現在の子どもの視力はお父さんやお母さん達が、子どもの頃にくらべると弱くなっているといわれます。学校生活での黒板の文字やスポーツなどを考慮すると、できるだけ眼鏡をかけさせたくないでしょう。
視力低下 の 原因 を把握して、予防できればこれに越したことはありません。
子どもの視力低下の原因、予防はできる?
近視と遠視の原因の違い
近視は、近くの物ばかり見ている現代社会生活が大きく影響していると考えられています。テレビや読書や勉強、特にポータブルゲームとなると小さい画面を手元で操作し、何時間も継続しがちですので近視が進む原因となります。
また両親からの遺伝の可能性もあり、両親ともに近視の場合とそうでない場合では8倍、片側の親が近視の場合ではそうでない場合の2倍、可能性が高くなるというデータがあります。
遠視は、視力というよりは眼そのものの成長が弱いとされています。ですから、成長によって改善されていく場合が多いです。
遠視の場合は近くの物も遠くの物もぼんやり見えているので、そのままにしておくと目の成長に影響がありますから、眼科医の診察から適切な処置を施さないと、成長が滞りそのまま視力の弱い状態に留まってしまいます。
近視の原因とメカニズム
近視の場合、さまざまな生活習慣が取りざたされますが、共通していることは「近くの物を長時間見ている」ということです。眼球のレンズを薄く厚くすることによって、見たい物にピントを合わせますが、そのレンズを調整する筋肉が長時間近い場所の一点を見続けることで凝ってしまうのです。
そして、だんだんと凝った筋肉が正常に動いてくれなくなり近視になります。テレビや読書や勉強は、まさにその良くない環境がそろってしまっています。
さらに、最近ではポータブルゲームやスマートホンなど、携帯に便利で長時間楽しめる物が普及していますが、平成16年にポータブルゲームが発売されて以降、子どもの視力は急激に低下していることからも因果関係は否定できません。
ポータブルゲームやスマートホンの画面は小さく、本人の意識になくても画面を見ているのは片目で、もう片方は外に向いているといった目の使い方をしている子どももいるそうです。また、3D画像も目に負担をかけているという場合もあります。
遠視の原因とメカニズム
遠視の原因もしくは特徴といってもよいですが、眼球が生まれつき小さい軸性遠視です。外部の映像が眼に届き、眼球で像になりますが、眼球が小さいためにうまく像に結ばれないという症状です。
なぜ、生まれつきこのような症状をもってしまうか、原因は解明されてはいなく遺伝か体質と考えられています。眼球は成長と共に大きくなりますので、年齢が上がるにつれて視力が上がる可能性も十分にあります。
反対に、眼球が小さくなることはないので、大人になって遠視になったという場合は、子どもの頃に見過ごされていて症状が進んだといえます。
稀に、屈折性遠視がありますが、こちらはレンズの角度を変える力が弱い症状で、やはり生まれつきその力が弱いといわれています。
予防につなげる
生まれたばかりの赤ちゃんはほぼ見えてはいません。それから、じょじょに視力は上がり小学校1年生ごろに1.2ぐらいの視力があれば問題ありません。しかし、この頃に1.0未満であるとそのままになってしまう恐れが高まります。
近視であれば0.7までに、適切な処置を行えば回復の余地はあるという眼科医もいます。また、子どもの視力は大人と違って大変変化しやすく、日常生活でのちょっとした工夫や注意で、防げる場合もあれば進行もします。
遠視も視力が上がる可能性はありますので、子どもの日常生活のちょっとしたしぐさで、「視力が悪いのかな?」という場面を目にしたときは、眼科医に受診して適切な処置をすることが、視力低下の予防の第一歩になるでしょう。
まとめ
子どもの視力低下の原因、予防はできる?
近視と遠視の原因の違い
近視の原因とメカニズム
遠視の原因とメカニズム
予防につなげる