小学生にもなると、学校検診も始まり視力検査の結果の紙をもらって来るようになります。視力が下がっている結果を見て、愕然をする親御さんも多いのではないでしょうか?そして、できれば眼鏡をかけさせたくない、そう思うのではないでしょうか?
今回は視力低下した子供の 視力 を 回復 させる方法はあるかどうかについて説明していきます。
視力低下した子供の視力を回復させる方法はあるか?
多くの視力低下の原因は近視である
近視とは、遠くから入ってきた光が、網膜より手前でピントを結ぶ状態のことです。原因としては、目の長さが正常よりも長くなってしまうために近視になる軸性近視、角膜や水晶体の屈折力が強いために近視になる屈折性近視があります。
近視の度数が進めば進むほど、より遠くは見えにくくなり授業や日常生活にも影響がでてきます。
近視の原因
近視の原因はいまだにはっきりしたことはわかっていませんが、環境的要因と遺伝的要因があると考えられています。
日本人が昔に比べ近方作業が増えてきていることと、近視の割合が増えてきている事は無関係とは考えにくいです。アフリカの大自然の中で暮らしている人達の中に近視の人が少ないことからも、環境的要因は大きく関わっているといえるでしょう。
また両親が強い近視を持っている場合は、かなりの確率で子供が近視になることから、遺伝的要素も否定できないといえます。
仮性近視ならば治療をする
子供がゲームや本などを長時間見過ぎている場合、仮性近視になっていることが考えられます。仮性近視は、長時間近くを見続けることでピントが近くに固定してしまい、一時的に近視になっている状態のことです。
仮性近視であれば目薬を使うことや、近方作業を減らすことで近視を減らしてあげることが可能です。その結果、視力も回復して眼鏡をかけずに済むこともあります。
しかし、小学生の子供の多くは仮性近視ではなく普通の近視であることの方が多いのが実際は多いです。
オルソケラトロジーについて
オルソケラトロジーは、コンタクトレンズを夜眠っている間に装用して、角膜のカーブにクセをつけて日中裸眼で生活する視力回復の方法です。
使用するコンタクトレンズはハードコンタクトレンズなので、硬い特性を利用し角膜を平らにしてあげることによって、屈折力を低下させます。その結果、近視の度数を減らしてあげることが可能になるのです。
欠点は度の強い近視や乱視には適応がないこと、目に合ったコンタクトレンズが処方されるまでに時間もかかり、費用も安くはないこと、アレルギーやドライアイでコンタクトレンズの装用ができないことなどがあります。
視力回復トレーニングの効果は?
視力回復センターという名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?そしてなんとなく子供の視力であれば回復できそうな気になるのではないでしょうか?
実際、視力の落ち始めた初期の近視であれば効果のでる場合もあります。また近視の原因がはっきり解明されていないため、その効果も完全に否定することはできません。
しかし、基本的に近視は軸性近視が多いため、身長と同じように個性がありそれを止めることはできないという考えの方が普通かもしれません。
さらに、視力回復センターでかかる費用は眼鏡をつくったりする費用よりもはるかに高額であることも頭にいれておかなければいけません。
レーシックについて
レーシックはエキシマレーザーにより、角膜の屈折率を変化させ近視を治す方法です。成長段階にある小学生には対象にはなりませんが、将来的には近視をかなりの確率で治すことができます。
どうしても裸眼にこだわりたい人は、将来レーシックを検討して小学生の頃は眼鏡、もう少し大きくなればコンタクトで過ごしてみるのも良いのではないでしょうか?
まとめ
視力低下した子供の視力を回復させる方法はあるか?
多くの視力低下の原因は近視である
近視の原因
仮性近視ならば治療をする
オルソケラトロジーについて
視力回復トレーニングの効果は?
レーシックについて