小さな子供や赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、汗をかきやすく しもやけ になりやすい状態にあります。
程度が軽いうちであれば 市販薬 で良くなることもあります。ひどくなると治りにくくなってしまうのがしもやけですので、親は子供たちのしもやけについて十分注意を払ってあげるようにしましょう。
子供のしもやけは薬を使って素早く治す
しもやけの原因
しもやけは寒さと温かさの温度差に体がついていけない時に血液の循環障害により発症します。寒い季節に外気に触れて冷たくなりやすい鼻や手足の指先、耳などに起こりやすいとされています。手足に汗をかくと気化熱でそこだけが急激に冷えてしまい、しもやけを発症するとも言われています。
小さな子供や赤ちゃんは汗腺が多いため、汗をかきやすいようにできています。手袋や靴下の重ねばきなどで温かくしすぎるとかえって汗をかいてしまい、しもやけになってしまうこともあります。
スキーや雪遊びの場で、濡れた手や手袋をそのままにしていても、しもやけになってしまいます。
病院で処方されるしもやけの薬
しもやけは血液の循環障害により発症するので、冷えや血行を良くする薬が処方されます。あまりひどくないしもやけの場合には、血流を良くして保湿効果が高いヒルドイドソフト軟膏を塗って様子をみます。
あまり効果が見られないようであれば、血流を良くしたり、硬くなった皮膚を柔らかくしたりする効果のあるユベラ軟膏が処方されます。ユベラ軟膏は冷蔵庫での保管が基本です。
体の中から働きかける薬としてカリクレイン錠やユベラ錠などが飲み薬で処方されることもあります。主に血流を良くすることで、しもやけを改善していきます。漢方では、当帰四逆加呉茱萸生姜湯がしもやけに効くとされています。
市販されているしもやけの薬
症状が軽いしもやけの場合は、市販されているしもやけの薬で良くなることもあります。有名なのは、ビタミンEが配合された血流を良くするとされるユースキンAです。冬になるとドラッグストアなどで店頭に多く並べられ、販売されています。
どこの家庭にも置いてあるものとしては、オロナインHもしもやけに効果があるとされています。オロナインHはステロイドが含まれていないので、子供にも安心して使うことができます。
紫雲膏という軟膏もしもやけに効果がある漢方が含まれています。これは江戸時代の名医である華岡青洲が処方したとして有名な薬です。
ベルクリーンS軟膏はしもやけの薬として効果が高く、第二類医薬品に分類されています。トコフェロールやトウガラシチンキの成分が血流を良くし、クロタミトンという成分でしつこいかゆみを抑える効果があります。
しもやけに効く湿布について
しもやけは血液の循環障害によって発症しますので、温めてあげることで改善します。温湿布をしもやけの大きさにカットして貼りつけることで、血行が良くなり症状が改善することがあります。
温湿布をしもやけの治療に使う際には、効能のところにしもやけという記載があるものを選ぶようにしましょう。
赤ちゃんのしもやけについて
しもやけには二種類のパターンが存在します。ひとつめはごく一般的なしもやけとしてよく知られている状態の皮膚が赤く腫れあがるタイプです。
もうひとつは湿疹が赤く広がり、水泡になるタイプです。どちらのタイプも痒みがありますが、水泡になるタイプは水泡を掻き壊すことでさらに痒みがひどくなってしまいます。赤ちゃんは無意識に掻き壊してしまうため、健康な皮膚までも傷つけてしまうこともあります。
最近は効果的な暖房システムの普及などにより、しもやけの状態について知らない親も増えてきました。
ネットでは実際のしもやけになっている患部の写真なども見ることができます。赤ちゃんや小さな子供はしもやけを発症しやすいということを念頭に、しもやけについて事前に学習しておくことも必要です。
赤ちゃんは痒みや痛みを言葉で伝えることができません。機嫌が悪かったり、寝つきが悪かったりする時には、体のどこかに違和感を覚えているのかもしれません。
寒い季節には特に赤ちゃんの手足や耳、鼻などをよく観察してしもやけになっていないか注意してあげることが大切です。
まとめ
子供のしもやけは薬を使って素早く治す
しもやけの原因
病院で処方されるしもやけの薬
市販されているしもやけの薬
しもやけに効く湿布について
赤ちゃんのしもやけについて