耳の下やあご、舌の唾液腺が大きく腫れ、激しい痛みを伴うおたふく風邪。怖い病気ですが、実はもっと怖いのは合併症や後遺症です。事前に予防接種を受けることでおたふく風邪の感染、そして合併症や後遺症を防ぐことができます。
おたふく風邪 の 予防接種 について、そしてわが子がおたふく風邪の予防接種を受けたほうがいい理由についてまとめました。
おたふく風邪からわが子を守るために予防接種を受けよう
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おたふく風邪の予防接種について
おたふく風邪の予防接種は、ムンプスウィルスを弱毒化した生ワクチンです。1歳を過ぎたら接種することが出来ます。1回の予防接種で終わることもできますが、5歳以降に2回目のおたふく風邪の予防接種を受けることでより確実におたふく風邪感染からわが子を守ってあげることができます。
おたふく風邪の予防接種は任意接種ですので、無料ではありません。予防接種費用は地域や病院によって大きく異なります。助成金が出る市町村もありますので、かかりつけの小児科に問い合わせてみましょう。
おたふく風邪ワクチンの副作用は?
おたふく風邪の予防接種をした後、まれに2~3週間後に耳の下が軽く腫れることがあります。また、2000~3000人に1人の割合で無菌性髄膜炎にかかることもあります。
海外ではおたふく風邪の予防接種はマスト
「無料の定期接種ではなく任意接種で、しかも副作用が出るかもしれないのに、どうしておたふく風邪の予防接種を受けたほうがいいの?」と疑問に思っているママやパパは少なくありません。
日本ではおたふく風邪の予防接種は任意となっていますが、実は世界の多くの国々では定期予防接種となっています。つまり、海外ではほとんどの子供がおたふく風邪の予防接種を受けているのです。というのは、おたふく風邪はおたふく風邪そのものよりも合併症や後遺症が怖いからです。
そして、そんな怖い合併症や後遺症を防ぐには、おたふく風邪の予防接種を受けるしか方法がないからです。
怖い合併症や後遺症を防ぐ手段は、おたふく風邪の予防接種のみ
おたふく風邪の代表的な合併症として無菌性髄膜炎があり、おたふく風邪感染者の2~10%が無菌性髄膜炎を併発しています。他にも、脳炎や膵炎(すいえん)の合併症が現れる場合もあります。
また、思春期以降に感染した場合、女の子の場合は卵巣炎、男の子の場合は睾丸炎を併発することがあります。卵巣炎や睾丸炎を併発すると、将来妊娠できなくなってしまうことがあります。
おたふく風邪に感染してしまうと、合併症を防ぐ薬はありません。おたふく風邪に感染したからといって必ず合併症を併発するわけではなく、合併症の発症率は低くなっています。
しかし、わが子が合併症を併発しないとは限りません。ですので、これらの合併症から確実にわが子を守るにはおたふく風邪の予防接種を受けるしかないのです。
さらに、おたふく風邪の怖い後遺症として難聴があります。おたふく風邪感染者の1000人に1人の割合で難聴が後遺症として残るという報告があります。ほとんどの場合は、片耳のみの難聴ですが、両耳に難聴が残る場合もあります。
難聴が残ると、今後の日常生活に大きな支障をきたすことになります。おたふく風邪に特効薬がないように、難聴にならないように予防する薬はありません。ですので、おたふく風邪の後遺症として難聴を残さないための唯一の手段として、おたふく風邪の予防接種を受けることが大切なのです。
副反応より自然感染した場合の方が怖い
おたふく風邪の予防接種を受けた場合に副反応として無菌性髄膜炎が見られるケースは、おたふく風邪に自然感染した場合に比べて格段に低くなっています。
また、おたふく風邪の予防注射をしても後遺症として難聴が残ることもありません。恐ろしい合併症や後遺症を避けるためにもおたふく風邪の予防接種は受けた方がいいといえますね。
まとめ
おたふく風邪からわが子を守るために予防接種を受けよう
おたふく風邪の予防接種について
おたふく風邪ワクチンの副作用は?
海外ではおたふく風邪の予防接種はマスト。
怖い合併症や後遺症を防ぐ手段は、おたふく風邪の予防接種のみ
副反応より自然感染した場合の方が怖い
病院受診の目安