「ロタウイルス予防接種の必要性と気になる値段や接種期間(前編)」では、ロタウィルスとはどのような症状を引き起こす疾患であるのか、また予防接種の必要性についてご説明いたしました。
後編では、 ロタウィルス 予防接種 の 値段 やプログラムについてご紹介いたします。
ロタウィルス予防接種の副作用についも記載いたしますので注意するとよいでしょう。
ロタウイルス予防接種の必要性と気になる値段や接種期間(後編)
任意接種での自己負担金額
ロタウイルス予防接種は任意接種のため費用が自己負担となります。
このワクチンには2回接種と3回接種の2種類ワクチンがあり、費用として2回接種では24,000円~26,000円、また3回接種では24,000円から30,000円と高額な費用がかかります。
この金額が全額自己負担となり金銭的に厳しい家庭では接種を見送る人もいます。
しかし地域により一部補助金が出る自治体もあるので一度お住まいの地方自治体に相談してください。
接種期間の重要性~接種可能期間は短い~
では、ロタウイルス予防接種の接種期間について注目していきます。
ロタウイルス予防接種には接種期間がありアンケートの結果、以外と知らないお母さんが半数以上いました。
ロタウイルス予防接種期間にも2種類あり、接種完了時期は2回接種で「生後6週から24週未満」、また3回接種では「生後6週から32週未満」に完了させます。
理由として腸重症が起こりにくい低年齢での接種が目的とされています。接種期間が定まっているのが他のワクチン接種との違いです。
この時期が過ぎると予防接種ができなくなりますので、生後1カ月検診で医師、看護師に相談し予防接種のスケジュールを立てて下さい。
ロタウイルス予防接種の副作用
ロタウイルス予防接種を受けると感染した時に重症化しにくいと言われています。
感染しても症状を軽減するために予防接種をしますが、もちろんこのロタウイルス予防接種に限らず予防接種をする前に必ずその副作用についても周知しておく必要はあります。
ロタウイルス予防接種の副作用には次の症状があります。
- 嘔吐下痢
- 発熱
- 咳、鼻水
- 食欲低下
- 胃腸炎
- 不機嫌など
上記の副作用症状は予防接種後1週間以内に発症すると言われています。なかでもよくみられるのが赤ちゃんの不機嫌さのようです。
ウイルスを体内に入れるので体調が優れず機嫌が悪くても仕方がありません。この副作用は2~3日で治まるのでこの期間は頑張るしかありません。
下痢ではなく便秘を起こす子も
他にも下痢ではなく便秘を起こす子もいるようです。副作用の影響で食欲不振や倦怠感があり母乳を飲む量の減りが原因かもしれません。
重症副作用に腸重積
稀にですが副作用で腸重責を引き起こす可能性もあります。腸重積とは腸の一部が腸の中に入り込む病気です。
放置すると腸が重なり折り重なる部分に血液が流れず腸の一部が壊死します。早期発見で治療すれば治る病気ですが発見が遅くなると最悪死に至る場合もあります。
接種後に次の症状があれば早急に病院受診をしてください。ワクチン接種後7日以内に症状が出ると言われています。
- 不機嫌でぐずる
- 頻繁に嘔吐
- 顔色が悪い
- お腹の張り
- イチゴジャムのような血便
副作用として腸重積は危険ですが生後60日以内に初回ワクチンを接種した乳児に「腸重積」を起こした報告がなく月齢が早いうちの接種が安心です。
まとめ
ロタウイルス予防接種の必要性と気になる値段や接種期間(後編)
任意接種での自己負担金額
接種期間の重要性~接種可能期間は短い~
ロタウイルス予防接種後の副作用