検査の結果から医師から脳腫瘍の診断告知を受けると頭が真っ白になります。医師の脳腫瘍に対する説明や今後の治療方法や計画の説明を受けると医療費の心配もでてきます。
ここでは 脳腫瘍 の 手術 や 費用 について説明します。入院中にかかる医療費やその後の外来での費用について詳しくお伝えします。
脳腫瘍の手術と治療で気になる費用
脳腫瘍はどのような病気なのか
脳腫瘍は簡単に言えば脳の中に腫瘍ができる脳のガンです。種類はいくつかにわかれています。
大脳にできる腫瘍を神経膠腫で悪性の場合は神経膠芽腫と呼ばれます。小脳に出来る腫瘍を髄芽腫で悪性のものが多くなります。
その他には髄膜腫、神経の周囲にある鞘にできる神経鞘腫、下垂体には下垂体腺腫、聴神経には聴神経膠腫で聴神経腫瘍は良性腫瘍です。これを一つにまとめて脳腫瘍といいます。
発症率は人口10万人に対して10人の割合で発症します。
脳腫瘍の症状
慢性的な頭痛が続き吐き気嘔吐もあります。これが脳腫瘍の初期サインです。
脳腫瘍でおこる頭痛には特徴があり毎朝激しい頭痛に襲われます。このような症状があるときには早めに脳の検査をしてください。
神経系の異常があげられています。腫瘍によっては視神経を圧迫すると視力低下で目の異常に現れます。それ以外には手足の痺れや言語障害、聴覚障害など圧迫される脳の場所により症状が異なります。
神経系異常が1つでも当てはまる時には早急に治療を受けてください。
小児脳腫瘍
小児脳腫瘍は大人の脳腫瘍とは異なることがあります。小児の悪性腫瘍では白血病に続く多い疾患で人口10万人に2人弱の発症率です。
発生部位や腫瘍の種類が大人と異なり症状の経過治療で方法が変わります。小児脳腫瘍の種類はここには書ききれないほどあるのが特徴です。珍しい腫瘍を発生する上にそれぞれの腫瘍により治療方法がとても複雑で十分に理解している医師も日本には少ないのです。
小児では6割が小脳、脳幹に発生し脳や脊髄を保護する水の流れを妨げて水頭症にもなりやすいです。
脳腫瘍の治療方法
手術が基本となる方法です。良性腫瘍で全摘出できれば完治します。しかし場所によっては全摘出できなく残存した良性腫瘍や悪性腫瘍に対しては放射線治療や化学療法を行います。
治療法でも大人と子供は異なります。化学療法だけで治ることは希で補助療法としておこなわれています。放射線療法は必要な治療法なのですが小児の脳へのダメージは大きく晩期障害が問題視されています。
知能低下や内分泌機能低下により治療が終了して何年もしてから生じることがあります。化学療法では子供を作る機能や白血病などの二次癌を発症する問題もあるので過剰投与せずに完治に持っていくことができないことが問題としてのこるのです。
化学治療や放射線治療で腫瘍を小さくして摘出手術をする方法もあります。
脳腫瘍の医療費
医療費は診療報酬で決まります。点数1点が10円の計算です。頭蓋内腫瘍摘出術では松果体部腫瘍で158,100点、その他で132,130点となります。脳膿腫全摘術36,500点、頭蓋内腫瘤術で61,720点です。
このことから点数×10円の計算ですので高額となります。これは10割の計算ですので自分の健康保険の種類を適用し割負担が計算されます(国保ですと3割です)。
脳腫瘍は入院後もしばらくは通院が必要となります。そのために手術と入院費以外にも医療費がかかります。
高額医療制度を利用することができるので1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた分が払い戻されます。年齢や所得により異なりますので病院に問い合わせてください。
小児脳腫瘍の場合は医療費が軽減される小児慢性疾患が適応されます。小児脳腫瘍を診断されたら必要な書類を主治医の先生に書いてもらいます。申請した時点で補助の対象となりますので申請してください。こちらも所得により負担金額がありますので確認をしてください。
まとめ
脳腫瘍の手術と治療で気になる費用
脳腫瘍とはどのような病気か
脳腫瘍の症状
小児脳腫瘍
脳腫瘍の治療方法
脳腫瘍の医療費