自閉症という言葉を知っている人は多いと思います。とは言っても、関係者でないと言葉を知っていても詳しい症状などの理解は低いようです。自閉症の中でも サヴァン症候群 という症状があります。
ドラマや、映画で聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。そのサヴァン症候群についてまとめました。
サヴァン症候群とは?
子どもの自閉症について
自閉症という言葉は知っていても詳しく知らない方は多いと思います。自閉症について詳しいことは関係者でないと理解していないかもしれません。理解している人の中には他の症状と混合して認識している方もいらっしゃいます。
自閉症とは、神経障害の一種で、先天性つまり生まれつきの脳機能障害、発達障害とされています。生まれてから3歳までに現れる行動の特徴があります。
個人によって異なりますが、よく言われる特徴は、「言葉が遅い」、「眠らない」、「コミュニケーションが取れない」、「多動」、「パニック」などです。
子どもが自閉症だといつわかるの?
自閉症は、個人差がありますが、赤ちゃんのころから特徴が出る場合もありますので、1歳児健診、3歳児健診で指摘される場合もあります。
家族、地域、保育園、幼稚園、医療関係と生後から多くの人が子どもにかかわるため、自閉症だと気づかれないまま大きくなるということはあまりありません。
今は、発達障害の理解と対応が進んでいます。昔であれば、自閉症の特徴は「変わった子」や「神経質な子」、「親の遺伝?」「しつけが悪い」などという誤解をされましたがそれは違います。
自閉症は治りませんが、療育により暮らしやすくなることが多いのです。そのため行政も早期発見に力を入れているとも言えます。
健診では特に指摘されなくても、発育状況の不安をもち、育てにくさを感じる親が、保健センターに相談してわかることもあります。いずれにせよ、周りの大人が気づき診察を受け、療育という流れになります。
自閉症とサヴァン症候群
自閉症は、未だにわかっていないことも多いのです。自閉症には、個人差があり出てくる症状も千差万別です。サヴァン症候群もそのうちのひとつです。
サヴァン症候群は、精神障害・知的障害をもつ自閉症が特定の能力を発揮するとされています。
同じ発達障害であるアスペルガー症候群と混同されがちですが、アスペルガー症候群は知的障害を伴いません。では、サヴァン症候群の症状とはサヴァン症候群とはどのような症状なのでしょうか?
サヴァン症候群の症状とは?
サヴァン症候群とは、簡単に言うとある特定の分野に飛び抜けた才能をもつ症状です。サヴァン症候群のサヴァン(savant)は、賢人というフランス語です。その名のとおり、特定の分野のみ「賢人」になります。特定の分野は、個人によって異なります。
よく言われるのが「記憶力」、「計算力」、「再現」する能力が並外れています。
例えば、1度読んだ本をすべて覚えており暗唱できる、カレンダーのように日、曜日が言える、素早い計算力、円周率の暗唱ができる、ある写真を一度みただけで、詳細に正確に書くことができる、1度聴いた音楽を譜面に書けるなどです。
並外れた特技によって、周囲は驚き天才かと思います。けれど、その能力が生かされることは限られた範囲以内であり、応用や展開が出来ないことが特徴です。自閉症ゆえに能力を生かせるために必要な他者とのコミュニケーションが難しいことが難点でもあります。
自閉症=サヴァン症候群ではない
サヴァン症候群は、自閉症の子どものすべてに現れる症状ではありません。サヴァン症候群は、天才と呼ばれることが多いです。
天才であることは、その子どもの一部分であると考えたほうがいいかもしれません。興味を持ち、探究心を満たす事に夢中になっていることがある。世間的には驚く結果を出しても、その子どもにとっては、なんでもないことなのかもしれません。
我が子に特殊な才能が有ることは、親として嬉しいことです。出来ないことが多いのに、これに関してだけ天才という状態は、親にとって戸惑うことかもしれません。けれど、天才の才能によってのそばで見られる喜びがあります。
まとめ
映画・ドラマで聞いたことがあるサヴァン症候群とは?
子どもの自閉症について
子どもが自閉症だといつわかるの?
自閉症とサヴァン症候群
サヴァン症候群の症状とは?
自閉症=サヴァン症候群ではない