生まれたばかりの赤ちゃんの肌トラブルの一つに「乳児脂漏性湿疹」があります。親として、痛々しい湿疹をできれば何とかしてあげたいものです。
そこで今回は、 乳児脂漏性湿疹 について、原因や対処法をまとめました。
ご家庭でできる!乳児脂漏性湿疹の原因と対処法とは?
乳児脂漏性湿疹とは?
乳児脂漏性湿疹とは、生後1~3ヵ月くらいの間に赤ちゃんに見られる乳児湿疹の一つです。首から上の頭や顔、髪の毛の生え際や眉毛、耳などに症状があらわれやすいと言われています。
症状には個人差がありますが、黄色っぽいかさぶた状のものや、フケのようなもの、赤い湿疹、血がにじむような症状が出る場合もあります。
乳児脂漏性湿疹の原因は?
乳児脂漏性湿疹の原因は、赤ちゃんが母体にいた時に受けた女性ホルモンの影響だとされています。女性ホルモンの影響を受けると、皮脂の分泌が盛んになるのです。赤ちゃんの毛穴は小さいため、皮脂が詰まりやすくなっていて、乳児脂漏性湿疹が出やすくなっています。
皮脂の分泌は、生後4ヵ月前後で落ち着いてくると言われているので、それまでに自然と治る場合が多いです。
乳児脂漏性湿疹の対処法とは?
自然に完治することが多い乳児脂漏性湿疹ですが、もし症状が出た場合には、ご家庭でできる対処法がありますので、ご紹介いたします。
最近では、アトピー性湿疹の症状を持っている赤ちゃんも増えているので、心配な場合はかかりつけの小児科医に相談してみましょう。
赤ちゃんの肌に触れるものを清潔に、刺激の少ないものにする
赤ちゃんの肌は敏感です。特に乳児脂漏性湿疹が出ている時は、赤ちゃんの皮膚へ刺激を与えてしまうと、さらに湿疹が悪化する原因となってしまいます。
そのため赤ちゃんの肌に触れるような、洋服、シーツ、枕カバー、ブランケット、タオル等は、清潔なものにしてあげましょう。
またポリエステルなどの化学製品でできているものではなく、できる限りコットンなど自然なものでできているものを身に着けるようにしてください。
最近では、オーガニックコットンでできた製品も手に入りやすくなっているので、探してみましょう。
ゴシゴシ洗いは禁物
皮脂を落とそうとゴシゴシ洗うと、逆に過剰に皮脂が分泌されたり、湿疹が悪化したりする原因となってしまうので、優しく洗うようにしましょう。
また、シャンプーや石鹸なども、赤ちゃん用の刺激の少ないものを選ぶようにし、丁寧に泡立ててから使うようにしてください。タオルで拭く時も、トントンと水分をタオルで吸い取るようなイメージで拭きましょう。
赤ちゃんの爪も大人の爪も短く
爪で湿疹をひっかいてしまう可能性があるので、赤ちゃんも大人も爪は常に短くしておくことがおすすめです。
かさぶたのケアにはココナッツオイルを
かさぶたのケアには、ココナッツオイルなどの天然のオイルの使用がおすすめです。使用方法は、まずココナッツオイルをコットンかガーゼに染み込ませ、患部に5~10分ほど当てておきます。
その後、コットンかガーゼを取り、お風呂で優しく洗ってあげましょう。この時、かさぶたを無理にはがすことだけは避けてください。
血が滲んでいる場合のケア
血が滲んでいるような湿疹が出ている場合は、コットンやガーゼを患部に当てておきましょう。他の細菌からの感染を防ぐことが大切です。コットンやガーゼはこまめに取り換えるようにしましょう。
母乳育児の方は、食事内容を見直しましょう
母乳をあげているママのほとんどは、食事に気を付けている方が多いと思います。脂っぽい食事やスナック菓子、ケーキなどは避けるようにし、良質な魚や肉、野菜など健康的な食事を心がけるようにしましょう。「まごわやさしい」を意識した食事がおすすめです。
- ま→豆類(味噌や納豆など)
- ご→種子類(ゴマなど)
- わ→海藻類(わかめなど)
- や→野菜類
- さ→魚類
- し→キノコ類(しいたけなど)
- い→芋類
最後に
湿疹が出ている赤ちゃんを見るのは辛いものですが、乳児脂漏性湿疹も、赤ちゃんの皮膚から余分なものを出しているデトックスの一部です。薬などの使用でむやみに症状を抑えたりせず、出し切ってしまいましょう。
まとめ
ご家庭でできる!乳児脂漏性湿疹の原因と対処法とは?
乳児脂漏性湿疹とは?
乳児脂漏性湿疹の原因は?
乳児脂漏性湿疹の対処法とは?
最後に