子どもは大人より便を出す力が弱いので、とても 便秘 になりやすいです。あまりに酷い場合は病院に行って薬や浣腸などが必要ですが、その前に、家庭でできる対策はどんなことがあるでしょうか。
身近な食材の オリーブオイル が効くというのが本当なのでしょうか?
便秘にオリーブオイルが効くって本当?注意点は?
子どもの便秘
子どもはまだ消化器官の発達が未熟なため、離乳食を食べ始めるなど食事が変化した時や、トイレトレーニングを始めたり学校などに通い始めて排便のリズムが変化した時などをきっかけに、とても便秘になりやすいです。
腹筋もまだ未発達なため、子どもにとっては排出するのがけっこう大仕事なのです。便が硬くなってちょっと出にくい時などに、痛くて我慢してしまっているうちに便秘になってしまうといったこともあるようです。
オリーブオイルの効能
そんな子どもの便秘には、オリーブオイルを与えることが効果的です。オリーブオイルは自然界の下剤として、紀元前からヨーロッパ諸国では使われてきました。子どもの便秘予防として毎日スプーン1杯のオリーブオイルを飲ませる地域もあるそうです。
実は、オリーブオイルには、便をコーティングして滑りを良くしたり、便を柔らかく保つ効果があります。また、腸のぜんどう運動を促す効果もあるようです。
これは、オリーブオイルの成分のうち7割を占める「オレイン酸」という成分が関係しています。オレイン酸は小腸で吸収されにくいという特性を持っていて、吸収されずに大腸まで届いたオレイン酸は、大腸を刺激してぜん動運動を活発にしてくれます。
オレイン酸に刺激された大腸がどんどん活発に動いて、中の便を外に押し出してくれるというわけです。
また、オリーブオイル自体が便に混ざり合って、便を柔らかくしてくれたり、潤滑油としての働きをしてくれて、大腸の中での便の通りが良くなるという効果があるのです。
どうやって飲むのが一番いいの?
オリーブオイルは小腸で消化吸収されにくいですが、炒め油などとして少量使っただけではすぐに胃で吸収されてしまって腸まで届かないので、便秘解消への効果はあまり期待できません。ではどうやって飲むのが一番良いのでしょうか。
オリーブオイルを飲むのに一番適しているのは、朝。朝は一日のうちで腸のぜん動運動が一番活発な時間です。理想は朝食の時に一緒に飲むことです。大さじ1杯ほどを食事と一緒に飲みましょう。そのままでも抵抗なく飲めるようならそのまま飲むのが一番効果的です。
そのままでは飲みにくい場合は、サラダなどにかけたり、味噌汁などに入れて飲むと良いでしょう。また、納豆にオリーブオイルを混ぜるオリーブオイル納豆もオリーブオイル独特の香りが和らぐので、香りが苦手な方にはおすすめです。
火を通さないでそのまま飲むのには、調理用のオリーブオイルは不向きです。サラダなどにそのままかけることができるエキストラバージンオリーブオイルを使いましょう。
オリーブオイルの注意点
オリーブオイルは抗酸化作用が強く、多く摂っても健康へのリスクは少ないと言われています。ただ、腸に刺激を与える効果があるため、一度にたくさん摂るとお腹を下すこともあるので注意が必要です。
また、オリーブオイルがいくら健康に良い油で便秘に効くと言っても、やはり油は油です。年齢にもよりますが、子どもの一日の摂取カロリーを考えると、飲み過ぎには気をつけないといけません。
しかし、少量すぎても胃の中で消化吸収されてしまうため、便秘への効果が期待できません。上述のように大さじ1杯を目安に、まずは少ない量から始めてみて、便の様子を見ながら量の調整をすると良いでしょう。
まとめ
便秘にオリーブオイルが効くって本当?注意点は?
子どもの便秘
オリーブオイルの効能
どうやって飲むのが一番いいの?
オリーブオイルの注意点