幼稚園や保育園に 子供 を通わせていると、「 りんご病 が流行っている」という話を耳にすることがあります。インフルエンザほど大々的に流行する病気ではありませんが、飛沫感染する病気ですから、 症状 や対処法を知っておきたい病気の1つです。
知っておきたい!子供のりんご病の症状
りんご病って何?
「りんご病」という名前は聞いたことがあっても、実際にかかった経験や患者の様子をみたことがなければ、どのような病気なのかはわかりづらいものです。実は「りんご病」というのは一般的な呼び名で、正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といいます。
病気の原因となるのが「パルボウイルスB19」というウイルスで、その名のとおり患者から患者へと伝染するのが特徴です。昔は「風疹の一種」と考えられていましたが、1980年代に入ってから原因のウイルスが判明したことで、風疹とは別の病気と認識されるようになりました。
成人になると約50%以上がりんご病に対する免疫をもつため、免疫力をもたない乳幼児や園児・児童といった子供が感染しやすくなっています。1番感染しやすい年齢は5~9歳、2番目に感染しやすい年齢は0~4歳と言われています。
りんご病にかかると出る症状は?
りんご病の症状として有名なのが、「ほっぺがりんごのように赤くなる」というものです。この症状から一般的な「りんご病」という呼び名が知られるようになりました。
頬が赤くなる原因はウイルスによる発疹です。発疹は顔が一番わかりやすいですが、顔だけでなく胸・背中・お腹・腕や足・おしり・手など全身に出ます。全身に出る発疹は頬ほど赤くなることはなく、うっすらとしたピンクで「レース状」「ノコギリの歯のよう」と例えられるような状態であらわれます。
発疹は少しずつ広がっていくイメージで、出始めから3・4日ほどでピークを迎え、およそ一週間で自然に消えていきます。まれに発疹の出た部分がほてったりかゆみをともなったりすることもあります。
発疹が出てから医療機関を受診することが多く、その時点で「りんご病」との診断を受けますが、実は発疹が出ている時点では、すでにりんご病の感染力はほとんどありません。
りんご病の感染力が強いのは発疹が出る前
りんご病の原因となるウイルスに感染したら、7~10日ほどの潜伏期間を経て微熱やだるさ、筋肉痛などといった風邪のような症状があらわれます。この時期にウイルスの感染力がもっとも強く、くしゃみやせきをすることで飛沫感染したり、接触による感染を引き起こします。
ですが、感染した本人にも自覚症状がないため、知らず知らずのうちに感染を広めてしまいます。とはいえ、りんご病のウイルスはインフルエンザ・水疱瘡などのように強いものではありません。さらに1度感染することで体の中に抗体ができるため、2度目の感染をすることもありません。
りんご病に特効薬はなし!
りんご病の原因ウイルス「パルボウイルスB19」には、特効薬がありません。そのため、りんご病に感染したら症状が落ち着くまで待つ以外にこれといった治療法はありません。
ですが、発疹をともなう病気にはりんご病以外にも「はしか」や「風疹」など、重い病気の場合もあります。病名をきちんと把握するためにも、発疹を確認したら医療機関を受診するようにしましょう。
かゆみが強い場合には医師に相談しましょう。かゆみを出さないためには、日光にあたらない・汗をかかないようにする・ひっかいたり摩擦を与えたりしないことなどが有効です。
入浴も支障はありませんが、肌を温めることでかゆみが出てしまうことがありますので、ぬるめのお湯でさっとシャワーを浴びるようにするのがおすすめです。
まとめ
知っておきたい!子供のりんご病の症状
りんご病って何?
りんご病にかかると出る症状は?
りんご病の感染力が強いのは発疹が出る前
りんご病に特効薬はなし!