小学生にもなると、学校検診も始まり視力検査の結果の紙をもらって来るようになります。視力が下がっている結果を見て、親は眼鏡をかけさせるべきか、回復する方法はないか考えると思います。
今回は子供の 視力 を 低下 させる主な原因の近視についてお話しします。
子供の視力を低下させる主な原因の近視について
近視とは?
近視とは、簡単に説明すると目のピントが遠くではなく近くにピントが合う状態のことです。当然近視が進めば進むほど、焦点が合う距離が近くなるため、より遠くが見えにくくなり裸眼の視力が低下します。
例えば、眼科の専門用語で1D(ディオプター)の近視では焦点の一番合う距離が1メートルとなり、5メートルの視力表ではピンボケしておおよそ裸眼視力が0.2~0.4くらいになることが多いです。
近視の原因
近視の原因はいまだにはっきりしたことはわかっていませんが、環境的要因と遺伝的要因があると考えられています。統計的見ても、日本人が昔に比べ近方作業が増えてきていることと、近視の割合が増えてきている事は無関係とは考えにくいです。
また両親が強い近視を持っている場合は、かなりの確率で子供が近視になることから、遺伝的要素も否定できないといえます。
近視と仮性近視の違い
一般的に近視が良くなったと言われる人がいますが、これは一時的に近視の状態になる仮性近視になっている状態で目薬を使うことや、近方作業を減らすことで改善する近視のことです。
仮性近視は長時間近くの物を見続けた結果、毛様体筋が収縮してスムーズにピントを合わせることができなくなり、遠方の視力が低下するため近視と間違えやすいです。
しかし、小学生の子供の多くは仮性近視ではなく普通の近視であることの方が多いのが現状です。
近視による視力低下で眼鏡をかけさせる時期
近視による視力低下で眼鏡をかけさせる時期は眼科医や親との話し合いにもなりますが、一般的には学業に差し支える視力になった時には、眼鏡をかけさせるのが良いと考えられます。
学業に差し支えのある視力は、学年や黒板からどのくらい距離がはなれてるかにもよりますが、両眼で0.7未満になると考えた方が良いでしょう。
親が眼鏡をかけさせたくないために、眼鏡を作ることに反対したり、また眼科に連れていくことを拒んでしまうとどんどん近視が進んでしまい、学業にも差し支えますし、あまりに度が強くなると眼鏡をかけた時に強い違和感を感じてしまうため、慣れるまで少しづつ度をあげていかなければならず、子供にとっても親にとってもかえって負担が大きくなってしまいます。
眼鏡をすると目が悪くなる?
眼鏡をかけると度が進むと思われている親は多いです。眼鏡をすることによって近視が進むことはありません。
ただし、目にとって過矯正と言われる本来の度数以上の眼鏡をかけてしまうと度がすすむことがあります。眼鏡を作るときには、きちんと眼科で検査してもらい本来の目にあった度数の眼鏡を作ることが大切です。
学校検診の結果について
学校検診の結果は、現在A~D判定でするところが多いです。ところが、学校検診でAとBだったのに眼科で測るとDだったということが多々あります。なぜでしょうか?
これは一概には言えませんが、学校では数多くの生徒の視力を測定しなければならず、一人一人注意深く観察することができないため、目を細めて見ていたりした結果、本来よりも良好な視力になってしまっているのではないかと考えています。
ですので、学校検診の結果だけを鵜呑みにせずに、本人に見えにくいかどうかを尋ねてみたり、TVを目を細めてみていないかを観察しておくことも重要と言えます。
まとめ
子供の視力を低下させる主な原因の近視について
近視とは?
近視の原因
近視と仮性近視の違い
近視による視力低下で眼鏡をかけさせる時期
眼鏡をすると目が悪くなる?
学校検診の結果について