鼻づまりを伴う 咳 が続く場合、小児科とは異なり、 耳鼻咽喉科 では鼻水を吸引するなど疾患の根源である患部に直接的な治療をおこなうことが多いようです。ほかにどのような症状の場合、耳鼻咽喉科を受診すると良いのでしょうか。
今回は耳鼻咽喉科を紹介します。
咳がでる時には小児科?それとも耳鼻咽喉科?(前編)
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咳が出るメカニズムとは?
咽喉とは咽頭と喉頭のことを指します。いわゆる私たちがのどと呼んでいる部分です。口から入った食べ物は咽頭から食道をとおり胃に入ります。
一方で呼吸する場合、鼻や口から入った空気は咽頭をとおって喉頭を経て気管、気管支を経由して肺に入ります。口や鼻からは目に見えない細菌やウイルスをはじめ、ホコリ、ゴミ、花粉などが常に入り込みやすい状況にあります。
咽喉=のどをはじめ、体内のさまざまな箇所には異物と思われるものが侵入した際に排除しようとする仕組みがあります。
鼻、のどと言われる咽頭や喉頭、気管や気管支などのどの周囲に備わった異物を感じるセンサーは、その異物を排除するように脳神経に伝えることで、人は咳や鼻水、痰といった形で排出しているのです。
いわゆる咳などの行動は、体を外部からの侵入物から守るための防御的反射行動と言えます。では咳が出る症状があった場合、どの科を受診すればよいのでしょうか。小児科でしょうか。あるいは耳鼻咽喉科でしょうか。
耳鼻咽喉科とは?
目薬をさした時、鼻やのどの奥に入ってしまってキーンとした痛みや苦味を感じた経験がある人も少なくないでしょう。これは目が鼻や口とつながっているという証です。目と鼻は鼻涙管(びるいかん)という管でつながれています。
同じように思いきり強く鼻をかんだ時、耳がキーンと詰まったような痛みを感じる時があります。これは耳と鼻が繋がっているために鼻でおこなった行動が耳にも影響するのです。
耳と鼻は耳管(じかん)という管でつながれています。このように耳と鼻とのどは病を診断するうえで切っても切れない関係にあるということなのです。
病気に関しても咳が出るからといえ、のどだけが原因とは言い切れません。咳に加え痰が出る場合は副鼻腔などをはじめとした鼻にも原因があると言えます。耳鼻咽喉科はその耳や鼻、のどの病気に長けた専門病院です。
日本耳鼻咽喉科学会でも耳や鼻(副鼻腔含む)、食道、気管、咽頭、喉頭、唾液腺や甲状腺などの頭頸部の範囲の疾患に関する専門的な知識をもって診断をおこなうとしています。
まとめ
咳がでる時には小児科?それとも耳鼻咽喉科?(前編)
咳が出るメカニズムとは?
耳鼻咽喉科とは?