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家庭でやるべき脳性麻痺のリハビリテーション

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nouseimahi

子どもが脳性麻痺と診断された。その親の受けるショックは計り知れません。しかし、ショックばかりを受けて前に進まないのでは尚更いけません。 脳性麻痺 の子供を持つ親が目指すべき所は、いかに子供が「人として人らしく人生を生きていく事が出来るのか」という事を突き詰めていく事にかかってきます。

脳性麻痺で生まれた子供はその人生全てが不幸という事ではありません。その子供に合った幸せの形が必ずあります。その実現の為にも家庭内でできるリハビリテーションに早期から取り組んで欲しいと思います。


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家庭でやるべき脳性麻痺のリハビリテーション


- 目次 -

  • 脳性麻痺とは
  • 心肺機能に着目しよう!
  • 家庭で呼吸訓練
  • 抗重力訓練

脳性麻痺とは

受精から生まれて4週目までの間に子供の脳が何らかの障害を受ける事によって、運動機能に障害が出た状態と定義されています。したがってそれ以降に髄膜炎などで脳損傷が起こり運動麻痺のおこった状態は脳性麻痺とは言いません。

脳性麻痺は大きく分けて痙直型とアテトーゼ型に分かれます。痙直型脳性麻痺は体の筋緊張の亢進、運動麻痺が特徴です。生まれたばかりの時は左右差や変形など目立ちませんが、麻痺の部位や筋緊張の左右差に影響されて成長に伴い徐々にウインドブロウ変形といった独特の身体変形を伴います。

また、大脳の上位に当たる部分の損傷が影響していますので、知的な発達も遅れが生じる事が殆どです。アテトーゼ型脳性麻痺は大脳基底核という、体の運動を調節する場所に損傷が起きている状態です。その為、不随意運動という自分の意図とは関係なしに体が動いたり、筋緊張が高くなってしまったりする体の状態です。

知的には大脳の損傷ではありませんので、保たれる事が多いですが、生まれてから運動経験を得る機会がどうしても少なくなる為、知的発達はやはり遅れてしまいます。


心肺機能に着目しよう!

脳性麻痺児はその手足の動きが不自由な事に着目されがちですが、最も大切にすべき点があります。それは、心肺機能です。脳性麻痺児の場合、どうしても座る時間や立つ時間が少なくなる事から、胸の動きが制限されている状態が長くなります。

人間の肺は起きた状態で100%の能力を発揮し、寝た状態であると重力に潰されて60%しか機能しません。このような状態が続くと体を起こしたとしても60%の肺の可動が当たり前になってしまいます。つまり心肺機能の能力低下が引き起こされてくるのです。

心肺機能の低下は免疫力を下げ病気にかかり易くなります。また、食事などをしていても苦しくなって食べにくくなったり、むせてしまったりする事にもつながります。疲れやすく、運動能力を伸ばすための訓練も続かなくなり寝たきりになってしまいます。

最後には自分で呼吸する事が難しくなり、人工呼吸器に頼らざるを得なくなることもあります。心肺機能の能力を維持する事は脳性麻痺児の発達を促す為、生命を維持する為、最も注力しなければならないところです。


家庭で呼吸訓練

家庭で呼吸訓練に毎日取り組むことをお勧めします。呼吸訓練というと専門的で難しそうなイメージもありますが、子どもができる訓練ですのでとっても簡単です。大切なことは毎日続ける事です。

具体的方法は意思疎通ができる子供の場合には口をすぼめてフーッと息をゆっくり長く吐ききるという事を繰り返します。ストローを使ってティッシュのボールを転がさせるような遊びとして行う事も楽しくて長続きします。

この時に母親などは子供のおなかに手を当ててお腹から息を吐くという事を意識づけてあげるように誘導するとさらに効果的です。次に意思疎通が困難で自分で動くことが困難な子供の場合は、子どもの吐く息に合わせて胸を両脇から押して深く息を吐く事を助けてあげてください。

肺の上・中・下と三段階に分けて行うと肋骨周囲が硬くなってしまう事の予防にもなります。椅子に座れる子供は座って、座れない子供は寝て行うか、ギャッジアップできるベッドであればギャッジアップをして行うといいです。

このように心肺機能を高める方法は息を長く吐かせるという事がポイントです。お腹、肋骨がしっかり動いて呼吸ができる状態を保っていかなければなりません。


抗重力訓練

脳性麻痺児の訓練の基本理念として、寝ているものは座らせる、座れるものは立たせる、立てるものは歩かせる。といった考えがあります。人間と重力には深い関係があります。人間は立った姿勢でなければ肺はもちろん内臓機能も十分に機能しませんし、立って骨に荷重をかけなければ骨もしっかり強くは伸びません。

現代では補装具や福祉用具で色々な姿勢を保持する道具も存在しますが、家庭にある道具で工夫してみる事も大切です。脳性麻痺児のリハビリはまず、抗重力肢位という、座る、立つという姿勢を保持でする様な事から始めましょう。

毎日取り組むことで体の機能を維持・向上させつつ、寝返りなどの基本動作の基礎作りにもなります。家庭でやるべき訓練は、呼吸訓練、抗重力肢位の保持です。専門的で細かな事は気にせず毎日続ける事は子供の将来が大きく変わります。

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まとめ

家庭でやるべき脳性麻痺のリハビリテーション
脳性麻痺とは
心肺機能に着目しよう!
家庭で呼吸訓練
抗重力訓練

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