おねしょ や夜尿症にはケットやパンツなどさまざまなタイプの対策グッズがあります。中でも シーツ は基本の必須アイテムと言えるのではないでしょうか?
長い期間の治療のストレス軽減に対策グッズはとても役立ちます。
おねしょ対策にはシーツが必須?
おねしょと夜尿症
おねしょは膀胱の容量に対して夜間睡眠中に作られる尿の量が多いことから、無意識のうちに膀胱から溢れた尿が下着を濡らすことをいいます。発達途上にある乳幼児にはありがちな生理的現象でそれほど深刻に悩む必要はないでしょう。
これに対し夜尿症は、身体の冷えやホルモンの分泌量、ストレス、器質的な異常などさまざまな要素が絡み合うことが原因で、乳幼児期からのおねしょが5、6歳を過ぎても週1回以上続いている状態のことを言います。
夜尿の治療
基本的におねしょと夜尿症の治療は、器質的な異常がみられない場合、生活指導から始まります。
- 規則正しい生活
- カフェインの摂取を控える
- 夕方以降の水分摂取量を減らす
- 寝る前の排尿
- 塩分の過剰摂取を控える
- 身体を冷えから守る
- 夜間のトイレの習慣を付けない
以上のような点に気を付けながら、2週間~1カ月の間で生活改善をします。この際、指導内容やその日のおねしょの有無などを日記に記録することが大切です。
医師はこの日記をもとに心身の状態や問題点などをクリアにしていきながら治療を進めていきます。約2~3割がこの生活指導のみで夜尿を改善できています。
生活指導だけでは改善がみられなかった場合、薬物療法やアラーム療法を取り入れていきます。薬物療法では抗利尿ホルモン薬で夜間の尿量を減らし、抗コリン薬で膀胱の緊張を解し、尿を溜めやすい状態にする治療を施します。
これらの薬でも改善されない場合は、精神の状態を安定させる為に依存性の低い抗うつ薬を合わせて使うことがあります。
アラーム療法は寝る前に下着にセンサーを付けて、夜尿の度に本人に自覚させることで膀胱の容量を増やしていく治療法です。この様な薬物療法やアラーム療法を2週間~3カ月間生活改善と並行して行うことで完治を目指します。
環境整備
夜尿症は改善されるまでに長くて5、6年程かかることもあります。心理的な要因も強い夜尿症には、夜尿症に悩む子どもを取り巻く環境整備が必要になります。なかなか改善されない夜尿症の背景にはトイレトレーニングや家族環境、友人関係などさまざまな原因が考えられます。
できる限りストレスを取り除き、ゆとりのある心身の状態で夜尿症の治療に取り組むことが早期改善に繋がります。
まず、親の心構えが大切です。怒らず、急かさず、比べないことはもちろん、穏やかな心で見守る努力が必要になります。
また、現代社会には共働きなどで忙しい日常生活を強いられている子どもがたくさんいます。そのような環境に置かれた子ども達は自分の心身の状態を親に隠してしまいがちです。親子の会話や時間を作ることで、子どもの今ある状態をしっかり把握しておきましょう。
次に、夜尿を受け入れる環境を作りましょう。下着や寝具が汚れることは親にとって負担になりますし、夜尿で悩む本人にもストレスになる可能性が考えられます。
対策グッズを取り入れて、リラックスした状態で眠る環境を作りましょう。また、身体の冷え対策も大切です。就寝前にお風呂で身体を温めることや寝具を温めておくことで冷えからくる夜尿を防止します。
対策グッズ
対策グッズはさまざまなタイプがあります。パンツやズボン、ケット、シーツなど使いやすさやシーズンに合わせて選ばれています。しかし、子どもは総じて寝相が悪いと言えます。これにもいろいろな要因がありますが、対策グッズを使っていても、この寝相のお陰で漏れることがあります。
ここでお勧めしたいのがシーツとの併用です。就寝時に寝返りで身体を動かすことはリラックスした状態を作るうえで必要なことです。身体の動きを妨げるような対策グッズは逆効果になります。
本人が心地よいものを選ぶことが大切ですが、漏れてしまったら対策グッズの意味がなくなってしまいます。そこでシーツが必要になるわけです。対策グッズをうまく取り入れながら、夜尿治療の負担を軽減させましょう。
まとめ
おねしょ対策にはシーツが必須?
おねしょと夜尿症
夜尿の治療
環境整備
対策グッズ