現代の子供の 視力 は一時期横ばい状態を保っていたものの、再び2015年頃より低下傾向が見られています。
テレビや、スマホ、携帯ゲームの使用頻度と視力低下の因果関係は証明されておらず、関係が無いといった論文もあるくらいなのですが、なぜか再び全国的に子供たちの視力低下がみられるよう始めました。
一つの要因と考えられる事に心因性視力障害というものがあります。これは、目に病気が無いにも関わらず視力低下を引き起こすといったものです。
学校の視力検査などでよくみられる傾向でもありますが、緊張してしまうと目のピント調整が上手くできなくなり、近視と判断されてしまう事があります。
また、最近ではファッション的なメガネの選択も容易にあり得る世の中です。実はメガネにあこがれる等でも同様の症状は見られる事があります。子供の目の病気、早めに発見し正しく対応したいものです。
メガネに憧れて視力低下!?心因性視力障害
親子のスキンシップは足りていますか?
心因性視力障害最も根源たる原因とも考えられる事は、親子のスキンシップ不足です。共働き世帯の増加に伴い、親子のスキンシップの時間は激減してきています。子供は親とのスキンシップで心が育まれ、親という安心できる場所があるからこそ日々のストレスからも解放されるのです。
しかし、共働きなどで子供とスキンシップをとる時間が少なくなると、子供が安心できる場所というものがありません。また、一日のストレスを開放できるきっかけも失ってしまっているのです。蓄積されたストレスが視力の低下を引き起こす原因でもあるのが心因性視力障害です。
スキンシップは量より質です。時間が取れなくても一日一回ギュっと抱きしめるとか、寝る前に隣で本を読んであげるという事でよいのです。親の愛情がしっかりと伝われば子供のストレスは軽減し次の日も元気に活動できます。
世知辛い世の中で親自身も余裕が無い時代ですが、子育てをする上では責任を持って愛情を子供に注ぎましょう。
特徴
- 普段は見えないそぶりが見られない
- 時と場合によって見えたり見えなかったりする
- 0.3以下と高度な視力障害を呈する事が多いが日常生活は困っていない
- 近視や乱視用のメガネを使っても視力に改善が見られない
- メガネと思いこませた偽物をつけたら、視力が上がる
- 小学校2~5年生に多く特に女児に多くみられる
- 自己主張の少ないおとなしい子供が多い
- 時に視野の狭窄が見られる
- 時に心因性難聴も合わせてみられることがある。
メガネ女子への憧れ!?
実は、メガネ願望のある子供は、ただオシャレがしたいという訳ではなく、視力が悪い事に自分で気づいており、メガネをかけたら見えやすくなるであろうといった願望を抱いているのです。
現代になってやっとメガネの存在があまり違和感を持たれなくなってきていますが、やはり、子どもを持つ親としては、なるべくならメガネはつけさせたくないといった事を考える事が多いのが実態です。
その為、子供はなかなか自分の視力の悪さや、メガネをつけてよく見えるようになりたいといった願望を吐き出せずにいる事になり、ストレスをため込んでいくのです。
心因性視力障害の場合、目の病気が実際は無い為、いざメガネを作っても視力が回復するという事はなかなか見られません。度の入っていないレンズの方が視力回復が見られたりする事も多くあります。
あくまでも、抑圧したストレスが原因ですので、それらを開放してあげる事が本当の治療になります。
最近の女児は思春期を小学校の間に迎える事も多くなっています。あまり、親の意見ばかりを押し付けるのではなく、少し子供に振り回されてみようか?といった余裕を持った子供育ても必要です。
予後
小学性時代の心因性視力障害であれば、3か月程度で自然回復する例が多く1.0程度までは回復がみられます。しかし、中学生頃になると心因的なものがより複雑化し、なかなか回復しなくなることも多くなってきます。
この場合は、心療内科などに通って心のケアを始めなければなりません。このように、子供によってはストレスに弱く、視力に影響がでてくることがあるのです。
10歳まではたっぷりと愛情を注いだ方が、子どもの自立が早まるといった論文も多数あります。子供に愛情を注ぐだけで避けられるリスクはほかにもたくさんあります。今しかできない事をやっていきましょう。
まとめ
メガネに憧れて視力低下!?心因性視力障害
親子のスキンシップは足りていますか?
特徴
メガネ女子への憧れ!?
予後