脳腫瘍 の 末期 、それは助かる見込みがないという事です。
脳が障害を受け、徐々に体がいう事を聞かなくなってしまうため、生きるために気管切開し、人工呼吸器を装着しなければならなくなったり、脳腫瘍の種類によってはがん転移もみられる為、耐えられないような身体的苦痛を伴ったりする事もあるのです。
また、自分自身が体の不自由さの進行や、意識もはっきりしなくなっていく事が解ってしまうので、この上ない心理的苦痛も伴います。
本当の最後を迎える時、特徴的な 症状 として心肺停止になる前に、意識消失を迎える事が多く見られます。その瞬間を迎えるまで、子供に何をしてあげられるだろう?と考えたり、悲しんだりしている余裕はありません。行動を起こしてください。
子供の脳腫瘍末期、最後にみられる症状を迎えて自分に何ができるのか!?
死の直前は意識がなくなる
脳腫瘍末期において、人が人生の最後を迎える際、意識消失を伴う例が多くみられます。子供などは比較的痛みに強いのか理由ははっきりしませんが、意識が薄れていく事も自分でわかっている事もあり、死を覚悟する場面もあるようです。
筆者もその場を目の当たりにした事がありますが、最後に「お母さん、怖い」といった事がとても衝撃的で、どうしてあげる事もできない自分の無力さに落胆した事を覚えています。
意識がなくなる度に、死を覚悟する恐怖と闘ってきたのでしょう。そんな時に残されたものがしてあげられることは、とにかく傍にいて温もりを伝える事です。
子供は二つの心配を抱えている
子供とはいえ、病気に対する苦痛を訴えるばかりではありません。子供は死を間際にし、二つの事に心をすり減らします。
一つは当然「死にたくない」といった恐怖、もう一つは「両親に心配かけたくない」といった気配りです。
子供は両親が自分のせいで悲しむことを嫌います。自分のせいでお母さんはこの先ずっと泣いて暮らすのではないか?等、子供なりの出来る限りの未来予想を立てるのです。そして、自分を責めます。本音は怖くて、怖くて仕方無いのですが、ある程度覚悟ができると両親をかばおうとします。
そういった目標を自分自身で持つ事が、一つの心のよりどころにもなり、日常を乗り越えていく力にもなりますが、できればそのような心配はさせたくないものです。
子供が欲しいものは親と過ごすぬくもりのある時間だけ
子供が最後を迎えるにあたって、親はあれもこれもと、子供の望みを叶えてあげたくなるものです。子供もあれが欲しい、どこそこへ行きたいなどリクエストします。しかし、それは本当に子供が望んでいる事ではない可能性があります。
親が子供を喜ばそうとしていることに答えて、あえて子供がリクエストを出したりするのです。つまり、子供が親を気遣って要望を伝えているのです。親が気を使っているつもりが、逆に子供に気を使わせていたという事が良くあります。
子供は、本当は何もいりませんし、どこへ行きたいわけでもありません。体の自由がきかない事も知っていますし、とにかく体はきついのです。そんな時に一番欲する事は、家族団らんであり、「抱っこ」の様なふれあいです。
まれに、子どもの前で、「お前のせいでああなった、こうなったと」喧嘩をする家庭もありますが、そのような、事はもってのほかです。
一秒でも長く子供の側に付き添い、笑顔のある雰囲気を作ってあげる事が子供の安らげる場所になっていくのです。
覚悟を決める
非常に冷たい言い方になりますが、脳腫瘍の末期は結果が見えています。つまり、時間が限られてしまっているのです。
非常に苦しい決断になりますが、親である以上、子供より先に覚悟を決めなければなりません。不安定なままであれば子供はそれを察し、余計に不安になるだけです。
いかにして、子供に全力でありったけの愛情を注いであげる事が出来るのか。それを最優先に考えなければなりません。
残されたものの人生はいくらでもやり直しができるといったぐらいの覚悟で臨んだ方が、後々後悔を残しません。やりきってください。
まとめ
子供の脳腫瘍末期、最後にみられる症状を迎えて自分に何ができるのか!?
死の直前は意識がなくなる
子供は二つの心配を抱えている
子供が欲しいものは親と過ごすぬくもりのある時間だけ
覚悟を決める