サヴァン症候群という言葉を、ドラマや、映画で聞いたことがある方は多いと思います。サヴァン=天才といわれる能力を発揮している有名人も多いです。人並み外れた能力を発揮し、活躍する方はどのような才能があるのでしょうか?
サヴァン症候群 といわれる 有名人 をご紹介いたします。
サヴァン症候群の有名人
サヴァン症候群について
自閉症とは一つで、知的障害または精神障害をもつ人にみられる症状であり、特定された分野で外れた能力を発揮します。天才とも言われることがあります。
こだわりの強さ、ある分野での能力発揮の特徴で、アスペルガー症候群と混同されやすい症状です。アスペルガー症候群は、知的障害がありません。
サヴァン症候群の天才と見られる能力の特徴は、「記憶力」、「計算能力」、「再現力」などがあげられます。個人によって能力は異なり活躍するジャンルが異なります。
では、さまざまなジャンルで活躍している有名人をご紹介します。
山下清(画家)
山下清(やました きよし 1922年生まれ、1971年・49歳で没)は、日本を代表する画家です。
作風は細かい貼り絵です。山下清が生きていた頃、自閉症についての理解も低く誤解も多かったと思います。知的障害により兵役も免除されています。施設で出会った恩師によって貼り絵の指導を受け才能を開花しました。
スケッチは放浪先でしますが、貼り絵の作品は放浪後に戻った自宅や施設で制作されました。有名な見事な花火、素晴らしい日本中の風景はサヴァン症候群の特徴であるたぐいまれなる記憶力によって貼り絵により再現されたそうです。
山下清は、「日本のゴッホ」とも称され、その生涯がドラマ化ことで一躍有名になりました。今なお人気の高い画家です。
大江光(作曲家)
大江光(おおえ ひかり1963年生まれ)は、知的障害をもち、サヴァン症候群として音の聞き分けが並外れて優れています。幼い頃から野鳥の鳴き声に興味を持ち、聞き分けができたそうです。その能力は、クラッシック音楽を学び音楽で才能を発揮しました。
父は、ノーベル賞作家の大江健三郎、祖父は映画監督の伊丹万作、叔父も映画監督の伊丹十三です。1992年より作曲家としてCDを発表、1994年2作目の「大江光ふたたび」で日本ゴールドディスク大賞を受賞しました。
1995年叔父の伊丹十三によって大江光を描いた映画が公開されました。「静かな生活」の題名で映画化され大江光が音楽を担当、翌年日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞しました。
キム・ピーク(映画レインマンのモデルとなった人物)
キム・ピーク(1951年生まれ、2009年・58歳で没)はサヴァン症候群を題材にした映画「レインマン」でダスティン・ホフマンが演じたレイモンド・バビットのモデルとなったアメリカ人です。
知的障害を持ち、父親の介護によって生活しました。サヴァン症候群の特徴である「記憶力」により、9000冊以上の書籍を暗記しているとのこと。他にも人の誕生日をいえばそれが何曜日か即座に答えられたとそうです。
ダニエル・ポール・タメット(イギリスの著名人)
ダニエル・ポール・タメット(1979年生まれ)は、11カ国語を取得、暗記に並外れた能力をもっているイギリス人。円周率の暗唱で5時間かけて、22514桁まで暗唱したことがあります。ミスがあったためヨーロッパ新記録にはならなかったがその能力を証明されたそうです。
共感覚を持つ人物で、数字に色彩、感触、感情を感じるといいます。著書に「ぼくには数字が風景にみえる」がある。タメット曰く、円周率は美しい数字とのこと。
誰ひとりほかの人と同じでない
サヴァン症候群は、まだまだ解明されていないことが多いのです。サヴァン症候群の人にとっては、世間が驚く、特定ジャンルのことが飛び抜けて「できること」は、そのサヴァン症候群の人にとっては、ごく自然なことだと言われています。
先にあげた有名人は、有名人といっても有名になりたくて努力したわけではありません。とてもできることが、人と違っていただけです。
あの有名人は、サヴァン症候群ではないかと言われていることがあります。ネットでも何人かの名前が挙がっていますが、こういったことは診断なしでたやすくいうのは、避けたほうがいいかと思います。誰ひとり同じ人はいないのは変わりありません。
まとめ
類まれなる才能・サヴァン症候群の有名人
サヴァン症候群について
山下清(画家)
大江光(作曲家)
キム・ピーク(映画レインマンのモデルとなった人物)
ダニエル・ポール・タメット(イギリスの著名人)
誰ひとりほかの人と同じでない