数十年前には周りの誰もがなっていたしもやけですが、近年では昔ほど耳にしなくなってきました。しかし一度なると極度のかゆみや痛みがあり、子供にとってもとても耐えがたい症状の一つです。
しもやけの治し方 に加え、予防策も知りたいものです。今回はしもやけを紹介します。
上手にステロイド剤を使うしもやけの治し方でかゆみから脱出
しもやけはどうしてなるの?
寒さを感じる季節になると血管系の病気や心臓に関する病気になる人が増加します。
それは体が冷やされると体内の血管が固くなり、流れる血中の脂肪分も固まってドロドロになって血行不良が起こることにより血管内に血栓ができるなどが発生し命が危険にさらされるのです。
これほど大きな病気にならずとも血行不良は体のさまざまな箇所に不調を与えます。しもやけもこれにあたります。寒さによる血行不良により酸素が行き渡らないことで、特に末端である手足の指先などが皮膚障害を起こすのです。
しもやけのなりやすい箇所としては手足の指先や防寒しづらい耳や鼻などです。しもやけになりやすい人は日ごろより水仕事が多い人、汗っかきの人、冷え性の人、温度差の激しい場所の行き来が頻繁な人などです。
肌が外気にさらされやすかったり、皮膚が湿気や水分に触れる時間が長い人がなりやすいということです。
まさに子供たちは幼稚園や保育園、小学校の教室ではストーブで体が温められ、休み時間や放課後は雨や雪でも関係なく元気よく走り回り汗びっしょりで遊び続けることは常です。
このような生活スタイルがあるとどうしてもしもやけになる可能性も高くなってしまうということです。
大人でも我慢しがたい強いかゆみや痛みを生じるものですので、子供がイライラする姿にどうにかしてしもやけの治し方を知りたいものです。何か良い方法はあるのでしょうか。
しもやけの治し方とは?
しもやけは体が温まり血行が良くなることでより強いかゆみを感じるようになります。しかし掻き続けることで出血をともなう傷ができてしまい、しもやけの治療だけでなく二次的な問題が出てきてしまいます。
そのためできる限りしもやけの患部を掻かないようにすることが必要になります。患部を温めると良いという意見もあり、医師の指導のもとであれば問題ありませんが、体が温まると強いかゆみが出てしまいます。
お風呂では熱めの温度での長湯は避け、しもやけの患部を湯船から出しておいて直接温まりにくくする方法も良いでしょう。こたつも同様です。こたつの熱気にあたり続けるとかゆみが増して無意識に掻き壊してしまう可能性があります。
市販のひび割れなど手荒れ用の塗り薬を使用することも良いと思います。
しかし完全なしもやけの治し方としては、強いかゆみがあって患部が赤みを帯びてぷっくりと腫れているような状態の場合は弱い作用の塗り薬を長期間使用するよりも、ステロイドが含まれた塗り薬を使用したほうが良いとされています。
ステロイド剤は特に子供に使う場合こわい薬として認識している人も少なくないと思います。かゆみが強いからと適量を過度に超えて使用したり、必要以上の回数や期間塗り続ければ副作用の心配もあります。
しかしそれはステロイド剤に限らず、すべての薬剤にも何らかの副作用があります。ステロイド剤は医師や薬剤師からの指示を守ってきちんと使うことで短期間での効果があらわれやすい薬です。
長期間しもやけが治らなかったり、状態がひどい場合は医師に診てもらうことをお勧めします。
しかし状態が軽度で薬局でステロイドが含まれた塗り薬を購入する際は、必ず薬剤師などに患部をみせたり症状をしっかりと説明してどの程度の強さのステロイド剤が良いかを指導してもらいましょう。
しもやけの予防方法とは?
しもやけの治し方を知ることも重要ですが、その前に何よりもしもやけにならないことが大切です。ではどのようなことに気をつけたらしもやけを予防できるのでしょうか。
(1)防寒をしっかりとすることです。何よりも肌が外気に触れないようにすることが重要になります。厚着はもちろんですが、外気を通しづらい素材の洋服を着用するようにしましょう。
そしてどうしても耳や鼻は外気に触れることがあるため、耳あてをつけたり、マフラーも鼻を隠す状態で着用することをお勧めします。また靴下や靴を履いていても、雪や凍結した道路を歩くと足の裏は常に低温に触れ続けている状態になります。
防寒用の厚手の靴底を装着するなどして、できる限り低温に触れづらい状態を作りましょう。
(2)血行を良くすることが重要です。しもやけは血流が悪くなることで起こりやすくなるため、血流を常によくしておく必要があります。しかし手足の指先は末端にあたることでもともと血行が悪くなりやすいために、しもやけまでならなくとも冷え性なども多くいます。
簡単にできる手足の指の血行を良くする方法としては、マッサージも良いですが、指のグーパーを繰り返すことをお勧めします。パーをした時には指と指をできるだけ目いっぱい力強く広げる形で繰り返すことで早く血行が良くなります。
ママと子供で外出の時にも遊びの一環としても簡単にできるのでとてもお勧めです。ふくらはぎは第二の心臓とも言われるほど重要です。足を動かすことで体全体の血の巡りを良くしますので歩くことはとても大切です。
(3)濡れた衣類を着用し続けないことが大切です。冬場の電車やバスは思いのほか暖房が高めでしっとりと汗ばんだ経験がある人も少なくないと思います。
特に子供の場合は寒暖に合わせて自らの意志で洋服を脱ぎ着するようになるのはずいぶん年齢が大きくなってからです。そのため汗をかいていてもふき取らずにまた外気にあたるなどして体が冷やされてしまいます。
特に小さい子供は肌の表面積は大人よりも小さいにもかかわらず汗を多くかくため、子供一緒に外出の際は着脱しやすい洋服を着用させたり、靴下を含め着替えも持ち歩くようにしましょう。
(4)冷たいものばかり飲まないようにすることも重要です。冷たい飲み物ばかり口にすることは体を冷やし血行不良を助長していることになります。しかし適度な水分補給をしないと血流を悪くします。
子供は水分を多く摂りすぎることで下痢も起こしやすくなります。そこで子供が飲み物を要求しても冷蔵庫から出してすぐのものを与えるのではなく、日ごろから常温やぬるいお湯くらいの温かさで、糖分やカフェインが入っていない飲み物を意識的に与えるようにしましょう。
今は外気をまったく入れず防寒性の高い衣類が増えたことで昔ほどしもやけ人口は多くないでしょう。
しかし子供は靴下や手袋が濡れようが雪や雨の中で遊びまわることが楽しいと思うものです。親が気付かないうちに、びっしょりの衣類の中でしもやけを発症される可能性もありますので、濡れて遊んだあとはしっかりと洗ってタオルで水分をきちんとふき取りしもやけを予防するよう目を配ってあげましょう。
(5)ビタミンEを積極的に摂取するようにしましょう。ビタミンEは血管や肌、細胞などの酸化を防止する抗酸化作用やホルモン分泌のコントロールもしてくれます。そして血行を良くする作用があるため冷え性などの体質を改善していきます。
ビタミンEが多く含まれた食品はアーモンド、落花生、ピーマン(赤、黄)、ブロッコリー、ほうれん草などです。日ごろから意識してビタミンEが多く含まれた食品を摂ることを心掛けると良いでしょう。
まとめ
上手にステロイド剤を使うしもやけの治し方でかゆみから脱出
しもやけはどうしてなるの?
しもやけの治し方とは?
しもやけの予防方法とは?