化する恐れがあります。意識があり、呼吸ができているようであれば食べたものを吐き出すようにしましょう。
水を飲む
体内に入ったそばの成分を薄めるために、大量の水を摂取するようにします。
病院を受診する
そばアレルギーは症状が劇的に悪化します。早いうちにタクシーなどで病院に行くようにしましょう。症状が重くなってしまった場合には、救急車を呼びます。
万が一、外出先でアレルギー症状が出ることもありますので常に薬は携帯しておくようにしましょう。
まとめ
子供にそばアレルギーがあると、どのような症状が出る?
そばアレルギーの特徴
そばアレルギーになるとどのような症状が出るの?
そばアレルギーを発症したら気をつけなければならないことは?
そばアレルギーの対処方法は?